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【ゴルフせんとや生まれけむ】川柳作家・やすみ りえ<前編>「マイゴルフブーム 到来中です!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、川柳作家のやすみえり氏。

今、私はゴルフブームの真っただ中。あくまで個人的な盛り上がりですが、人生における第2次ブームが来ています(笑)。コロナの状況を見ながらですが、次のラウンドの予定が入ってないと少々不安になるといった症状も出始めています。

週3日、レッスンに通い続けたおかげでしょうか、2年前には100切りも達成。もともと文化系帰宅部だった私がこれほどスポーツに打ち込むなんて、ありえなかったことです。きっかけは同世代の女友達の集まりで1人がつぶやいた「ゴルフ、行きたい」のひと言でした。そのうち、「実は私もゴルファーで」という人が次々に現れて、あれよあれよという間に仲間の輪が広がっていったのです。

近頃よく行くのは千葉県のグリッサンドGCと、姉妹コースの山武グリーンCC。仕事で着物を着ることが多いので、ウェア姿を初めてご覧になった方はたいてい驚かれますが、お気に入りのウェアを着てコースを闊歩しています(笑)。

グリッサンドはレストランの中華料理がとてもおいしいことでも知られていて、なかでも麻婆豆腐は絶品です。私は辛いものがあまり得意ではないのですが、これは別。何度食べてもまた食べたくなる、刺激的な味と香りがたまりません。先日はインスタにもアップしました。テーブルに運ばれてきた土鍋のふたを開けると、まだぐつぐついっている麻婆豆腐が現れる、その一部始終を動画に収めたんです。たびたびゴルフ場に行っているのに、プレー姿はほとんど出てこない私のインスタグラム。今のところはこれがゴルフ場で撮った唯一の動画です。

川柳句会やワークショップなど、各地を巡ることが多いので遠出も苦になりません。ゴルフもお誘いがあればどこへでも出向くようにしていて、2018年には土佐カントリークラブで行われているトーナメントのプロアマにお招きいただいたこともありました。当時の「ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ」です。

10年以上前から県の観光特使に任命していただいていることもあって、高知はご縁のある地域。土佐CCも大好きなコースで何度もプレーしています。東京から朝一番の飛行機で行けば遅めのスタートに十分間に合いますし、特徴的なデザインの真っ白なクラブハウスもお気に入り。国道沿いの「土佐カントリー」の看板には大きな文字で「土佐感」。なかなか心に響きます(笑)。

太平洋に向かって打ち下ろしていくホールのティーインググラウンドに立つと気が大きくなって、失敗するわけがない! と思えてくるから不思議です。そんな素敵な場所で開催されるプロアマ大会なんて! トッププロの皆さんにお会いできるだけでもテンションが上がってしまいました。前夜祭では僭越ながらステージに登壇し、ご挨拶させていただきました。その時に、披露させていただいた一句がこちらです。

≪春風や ハートのカップ 微笑んで≫

この大会の優勝者に贈られるハート型を模した真っ赤なカップをイメージしながら、黒潮が運んでくる春風にときめく心を添えて詠みました。

後編へつづく

やすみ りえ
1972年兵庫県生まれ。川柳作家。恋をテーマにした川柳が幅広い世代から共感を呼び、美人川柳作家として高い人気を誇る。現在は多数の公募川柳の選者・監修を務めるかたわら、全国各地で講演やワークショップ開催など、言葉の魅力を伝える活動を展開中。ベストスコア95

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より