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【ゴルフせんとや生まれけむ】寺田千恵<後編>「ラウンド中の“気付き”をメモしたノートが十数年分!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、ボートレーサーの寺田千恵氏

前編はこちら

私のベストスコアは79。2年ほど前に、岡山県の吉備CCで出しました。ここは距離が短いこともあって、私にはとても相性のいいコースなんですよ。いつもまあまあいいスコアで上がってこられるのですが、この時はドライバーもアイアンもパットも全てがうまくかみ合って、気が付いたら79が出てました。80ぴったりはこれまでに何度も出ているのですが、後にも先にも70台はこの1回だけ。だいたい80台半ば、コースによっては90台も打つ、今はそんな感じですね。 

クラブはドライバーからユーティリティまでテーラーメイドのステルスグローレを、アイアンはキャロウェイを使っています。道具へのこだわりは、さほどないのですが、ステルスグローレは軟らかくて振りやすい、やさしいクラブだと思います。男性に比べて非力な女性にはオススメだと思いますよ。

好きなクラブはドライバー。飛ばないんですけど曲がらないので大ケガをしない。だから安心して打てるんです。それと50度のウェッジ。しっかり55ヤードが計算できるので、アプローチでその距離が残せればしめたもの。安心感があるからでしょうか、ミスすることがまずない、私のとっておきのギアですね(笑)。逆に苦手なのは3番ウッド。


何でこんなに当たらないのかと使うたびに悲しくなってしまいます。いっそ抜いてしまおうかとも思うものの、それも悔しいので何度も買い替えてはバッグに入れているのですが……。ドライバーが飛ばないだけに、3番ウッドがうまく打てるようになればスコアがまとまるようになるのに、ゴルフってなかなかうまくいかないものですね。

ゴルフは自分がプレーするのももちろんですが、テレビやU-NEXT、YouTubeなどのゴルフ番組を見るのも好きです。家にいてもゴルフ好きの主人(同じボートレーサーの立間充宏さん)と一緒にお酒を飲みながらずっとチェックしていますし、レース前日からレースが終わるまで私たちレーサーは宿舎に缶詰めになるのですが、その間もいろいろなゴルフ番組を見ています。海外のメジャートーナメントに日本人選手が出る時は深夜のスタートになることも多いじゃないですか。それでも時間を気にしながら見ちゃうこともあります。 

最後に、読者の皆さんにこれだけはお話ししておきたいことがあります。私はもともと几帳面な性格で、その日のラウンドの一打一打を記録するノートを作っているんです。ドライバーが何ヤード飛んだとか芝の深いラフから○○で打ったら失敗したから、こういう時は○○のほうがいいかもとか、その日のうちに覚えている限りは全て書いておきます。ボールのアタマを叩いた時にはアタマと書くとなぜかその日はアタマという記述がやたら多かったりします。こうやって記録しておくと、何が悪くてアタマばっかり叩いちゃったのかを自分なりに考えて反省して次のラウンドの時の参考にしたりもできるんです。そんな感じのノートがたまりにたまって十数年分、かなりの冊数になりました。これはもう私の宝物かもしれないですね。

寺田千恵 ゴルフ

寺田千恵

てらだ・ちえ。ボートレーサー。愛称は「テラッチ」。1969年生まれ。福岡県出身。89年のデビュー以来、女子で史上初めてSGレースの優勝戦に出場するなど女子レーサーの第一人者として活躍。2020年には通算2000勝を達成。ベストスコア79

週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号より