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【ゴルフせんとや生まれけむ】豊ノ島大樹<後編>「ゴルフにハマったのは“ゴル友”ができたから」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、大相撲の豊ノ島大樹氏。

前編はこちら

現役のときはあまり乗り気になれなかったゴルフですけど、最近、めっちゃハマっているんです。理由? ゴル友ができたんです(笑)。

おかげさまでタレント稼業も少しずつ軌道に乗ってきて、テレビにも時折呼んでもらえるようになったんですが、フジテレビの「合唱バトル」という番組に出たときのチームメイトがレスリングの元世界チャンピオンの吉田沙保里さんとサッカー元日本代表の大久保嘉人さんだったんです。ともに日本を代表するアスリート。それがなぜか意気投合して仲良くなっちゃったんです。

このお2人がすごくゴルフにハマっていて、スコアも80台で、私より全然お上手なんですけど、100叩きの私でも嫌がらずに誘ってくれる。しかもお2人と一緒にラウンドするようになって、あんなに上がらなかったドライバーショットの球がちゃんと上がって飛距離も伸びるようになった。

ドライバーがちゃんと当たると、ゴルフは面白いですよね。その分、ほかが悪くなって、スコアは相変わらず120前後なんですけど、少なくとも大叩きして同伴プレーヤーに迷惑をかけることは少なくなった。これがハマってきた一番の理由ですね。

それと、ゴルフは人と人との結び付きを深める効果があることもわかってきた。


吉田さん、大久保さんとは「合唱バトル」が初対面で、スタジオ収録のときは互いに敬語を使うなど、どことなく他人行儀だったんですけど、大久保さんがゴルフに誘ってくれて「あ、豊ちゃん」なんて呼ばれて、一気に仲良くなった。以来、「明日、空いている?」と誘いの電話がかかってきて、まるで十年来の親友みたいに打ち解けて付き合えるようになったんです。これって、一日一緒にいるゴルフならではの人間関係作りですよね。

おかげでコースに出る回数が増え、ラウンド数が増えるとショットにも自信がつき、いまでは大相撲時代の親方衆とコンペやろうかと連絡を取り合えるまでになった。大相撲の元横綱の稀勢の里(現二所ノ関親方)、元大関の琴欧州(現鳴戸親方)と琴奨菊(現秀ノ山親方)とは全員平成14年入門の同期生で、この人たちと今度ラウンドしようと連絡を取り合っているんです。

得意クラブ? まだ得意というほどじゃないですけど、やっと球が上がって飛距離も出るようになったドライバーか(笑)。逆に苦手なのはバンカーショットとパッティング。とくにパッティングは、3パットをなくして全ホール2パットで上がれるようになるのが当面の目標です。あと将来的には早く100を切るようになりたい、と同時に、いずれはテレビのゴルフ番組などに呼んでもらえるレベルになりたいですね。いまは呼んでもらっても困るだけですけど(笑)。

それと一人のゴルファーとしては、上手くはないけれども、一緒に回る人に「また回ってね」と言われるようなエンジョイゴルファーを目指したいです。それにはいま140キロある体重を、せめて100キロまで減量したい。それもゴルフでダイエットできたらいいなと思っているところです(笑)。

豊ノ島大樹 ゴルフ

豊ノ島大樹

とよのしまだいき。1983年生まれ。大相撲元関脇の力士。左四つからの下手投げは切れ味鋭く、玄人ファンをうならせた。殊勲賞、敢闘賞各3回、技能賞4回。2020年4月引退。168センチ、140キロ。今年3月日本相撲協会を退職、タレントに転身した。高知県出身

週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号より