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【ゴルフせんとや生まれけむ】宮川一朗太<後編>「田村尚之プロの助言で苦手だったバンカーを克服!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、俳優の宮川一朗太

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3年くらい前、ライザップで2カ月間集中的にレッスンを受けたことがあります。しばらく遠ざかっていたゴルフを再開した時期でスコアも100前後を行ったり来たりだったので、レッスンを受けたらどうなるかとやってみたんですよ。すると、スウィングがすごく良くなって、球筋も全然変わったのが自分でもわかりました。ベストスコア93の僕がシミュレーションゴルフで「78」というとんでもないスコアが出たくらいですから。

レッスンは本当にタメになりました。昔オヤジに習ったことが全部変わっていました。「あれ? それでいいんですか。30年以上前に習っていたことと全然違うんですけど」「今はこれでいいんです」。僕の中のゴルフマニュアルがガラガラと音を立てて崩れていきました。


ところで、僕にはほかのゴルファーの皆さんとは違った変わった楽しみ方があります。というのも、僕は“逆境”が好きなんです。普通なら「そんなところに行ったら困る」というような深いラフとか木の後ろにボールがあると、もうワクワク(笑)。あと、見せ場はグリーン周り。ここにはみんな集まって来ているので、いいプレーをすると全員で褒めてくれるでしょ。あれ、快感ですよね(笑)。

バンカーはもともと苦手で、仲間を驚かせるようなショットなんてなかったのですが、少し前、あるゴルフ番組で一緒になった田村尚之プロに教えていただいて開眼しました。田村プロのアドバイスは「ボールを出すというよりも、同じ厚さの砂を切り取るイメージを持ってボールなしでひたすら砂を出す練習をしてみて」というものでした。それまでの僕のバンカーショットは打ってみなくちゃわからない、ボールの行方はボールに聞いてくれという感じでしたが、田村プロの教えを守って練習を繰り返したら、バンカーが苦ではなくなりました。

これだけ長いことゴルフをやっているといろいろとエピソードはありますよ。以前ある俳優さんに誘われてゴルフ場に向かいましたが、ナビに入れても出てこない。あれ、名前間違ったかなあと思って、よくよく聞いたら米軍キャンプの中のコースだったんです。コース内では円もドルも使えて食堂のジュースが飲み放題なんですけど、カップが大きくてバケツみたい。関係者の紹介があればプレーできるそうなのでチャンスがあればプレーしてみてほしいです。日本にいながら海外気分が味わえます。

それから、こんなこともありました。20代の頃、友人が「みんな一緒にファッションを揃えよう」といって準備したのがニッカーボッカー。格好いいけど、若い20代には……。自分でも「似合ってないなあ」と思いました。やっぱり60歳ぐらいになって落ち着きが出てくる頃にならないとダメですよね。結構高かったし普段着にもできないし(笑)。でも、僕もいい歳になってきたので、今なら似合うかもしれません。

将来はゴルフ場のそばに住みたいですね。温泉があってゴルフ場まで20分ぐらい。となると伊豆なんかいいかもしれない。「今日は天気がいいからゴルフでもやるか」、これが理想ですね。

宮川一朗太

みやかわ・いちろうた。1966年東京生まれ。16歳の時、映画「家族ゲーム」でデビュー。貴重なバイプレーヤーとしてドラマ、映画などで活躍するほか、声優や競馬中継のキャスターなどで幅広く活躍している。ベストスコア93

週刊ゴルフダイジェスト2023年9月5日号より