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【読者記者】No.1828「当たりが薄い! ドライバーでしっかり球をつかまえられるようになりたい」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで球がつかまらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

読者記者No.1828 山口修子さん

●自営業 ●ゴルフ歴/30年 ●ベストスコア/86 ●アベレージスコア/98 ●164cm ●ドライバー飛距離/140ヤード

先生/山田雅人

81年生まれ、群馬県出身。「脱サラ」し、16年、プロ入会。ゆえに、アマチュアの気持ちがわかるのがレッスンの強み。現在、ゴルフプラザイセサキなどでレッスン中

山田雅人

山口さんのお悩み
「ドライバーのつかまりが悪い」


ドライバーでボールをつかまえきれないことが多いです。当たりも何となく弱い感じで思ったような飛距離が出ないんです。


全体としてスムーズに振れてはいるが、インパクトの力感が弱く、飛ばすスウィングというよりは運ぶスウィングという印象

山口 ドライバーのつかまりがよくなくて……。

山田 テークバックの最後にゆるみがあって、カクンと手首が折れるクセがありますね。その反動を使って切り返すので、いわゆる「キャスティング」動作が起きて、リリースが早くなっています。リリースが早くて体が止まると、ボールは左に飛びますが、山口さんの場合は、体を回そうという気持ちが強くて、むしろ回りすぎているんですね。インパクトで体が開くので、それにフェースが間に合わなくて、ボールが右に飛ぶんです。

山口 なるほど。

山田 体を開かずに、なおかつリリースが早くならないようにクラブを下ろすには、遠くに上げたクラブを体に引き付けるような感覚でダウンスウィングするといいんです。ハーフスウィングくらいの大きさで、いちばん遠いところから引き付けてダウンスウィング、フォローはいちばん遠いところで終了、という練習が効果的です。

山口 つかまる感覚が出ます!

<問題点>
リリースが早く体の開きも早い

「体を回す」、「ヘッドを丸く振る」という意識に比べて、「ダウンスウィングでタメを維持する」という意識が弱い。そのため、体が開きやすい

記者「どうしてもリリースが早くなっちゃいます」
プロ「いちばん遠いところから引き付けてください」

ダウンスウィングでは、綱引きの綱を引くように、遠くに上げたクラブを体の近くに引き付ける。このとき、右手首を甲側に曲げる意識を持つと、リリースが早くなるのを防ぐことができ、その分、ダウンスウィング後半でヘッドを走らせられる。

誰かがヘッドを引っ張るイメージ

ダウンスウィングの中盤までは、引っ張られるヘッドを全身の力で引き戻すような力強さが必要。そうすると左足を強く踏み込め、タメもできる

両手の間隔を離すと手首の使い方がわかる

右手はシャフトを握るくらい、両手の間隔を離し、ダウンスウィングの動きをしてみる。左右の手首がどの方向に折れて、リリースを抑えるかがわかる

Drill
ハーフスウィングでボールを打つ

手元の引き付け動作を意識しながら、ハーフスウィングでボールを打つ。フォローも両腕がピンと伸びたところで止めるイメージ。小さいスウィングでも、つかまえるメカニズムが正しければボールを飛ばせることがわかる。

Point 1
インパクトでは胸の面を意識する

右肩を積極的に回してしまうと、インパクトで体が開いてしまう。右肩の回転を抑えることで、胸の面を正面に保ってインパクトできる。

Point 2
フォローでは首を右に向ける

体と一緒に首が回ると、フォローで体が流れて、強いインパクトになりにくい。首を右に向けることで、頭が残りやすくなる。

【1】直立状態で首を右に向ける
【2】体を左に回すとフォローの形になる

<取材後記>
当たりが厚くなった
ハーフスウィングの練習で、小さくパチンとつかまえる感覚がわかった気がします。大きく振っても、今までよりはつかまるようになったし、何より当たりが厚くなりました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年9月号より