「リハビリの準備を進めている」血栓の手術を受けたネリー・コルダが経過報告
血栓の診断を受け療養中のネリー・コルダが自身のSNSで病状の経過報告を行った。
左腕をギプスのような包帯で固め、病室のベッドでメガネをかけ微笑む姿を投稿したネリー。背景には医療機器が並び、本人の笑顔も弱々しく、普段試合で見せる溌剌とした姿からかけ離れた光景が痛々しい。
写真には「最近、鎖骨下静脈の血栓の手術を受けました。経過は良好で、医師も手術の結果に満足しています。今は自宅療養中でリハビリに向けた準備を進めているところ」とコメントが添えられていた。
年初まで世界ランク1位だったネリーは、今年に入ってから不運が続いた。
「22年のはじまりは、私が思い描いていたようなものではありませんでした。1月の2週目にコロナに感染していたことがわかり、開幕に向けた準備が十分にできませんでした」。そして血栓が追い打ちをかけた。
フロリダで行われた3試合には出場したが、4位、15位、20位と優勝争いには絡めずコ・ジンヨンにナンバー1の座を譲り渡した。
昨年はツアー4勝を挙げ、東京オリンピックで金メダル。女子世界ランキング1位も獲得するなど人生の春を謳歌したネリー。姉ジェシカが結婚し、弟のセバスチャンもテニスで世界ランク30位台に浮上。コルダ家にはおめでたいニュースがあふれ、まさか22年が試練の年になるとは想像もできなかったはずだ。
彼女が治療に専念している間、メジャー初戦のシェブロン選手権で姉ジェシカが奮起。優勝したJ・クプチョに2打差の2位とメジャーでのキャリアベストをマークした。
父はテニスの元世界ナンバー2、母はテニスでオリンピック出場。トップアスリートのDNAを受け継ぐ3姉弟は全員が世界ランカーと最強ファミリー。コルダ家に笑顔が戻る日が一刻も早く来ることを願いたい。
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より
こちらもチェック!
- リッツカールトンGCで行われた、親子のチーム対抗戦「PNC選手権」。20組のメジャーチャンピオンが集結したなかで、ジャスティン・トーマスとネリー・コルダ親子のスウィングをプロコーチの横田英治に解説してもらった。PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe 解説/横田英治 プロアマ問わずわかりやすいレッスンが人気で、教えてきた人数は何万人に……
- PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos、Takahiro Masuda 6648Y・パー71で行われる東京五輪女子ゴルフ。海外メジャー並みのタフなセッティングだが、そんな長い距離をものともしない、世界の飛ばし屋5人のスウィングをクローズアップ。米女子ツアーに詳しいレックス倉本に解説してもらった ……
- KPMG全米女子プロ選手権でメジャー初優勝を果たしたネリー・コルダ(22)がアメリカ人史上3人目の世界ランク1位に浮上した。 今季3勝、ツアー通算6勝目。「メジャーチャンピオンになることを14歳の時から目指してきて、そのために血のにじむような努力を続けてきました。素晴らしいギャラリーの目の前で努力が報われて本当に信じられない気持ち」と声を弾ませたコルダ。この優勝で、アメリカ勢としてステイシ……