【マスターズ】「自分史上最高のゴルフができた」マキロイ劇的チップインで2位
マスターズ最終日、もっともパトロンを沸かせたのは、ローリー・マキロイとコリン・モリカワが2人揃って18番のバンカーからチップインバーディを決めたシーンだった。
まるで地鳴りのような歓声に迎えられホールアウトしたマキロイも、「こんな歓声はじめて」と最高の笑顔で4日間を締めくくった。
毎年マスターズがやってくると話題になるのが、彼のキャリアグランドスラム達成について。結果的には今回も偉業達成はお預けとなったが、最終日8アンダー「64」の猛チャージで単独2位に食い込み、「オーガスタでこういうプレーをするのが夢だった。自分史上最高のゴルフができた」と達成感をにじませた。
11年前、21歳だったマキロイはサンデーバックナインに入るまで単独トップ。“ポストタイガー”の旗手にとってメジャー初制覇は手の届くところにあった。だが10番でティーショットを大きく曲げトリプルボギー。そこから坂を転げ落ちるようにスコアを落とし15位タイに甘んじた。
苦い敗戦を糧に、その年の全米オープンで優勝し、他のメジャーも立て続けに獲り(4勝)、グランドスラムに王手をかけたのが8年前。だが期待されながら毎年不発に終わり、今回の2位がマスターズでの自己ベスト。
「ペアリングに恵まれた」とマキロイ。モリカワとの相乗効果で「2人とも素晴らしいゴルフができて最高の気分だった。僕らはライバルだけれど毎週一緒に旅をする友人。コリンはナイスガイだし、一緒に最高のゴルフができてとても幸せ」
ここのところ不調だったマキロイだが、久々に晴れ晴れとした表情で「今回は(グランドスラムまで)少し足りなかったけれど、来年もまたここに戻って挑戦を続けるよ」と決意を新たにした。ツアー20勝で永久シードを持ち2度の年間王者に輝いたマキロイに足りないのはグリーンジャケットだけだ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号より
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