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2カ月ぶりの実戦は予選落ちも…デシャンボーが“大きく”なって帰ってきた!

左手付け根の有鈎骨という部分の骨折に加えて左の股関節を痛めていたというブライソン・デシャンボーが、WGCデルマッチプレー選手権で約2カ月ぶりの復帰を果たした。ケガの状態は? プレーへの影響は? 現地記者がレポート。

PHOTO/KJR

久しぶりの試合で、たくさんの人から声をかけられていたデシャンボー。また増量したように見えるほど、デカくなって帰ってきた

デシャンボーはやはりこちらでも人気の選手で、彼の周りにはいつも黒山の人だかり。ドライバーを思いっきり振り回したかと思えば、隣のホールまで大きく曲げたり、ミラクルショットでピンに寄せてバーディを取ったり、とにかくファンを喜ばせてくれるコツをつかんでいますよね、このお方は。

久しぶりに会う選手たちと談笑しているのを見ていると、お腹出ちゃったよと言わんばかりにお腹を引っ込ませる姿も。確かにまたひと回りデカくなった感がありますが、鍛えたというよりは、“大きくなっちゃった”印象のほうが強いですね。左手と左の股関節の怪我と聞いていましたが、まだ痛いのか、時折左手のひらの付け根をさする仕草も見られました。

練習中、スウィングしたあとに、左手の付け根部分をもむような仕草をみせていた。まだ本調子ではなさそうで、ショットも曲がっていた

痛めた箇所を聞いて思い出しましたが、以前デシャンボーのグリップの話を聞いた時に、グリップエンドを左手の「Pisiform Bone」というところに引っ掛けて打っていると話していました。辞書で調べたところ、日本語で「豆状骨」という箇所で、日本語でもなじみのない言葉だったのを記憶しています。怪我をした箇所はその横の「有鈎骨(ゆうこうこつ)」という骨だそうで、やはりあのスピードとパワーを引っ掛けて支えるその箇所に、相当負担がかかっていたんでしようね。

マッチプレーは3戦2敗1分けで、あえなく予選敗退となってしまったデシャンボー。マスターズまで残りあと1週間で、本調子に戻すことができるか、注目です。

昨年秋口からヒールアップを積極的に取り入れている

トップに入る前に左足のかかとを上げて、切り返しで踏み込むデシャンボー。以前にもヒールアップは見られたが、より動作が大きくなった

ジグラーキャディと二人三脚

昨年の7月より新しくタッグを組んだ、ブライアン・ジグラーキャディとすっかり息の合ったコンビに。会話も多く、信頼している様子

練習量はいつもより少なめ

誰よりも練習量が多く、周りのスタッフもあきれるぐらい練習することで有名だが、いつもより練習時間が少なくなっていた

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月12日号より

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