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首痛でプレーヤーズ棄権の松山英樹。マスターズに間に合うのか? 【PGAツアー現地レポート】

首痛の影響で、第5のメジャーと呼ばれるビッグトーナメント「ザ・プレーヤーズ選手権」を棄権した松山。マスターズまで2週間と迫るなか、果たして間に合わせることができるのか。現地記者がレポート。

PHOTO/KJR

棄権したプレーヤーズ選手権、練習場でスウィング動画を撮っている松山。首の痛みからか、いつもより練習量は少なく、フルスウィングすることも少なかった

松山英樹がプレーヤーズ選手権を棄権して、心配しているファンの方は多いと思います。マスターズまでに首の痛みは治るのか? 痛みは直ったとしても調子のいい状態に戻すことができるのか? 何を隠そう、私も彼の状態を心配しているひとのうちの一人。今回は、アメリカに1か月近く滞在し、PGAツアーを取材するのですが、その大きな目的が「松山英樹のマスターズ連覇に向けての道のり」を近くで見ることですからね。マスターズまでひと月もない中での試合欠場というのは、ちょっと想定外でした。しかもスウィングに影響のある、首から肩甲骨周りの辺りを痛めたといいます。棄権したプレーヤーズ選手権の試合前の練習では、バックスウィングでトップに入る前に顔をしかめていましたから、不安は募りますよね。でも本人がいちばん辛いと思います。

3月初旬に、首から肩甲骨周りにかけてを痛めた松山。練習中、時折、首の辺りをさする姿を見かけた

「ショットの状態は悪くないと思います。でも、首がうまく治って、フルスウィングできるようになったら曲がるかもしれないんで、なんとも言えないです。まあもうマスターズが近いんで、そういうこと(抑えて打つなど)したくないんですけどね。でも、試合は嫌でもやってきますし、体調もそこまでよくできないのなら仕方ないという気持ちもあります」(松山)

こちらのコメントは、アーノルド・パーマー招待を終えた直後。怪我でうまくクラブを振れないことに対して、本人の歯がゆさが伝わってきますよね。ただ、棄権したプレーヤーズに関しては、悪天候で連日サスペンデッドが続き、風速も20㎧近くある日もありました。気温も下がっていたので、痛めている首のことを考えると、棄権してよかったのではという声もあります。自宅のある暖かいオーランドで、順調に回復していることを祈るばかりですね。

首痛で振れないがショットの調子はいい

昨年から引き続き、ショットの調子は上々。ただ、首のケガに一抹の不安が。「ショットは悪くないと思いますが、首がうまく治ってフルスウィングできたら曲がるかもしれない」と松山

アプローチは「調子が悪い」

ショットとアプローチのバランスが悪くなったことから、「グリーン周りはいま調子が悪い」(松山)と、珍しくアプローチに不安を感じている。ウェッジのソールの削り違いを何本も試している

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より

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