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【ゴルフせんとや生まれけむ】吉村裕基<前編>「10年目で100の壁を突破。現在は90の壁に挑戦中」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元プロ野球選手の吉村裕基氏。

東福岡高校から横浜ベイスターズに入団したプロ1年目のオフ、19歳から僕のゴルフライフはスタートしました。納会コンペが僕の初ラウンドです。もちろんぶっつけ本番というわけにはいきませんから、選手仲間からクラブを借りて、コンペ前にみんなで練習場へ行って球を打ったのが初ゴルフです。先輩から「最初は下手だから中古クラブで十分だよ」と言われたので、量販店に行って適当に中古のクラブセットとパターを買いました。そして、コースに着いてからパターのフィルムを剥がそうと手に取ってみたら……それが何とレフティ用だったんですよ!

僕、野球でも生活でも思いっ切り右利きなんですけど……(笑)。それでも、若さってすごいですよね、「まあ、なんとかなるかな」とそのままスタート。今考えたら怖いですけどね。結局、166叩きました。初めてなうえに左用パター使用だったから、まあまあですかね(笑)。

ゴルフはオフの時期に納会コンペや仲間と1〜2回プレーするだけだったので、スコアも120、108……、と何年も100の壁が越えられませんでした。それでもシューズ、クラブと用具をオフの時期に新しくし購入していくことで、ゴルフへのモチベーションを上げていました。先輩や同伴プレーヤーから、ゴルフのルールやマナー、しきたりなどを教えてもらいながらのラウンド。目配り、気配りも大切ですが、ともかく迷惑をかけてしまっては大変と、常に打った後はクラブ数本を持って走ることが多かったです。野球は当たりの悪いピッチャーゴロでも走らないのはご法度ですから、チョロしてもつい走っちゃったりして、そんなところでも野球のクセが……(笑)。

オフに他のチームの選手と交流するのも楽しみでした。力自体はかなりあるので、当たれば飛距離が出ます。コースによっては、ドライバーが当たると、2打目はもうグリーン周りということもよくあるのですが、そこからドツボにはまるわけです。グリーン周りを行ったり来たりで。同伴者からも「残り20ヤードまで1打で飛んだのに」と言われることもしばしば。結局グリーンに上がるまで5打、そこから3パット、なんてこともザラです。プレー回数が増えてくると、ただ力任せに飛ばすだけではスコアは作れない、とわかってはいるのですが、そこがゴルフの難しいところ。

最近は野球関係者以外の方々とのラウンドの機会も増えました。スコアをまとめないと恥ずかしいと思い、コースマネジメントを考慮してドライバーを持たないでいると、同伴者に「えっ、刻むの?」と言われてしまう。そこでドライバーを持つといつものパターンに。だから、たまにフルバックでプレーさせていただけると、いいスコアで回れるんです。100を切った時もフルバックからのプレーでした。

ゴルフを始めて10年目で、やっと96が出せて、その後に92……このままトントントンとスコアアップしていくかと思いきや、今も90の壁を越えられずにいるのが現状です。いやあ、ゴルフって難しいですねえ。

>>後編につづく


吉村裕基


1984年生まれ、福岡県出身。2002年ドラフト5巡目で横浜ベイスターズに入団。2013年に福岡ソフトバンクホークスへ移籍。2019年から独立リーグを経て、現在は母校の東福岡高等学校のコーチを務める傍ら、少年野球の指導、野球解説者として活躍中

週刊ゴルフダイジェスト2026年5月26日号より