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【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.55「砂が硬い最近のバンカーは“ジカ打ち”しやすい!」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

ずいぶんと前に私は「バンカーはフェースを開かず、“ジカ(直)打ち”をしよう」と提唱しました。この話はすごく好評でした。それから12年後の現在、バンカーショットはどう打てばいいか? もちろんジカ打ち推奨ですが、以前より打ち方が進化しました。

まず断っておきますがバンカーショットは本来、オープンスタンスに構え、フェースを開きエクスプロージョンさせて打つのがセオリーです。けれど、それはトーナメントなどで見かける、よく整備されたふかふかした砂の場合だと思います。

我々がよく行くセルフプレーの大衆コースでは、ふかふか砂のバンカーが減りました。硬めの砂が増え、ウェッジで打つと跳ねられることがよくあります。

今回はバンカーの砂質を確認しつつ、シニアのバンカーショットのあり方を考えてみます。


大衆コースは砂が硬め

なぜ大衆コースは砂が硬めか。それは様々な要素が重なるからです。まずゲストの詰め込みです。たくさんのゲストがラウンドすれば、それだけバンカーの砂が外に飛びます。運営側は数十万円もする砂を補充しますが、予算に限りがあり補充が追い付きません。

加えて地球温暖化によるゲリラ豪雨で、バンカーの砂が流失することも多いです。バンカーのどこかに穴が開いたり、土手が決壊すると、半分ぐらい砂が流失することも。さらに雨の後、砂が乾燥して硬くなる。そんな硬い砂を打ったら、クラブが跳ね返されますよ。

現実との乖離

バンカーの砂が硬くなっているのを、実感できることがありました。最近、軟らかい砂用のSWの使用頻度が減っているのです。個人的には『硬い砂』用と『ふかふか砂』用のSWを、キャディバッグに入れていました。

ふかふか砂用はバウンス角が14度で、砂ごとボールを打てて重宝しました。ところがここ2~3年、ふかふか砂用の出番がさほどないのです。それゆえボールが目玉になっている状態なんて、めったに見ませんね。現在はふかふか砂用のSWをやめて、新たに60度のSWを導入しています。これなら硬い砂に跳ねられても、ホームランになることはなく、ちょうどいい距離でグリーンにボールを乗せられますからね。

硬い砂での打ち方

アマチュアがバンカーショットでミスるのは、打ち方が多種多様あるので混乱するからです。バン
カーを見て即座に砂質と硬さを見極め、スタンスやフェースの開き方を決めるのは難しいのです。

即断即決ができない我々シニアは、さほど打たないエクスプロージョンショットを放棄しても構いませんかね。もしフカフカのバンカーに遭遇したら、AWやPWで直接打てば何とか出ますって。

硬い砂にあるボールの打ち方ですが、まず足を直立させます。足を開いて打つと、狙いどころが分からなくなりがち。だからボールにうまく当たらない。足幅を狭くしたほうがミートさせやすいです。

打ち方もアプローチのようにボールを直接打つべし。ただバンカーショットなので、距離感は出しにくいです。そこは実際打ってみて調整するしかないですね。

60度のSWで打つ場合は、そんなに飛ばないので思い切って振りましょう。

バンカー練習の仕方

バンカーショットが苦手な人は、バンカーの練習をしないから下手なのです。ゴルフ練習場のすべてにバンカー施設があるとは限りません。そういう方は、バンカー練習場があるコースを予約し、朝早く行って練習すべきです。マイボールを使えば練習自体はタダですしね。

そして従来のオープンスタンスでフェースを開くのをやめて、SWで普通にジカ打ちしてみてください。案外打てるものです。目からウロコ、わりと簡単じゃん、になりますから。特にコースのバンカー練習場は、どこも砂を補充する余裕がなく砂が少なめ、ジカ打ちにピッタシです。

あと気をつける点ですが、傾斜のあるライでのショット。これは砂質がどうの以前に非常に難しい。つま先上がりだとシャンク、左足下がりだとトップが出やすいのは言うまでもありません。

ただ硬い砂のほうが、バンカー内でボールが転がるので、傾斜部分でボールが止まる確率が低いです。いいこともあるんですね。というわけでバンカーの砂と、とんこつラーメンは“バリカタ”がよろしいでしょうかね。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年5月5日号より