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【お尻が回れば飛距離が伸びる】#4 手首の角度をキープするには、力を入れるのではなく「抜く」

飛距離アップのためにはお尻を使ったスウィングが重要だという、出水田大二郎プロとコーチを務める櫻井省吾プロ。最後は、腕を振り下ろす時に気を付けるポイントについて教えてもらった。

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/ザ・クラシックGC

出水田大二郎

いずみだ・だいじろう。1993年生まれ。鹿児島県出身。183センチの長身から繰り出すドライバーショットはツアー屈指の安定性を誇る。福岡のEMS FIT大濠店で、飛距離アップを目指す。EMSトレーニング「出水田メソッド」を展開中。TOSS所属

解説/櫻井省吾

さくらい・しょうご。1987年生まれ。宮崎県出身。出水田大二郎プロのスウィングコーチでありながら、KBCオーガスタに2度出場した異色のプロゴルファー。福岡のゴルフスタジオ「THE GOLF@ HAKATA BASE」でレッスン活動を展開中

●CONTENTS●
#1 アドレスのポイントは「ガニ股」
#2 トップは「左肩が右ひざの上」
#3 切り返しは「左足の踏み込み」から
#4 腕の力を抜いて手首の角度をキープ

力を入れなければ速く振れる

GD 左足の踏み込みがスイッチになって、お尻のターンに引っ張られて腕が下りてくる。このとき、大切なポイントはありますか?

出水田 ひと言で言えば、腕の脱力です。プロなら全員、腕の力を使っていません。

GD 手打ちとは真逆ですね。

出水田 ダウンスウィングで重要なのが、右腕とシャフトが作る角度。ほとんどのプロが右腕とシャフトが90度くらいの角度でダウンスウィングしていると思います。

GD それはなぜですか?

出水田 トップで作られた右腕手を使わないほど手は速く振れるとシャフトの角度は90度くらいになるのが普通ですが、脱力した腕が体の回転に引っ張られて下りてくると、この右手首のコックは保たれるはずなんです。

GD 自然にそうなると。

出水田 そうです。逆に言えば、コックが深くなったり、キャストしてコックがほどけてしまうのは、手の力を使ってクラブを動かしている証拠でもあるわけです。


腕を脱力できればコックがキープできる

「トップで作られた右腕とシャフトの角度は90度くらいですが、ダウンスウィングで大切なことは、この角度、つまりコックの量を変えないことです。腕がちゃんと脱力されて、お尻のターンにクラブが引っ張られて下りてきたら、自然にそうなるはずで、速く正確にスウィングするには絶対に必要なことです」(出水田)

コックが深くなったり、ほどけてしまうのは、ブレーキをかけているのと同じ

Drill
お尻のターンでバットを振る

「ゴルフクラブよりはるかに重いバットを振ると、インパクトまでは右腕とバットの角度がほぼ直角に保たれているのが感じられます。体の回転でリードしなければ、速く、強く振れないため、お尻のターンのマスターにも効果大です」(櫻井)

出水田大二郎の“お尻ターン”スウィング

「お尻の回転でスウィングできたら、インパクトで腰は45度くらい開いています。これは、後ろから見て、ちょうど左のお尻が見えるくらい。スマホで撮れば、お尻の回転量も簡単に確認できますよ」(出水田)

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より