飛ばすために最重要なのは「お尻」を使ったスウィングだという出水田大二郎プロとコーチを務める櫻井省吾プロ。続いては、大きな捻転差を作り出すトップの作り方を教えてもらった。

PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／ザ・クラシックGC

●CONTENTS●
#1　アドレスのポイントは「ガニ股」
#2　トップは「左肩が右ひざの上」
#3　切り返しは「左足の踏み込み」から
#4　腕の力を抜いて手首の角度をキープ

力が溜まるトップとは?

GD　ガニ股アドレスで構えたら、次はトップですね。

櫻井　そうですね。お尻のターンで振るには、トップでいかにパワーをためるかがもっとも重要で、左肩と頭が右ひざの真上にあれば正解です。このとき、左ひざはできるだけ内側に絞らないこと!

GD　右足にしっかり乗りながら、左肩をフルに回すということですね。

出水田　これができたら、捻転差はマックスですよ。

櫻井　体の柔軟性が高くないと、出水田プロのようなトップにはならないかもしれませんが、コツをつかめば自分の最大の捻転差は作り出せます。

GD　なぜこのポジションが重要なんでしょうか?

櫻井　グリップが右耳よりも後ろにあれば、体を巻き戻すだけで、自然とクラブがインから下りてくるんですよ。

GD　なるほど! オンプレーンで振れるんですね。

トップで左肩が右ひざの真上にくる

「しっかりとパワーをため込んだトップは、上半身と下半身の捻転差が大きく、左肩と頭が右ひざの真上くらいまできます。つまり、左肩をフル回転させて、しっかりと右足に体重を乗せている状態。体の柔軟性が高くないと完璧なトップは難しいですが、近い形をめざすことが重要です」（櫻井）

正解のトップならクラブはインから下りる

「頭と左肩が右ひざの真上にあるトップでは、右足にしっかりと体重を乗せて、グリップは右耳よりも後ろに位置しています。そのため、ダウンスウィングでクラブが自然とインからシャローな軌道で下りてきやすくなります」（櫻井）

担ぎ上げるとアウトから下りる
「肩の回転が足りず、左肩が右ひざの上まで回っていないと、ダウンスウィングでクラブはアウトサイドから鋭角に下りてきてしまいます」

リバース体重もカット軌道になる
「左ひざを内側に絞り、上体を反らせてリバース体重になるトップでも、クラブ軌道は鋭角なアウトサイドインになってしまいます」

セルフチェック法
「トップの姿勢から左足を右足に寄せてみる」

「パワーをためた正解のトップになっているかどうかは、トップの姿勢から左足を右足に寄せるとわかります。正解のトップはそのまま立っていられますが、不正解だとバランスを崩してしまうはずです」（櫻井）

>>溜めたパワーを逃がさない切り返しのポイントとは?

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  【お尻が回れば飛距離が伸びる】#3「左足の踏み込み」で、溜め込んだパワーを一気に解放!

  飛距離アップのためにはお尻を使ったスウィングが重要だという、出水田大二郎プロとコーチを務める櫻井省吾プロ。ここからは、切り返しで意識するポイントを教えてもらおう。 PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／ザ・クラシックGC 出水田大二郎 いずみだ・だいじろう。1993年生まれ。鹿児島県出身。183センチの長身から繰り出すドライバーショ……

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より