憧れの「エージシュート」。最も達成しやすい年齢は?
年齢と同じか、それ以下のスコアでラウンドする「エージシュート」。人生一度は達成してみたいゴルファーの勲章のひとつだが、“狙い目”があるとすれば何歳ぐらいが最も達成しやすい年齢なのだろうか?
全国のエージシューターを取材している高橋健二氏によれば、取材した約100名の初エージシュート年齢の平均は78.6歳だという。ただし、70歳代では毎回達成というわけにいかず、コンスタントにエージシュートが出るようになるのは、もう少し年齢がいってからだ。
2月8日現在のエージシュート数が1729回で、おそらく日本一のエージシューター、赤崎俊美さん(88歳・鹿児島市)は次のように話す。
「私の初エージシュートは71歳のときですが、80歳頃になるとラウンド数の半分程度、85歳からは90%以上の確率で出せるようになりました。昨年は149ラウンドして達成できなかったのは2回だけです」
エージシュートがコンスタントに出るようになる年齢を仮に“エージシュート適齢期”と名付けると、赤﨑さんの“85歳前後”というのは、1つの指標になるだろう。次のような例もある。
九州ゴルフ連盟は7年前から80歳以上を対象に、グランドシニアの上に「スーパーシニア部門」を設けて大会を開いているが、その会場となった小郡カンツリー倶楽部(福岡県)の三輪義広支配人が説明する。
「大会でエージシュートを出す人は年々増加し、一昨年は男子の参加者113名中20名、昨年は95名中29名と約3割が達成しています。達成者の年齢帯を見ると、84~85歳が一番多いですね」
このケースを見てもエージシュート適齢期は84~85歳と言えるが、実際「85」というスコアは“ボギーペースにパーが5個”と考えれば、ドライバーの飛距離が200ヤード以下でも実現可能な数字だ。
エージシュートは決して非現実的ではない。とはいえ、まずは85歳まで元気に回れる体を維持することが何より重要だ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より
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