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【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.11 ついに幕を開ける上原浩治との第3ラウンド

球界屈指の名手・谷繁元信と“いい勝負”をした大畑。しかも「上原には勝てると思う」というお墨付きまでもらってしまった。迎えた本番は雨。「このなかに雨男がいるな」と、スタッフを見回し“犯人捜し”を始めた大畑だが、実は内心ほくそ笑んでいたのだ……。

ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC

前回のお話はこちら

平安から戦国時代にかけて、たびたび戦場となったという兵庫県・六甲。その地で、後世に語り継がれるであろう(?)対決が幕を開けようとしている。時は令和5年7月某日。天候は雨!


大畑 これは恵みの雨や。オレは生粋のラガーマン。現役時代から大雨でも普通にプレーしていた。対する野球は、雨なら中止のスポーツ。この天気で力を発揮できるのは圧倒的にオレや!

上原 あー、結構降ってるな。名物のカレー食べて帰ろっかな。

大畑 なんでお前はいつもそんなにマイペースやねん。なんか腹立つわ。

上原 騒いだって、晴れるわけじゃないんだから仕方ないやろ。

――顔を合わせたとたん、天気の話題だけでマシンガンのようにしゃべり始める同級生の2人。“舌戦”はしばらく続く……。

上原 なんでそもそも、大事な対決が梅雨時やねん。

大畑 それはキミがアメリカに帰ってしまうからやろ。オレはいつでも準備万端。整ってるわー。

上原 大介、かなり特訓してるらしいな。Twitterでわざわざ「練習行ってくる」なんてつぶやいちゃって。オレなんか忙しくてボール打つ時間ないわ。

大畑 だからツイートに「やらなくていい!」なんて返信したんか。まあ、それが狙いやったんやけどね。実際、青木コーチのところにガチで通ってるからね。

コーチを横取りされ先制パンチを食らう

――レンジに場所を移した2人。そこに青木翔コーチも合流し練習開始。

上原 あれ、大介、前とはなんか打球が違うな。どしたん?

大畑 だから言ったやろ。ドライバーのシャフト替えたしな。まぁ、あとは力感やね(ドヤッ)。

上原 それにしてもエグいドローボール打つやん。そしてなんかその余裕がムカつく(笑)。

大畑 青木アカデミーの教え子たちが引くくらい打ちまくってるからな。前回、対戦してくれた谷繁さんも「数が大事」って言ってたし。

上原 ホンマに全然ラウンド行けてないから、アプローチがおかしいわ。青木先生、ちょっと見てください。

青木 キュキュッと止まるやつが打ちたいんでしょ。フェースを開いてバウンスを使ってください。雨で地面がぬかるんでいる日は特に。ハンドファーストの打ち方はできているから、ちゃんと当たって止まるはずです。

――青木コーチのアドバイス通りに打つこと3分。上原の球筋が明らかに変わってきた。

上原 ホンマや。さすが先生!

青木 なんでこの人たち、すぐできちゃうんだろ。マジで吸収力オバケだわ。

大畑 感心してる場合じゃないわ。なんで敵のコーチなんかしちゃうかな。

上原 敵? 青木先生はオレのコーチでもあるから。さぁ、いい感じになってきたし、始めますか!

――上原のペースに乗せられた(?)大畑。次回、いきなりの波乱が!?

令和の武蔵になる

オオハタダイスケ

大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル

迎え撃つは

ウエハラコウジ

上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号より

CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中