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今年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」はなんと入場“無料”! 男子ツアー活況の起爆剤となるか?

いまひとつ活気に欠ける日本男子ツアー。かつての隆盛を取り戻す起爆剤になるか? と期待されるプロジェクトとは――。

今年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」での観戦は全日入場無料と先日、発表された。舞台である太平洋クラブ御殿場Cを訪れた人は、誰でも全員が無料で観戦できるという内容。また、これには指定練習日も入っていて、本戦での真剣勝負とは違うプロの素顔も見られるはずだ。

同コースは「全米オープンドクター」と異名をとる、巨匠リース・ジョーンズの手によって2年前に改修されている。この国内ツアー屈指のコースをトッププロたちはどう攻めるのか、そのスキルを練習ラウンドでじっくり眺められることにも興味の湧くことだろう。

今回の経緯について、太平洋クラブ企画担当部長の西島太一氏は次のように話す。

「大会が50回目を迎えるということで、選手、関係者はもとより、ボランティア、地元住民、全国のゴルフファンの皆さんに感謝の気持ちを表すため、弊社を含めた主催3社で協議して決めました。ゴルフ未体験の人も、この観戦をきっかけにゴルフに興味を持っていただければ嬉しいことです」

ただ大会関係者にとって懸念されるのは、来場者の大幅増による同コースの受け入れ態勢だろう。

「御殿場エリアでは毎年、地域住民のご協力を得て、本大会時は提携駐車場を含めると、3850台分駐車することができます。今年はさらに増えることを想定し、万全の準備を進めています」(同コース運営本部企画部担当部長、磯部吉晃氏)

他のアクセス手段としても、JR御殿場駅から無料送迎バスを運行予定とのこと。大会期間中、会場ではグルメイベントなども予定していて、家族で楽しめるという。

ちなみに同大会の過去最大入場者数は1万5000人。更新も期待できよう。

昨年度の会場風景。練習日もぜひ見に行きたい

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より