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河本力は平均320ヤード超え! 国内男子ツアーから世界レベルの飛ばし屋たちがぞくぞく

先月開催された男子ツアー「ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」は、桂川有人の初優勝で幕を閉じたが、飛ばし屋新時代の到来を予感させた大会でもあった。

同大会では決勝の2日間、ドライビングコンテストが行われたが、該当する2番ホールのドラコン賞は、3日目が338ヤード、最終日336ヤードで、ともにツアールーキーの河本力が獲得した。

河本がこだわるのはボールスピード。数年前から弾道測定器のデータをもとに、初速アップに努めてきた結果、今シーズンは323.75ヤード(4月28日時点)でダントツ。計測ラウンド数などに差はあるものの、PGAツアーの平均飛距離1位を独走するC・チャンプは321.1ヤードなので、現時点ではそれ以上ということになる。

飛ばし屋は1人ではない。ドラコン賞を獲得した河本以外にも、星野陸也や桂川有人、大西魁斗など、これからの男子ツアーをリードする若手有望株がこぞってボールスピード80オーバーの320ヤード超えをマークした。ボールスピード80オーバーは、いまやPGAツアーでもトップクラスの世界。言い換えると、世界に通用する若手がゴロゴロ出てきた証しともいえそうだが、それ以上と評価する声も。

米国のスウィング事情に精通するプロコーチの黒宮幹仁氏によれば、「アメリカはコースが広く、PGAツアーの飛ばし屋たちはドライバーを振りちぎっています。それに対し、狭い日本のコースでボールスピード80を出すのは、それだけ曲がらないということ。国内のコースでこの飛距離は、間違いなく世界標準以上です」。

ここ数年、話題豊富な女子ツアーの後塵を拝してきた国内男子ツアーだが、これら生きの良い若手の登場で注目必至。新たな飛ばし屋時代の到来に、男子ツアーからも目が離せなくなってきた。

出場数が少なかったためランキングには載らなかったが、昨季の平均飛距離は318.92ヤードで、1位の幡地隆寛を上回っていた河本

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より

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