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「15ラウンド連続60台」「66ホール連続パーオン」世界No.1、コ・ジンヨンのすごい記録

今シーズンから主戦場を米女子ツアーに移した渋野日向子。本格参戦1年目の初戦でいきなり世界の凄さを見せつけられた。

1月のフロリダシリーズには参戦せず、アジアシリーズ第1戦の「HSBC女子世界選手権」を自身の開幕戦に選んだ渋野。強豪が揃う予選落ちなしの大会で、初日に出遅れ低迷するも最終日に「68」をマークし、47位でフィニッシュした。

そんな渋野に16打差をつけ優勝したのが昨年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー、コ・ジンヨン。上がり6ホールで5アンダーという圧倒的なプレーでツアー13勝目を達成、世界ランク1位の実力を見せつけた。

コにとってもこの大会がシーズン初戦。昨年の最終戦で優勝してから左手の故障もあり、「しばらくゴルフから離れて家族と過ごす時間を取った」という彼女にとっては3カ月ぶりの実戦。「痛みはまだある」と語ったが、ブランクを感じさせないプレーで4日間60台を並べ、貫禄の勝利を挙げた。

昨年から続けている60台でのラウンドを「15」まで伸ばし、これまで自身やA・ソレンスタムが持っていた60台最長連続記録14を更新。アニカ超えを実現し「15ラウンド連続60台というのが一番うれしい」と満面の笑み。さらに連続アンダーパーも30ラウンドまで伸ばし、これまたツアー記録を塗り替えた。

さらに昨シーズンから連続パーオン記録を更新してきた彼女は、大会初日の4番でグリーンを外すまで66ホール連続パーオンに成功。これは男女ツアーを通じての最多連続パーオン記録なのである。針の穴を通す精密マシーンのようなショット力の持ち主が世界ナンバー1なのも頷ける。

直近の10試合で6勝目、それでも全盛期のアニカはシーズン11勝(02年)を挙げている。本当の意味での“アニカ超え”は険しい道だが、コはまだ26歳。これからが楽しみだ。

コ・ジンヨンの天下はしばらく続きそう…(写真は東京五輪。PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より

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