「部下にしたい」「息子の妻に…」百花繚乱! 女子ツアー、あなたの“推し”はどの選手?【山を動かす】
ゴルフにまつわるさまざまな問題に関し、読者や識者に率直な意見をぶつけてもらう連載「山を動かす」。今回は、百花繚乱の女子プロたちの中で、あなたが“推す”のはどのプロか聞いてみた
●僕のイチ推しは1人じゃありません(笑)。昨年のマネーランク1~3位の稲見萌寧、古江彩佳、小祝さくらです。3人に共通すると思うのですが、飛距離は出ないが、アイアンの確かさ、ソリッド感は抜群。タイガー・ウッズのような“今風”のスウィングでなく、昔の杉原輝雄を彷彿とさせる職人ワザが渋い。喜怒哀楽を表に出さないが、稲見は眼光鋭く、小祝はニヤリと笑って人を斬る、古江はいたって平常心で簡単に勝ってしまう……。玄人好みがしますね。稲見のひじの抜き方、小祝のレベルターン・スウィングは必見です。そのほか、見ていて面白いのは飛ばし屋である原英莉花、西郷真央、渡邉彩香ですが、1年コンスタントに成績を残すのは稲見ら3人娘だと思います。古江はアメリカですがね。“穴”を挙げるなら植竹希望。ダウンでのクラブの“溜まり”はすごい。ヘッドスピードが速いのは正確性と裏表、諸刃の剣ですが、あそこまでクラブを引きつけられるのは稀有ですね。“トイチ”こと戸田藤一郎のクラブの溜まりを思い出させます。昨年は2位が最高でしたが、初勝利すると大化けする可能性があると感じます。(タケ小山/プロゴルファー、テレビ解説者)
●青木瀬令奈は、女子ツアーのリーダー。コメントもしっかりしているし、SNSでの発信もうまい。友人の結婚式で本気の余興をやっている様子も良かった。部下にしたいタイプだけど、すぐ追い抜かれそう(笑)。(40代男性・東京都)
●岩井姉妹! 明愛プロと千怜プロの見分けも余裕です。イケメンの弟さんもジュニアゴルファーとして有名で、もう岩井家推し!(50代男性・埼玉県)
●ジャンボさんのところにいる西郷真央です。このところの報道などを見ていると、気持ちが入ったオフを過ごしていたようです。いいほうに転がると、ひょっとして稲見萌寧みたいになるかもしれません。日本ではちょっと上位に行くと海外に行かなきゃいけないような風潮がありますけど、稲見などは「日本でやる」と“芯”のようなものがある気がします。西郷にもそういう芯のようなものを感じます。芯がある、気持ちが入っている、これが大事です。あとは、横峯さくらにも注目しています。出産した女子プロが活躍できる時代になってほしいという期待を込めて注目します。(水巻善典/プロゴルファー)
●今年も勝(みなみ)VS せごどん(西郷真央)の対決に期待。鹿児島出身なので、その名前が連呼されていると、つい注目してしまう。鹿児島県民は西郷隆盛が大好きだけど、実際に鹿児島出身なのは勝みなみなんだよなあ。(50代男性・神奈川県)
●佐藤心結ですね。昨年のスタンレーレディスのプレーオフでの会心のショットがピンを直撃して、劇的な負け方をしたのが印象に残って気になっています。あれからプロテストに合格しQTも上位に入っていますから、コンスタントに試合にも出られるはずです。飛距離もあるし、スキルも高い選手ですが、三觜(喜一/プロコーチ)一門というところにも注目しています。(永井延宏/ゴルフコーチ)
●小祝さくらがうちの息子の妻になってくれたらいいのにと想像してしまう。稼ぎは息子の数倍……いや、もっとか(笑)。現代っ子なのに昭和の雰囲気があるのもよし。(50代男性・埼玉県)
●いつでもどこでも、しぶこに夢中! うるさい外野は放っておいてアメリカでのびのびプレーしてほしい。大舞台に強いのも魅力。全英女子も楽しみです。(40代男性・岡山県)
●やっぱり稲見萌寧。だって圧倒的に強いから。技術はもちろんメンタルの強さが顔に出ている。試合中継で音声が入ると、優勝争いをしていても同組のプロと平気で話したりしていて、ほーっと思う。時代は変わったなあと思わせてくれる選手。(50代男性・東京都)
●アメリカに行っちゃいましたが、それでも古江彩佳推し。浜崎あゆみ好きと聞きましたが、私と同じ。年は親子ほど違うけど(笑)。(40代女性・兵庫県)
●森田遥はアディダスのビジュアルを見て、ビビッときた。スタイルが良くて外国人モデルみたい。インスタもチェックしていますが、ときどき出てくる愛犬・ゼロ君もかっこよくて、インスタ登場を楽しみにしています。(40代女性・神奈川県)
●たくさんいすぎて挙げるのが難しいんですが……。まず、ずーっと応援している山村彩恵プロ。彼女がもがき苦しんでいて、それでもあきらめない様子を見ているので、絶対応援します。そして、同じ熊本出身の上田桃子プロももちろんです。今の女子ツアーではベテランですが「やれるっしょ」みたいにサラーッと、若い選手と同じ舞台でバチバチするところ、最高です。あと、おしゃれ番長っぷりもいい。結婚されたので“ミセス初V”も見たいですね。そして、ツアーを引っ張る存在になるのではないかと思うのが西村優菜プロ。以前「褒めてくれるキャディは苦手」というふうに言っていたのを聞いて「おおっ」と思いました。褒められたいと思う人が多いはずなのに。昨季4勝ですから、今年はそれ以上……となると女王争いに絡んでくるのでは。彼女が飛距離をほかの技術でどう補うか、見ものですよ。西郷真央プロも開幕戦で勝ったことで、とんとんと複数回優勝することも大いにあり得ると思います。高橋彩華プロは、最終日最終組からのV逸を何度も見ているので、彼女がその壁をどう乗り越えるかを見てみたいですね。(黒田カントリークラブ/ゴルフタレント)
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月22日号より
みなさまからのご意見、お待ちしています!
こちらもチェック!
- 華やかに見える女子ツアーだが、シードを獲得し、トップで活躍できる選手はほんの一握り。次々と若い世代が登場し、シードを維持することも容易ではない。戦国時代さながらの女子ツアーを生き残るため、笑顔の裏で、人知れず悩み、努力を重ね、必死で戦い続けている。そんな女子プロたちの心の内に迫ってみた。 渋谷の街を颯爽と歩く柏原明日架(PHOTO/Takanori Miki) ……
- 今季から女子ツアーで距離測定器の使用が認められるようになった。開幕戦のダイキンオーキッドレディスではさっそくキャディが距離計を使用する場面が見られたが、「距離計には頼らない」というキャディも少なくなかった。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)では、今シーズン開幕前の1月31日に「2022JLPGAローカルルールお……
- 開幕直前、昨シーズンの賞金女王・稲見萌寧が都内で記者会見し、楽天グループと所属契約を結んだと発表。昨年4月からスポンサー契約を結んでいたが、所属契約になったことで7月の楽天スーパーレディースには所属プロとして参戦する。ところでこの「スポンサー契約」と「所属契約」ってどう違うの? 企業が所属契約を交わす理由とは? 女子プロの契約事情を掘り下げた。 「所属契約」とは…………
- 昨シーズン、最後まで賞金女王争いを演じた小祝さくら。プロ入り5年、確実に成長しつづけてきた。ちょっぴり天然、でもショットはキレる――。そんなさくらは2022年の開幕戦を、ディフェンディングチャンピオンとして、さらには賞金女王有力候補のひとりとして迎える。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Tadashi Anezaki 小祝さくら1998……
- 上田桃子は今、とても充実しているように見える。20-21年シーズンは1勝を挙げ、賞金ランクは9位。プライベートでは「結婚」という節目を迎えた。そんな上田が今感じる「オンとオフ」とは――写真や言葉で表現してもらった。 PHOTO/Takanori Miki アメリカ挑戦から帰国後、ここ5年くらいで、上手に休みを取ることがゴルフにもいい影響を与えることに気づいたと……
- 昨年1月10日に入籍を報告したプロゴルファーの伊藤有志と大西葵。それからちょうど1年後の2022年1月10日(1.10=伊藤の日)に2人の結婚式が行われ、プロ仲間たちが新たな門出を祝福した。その席で青木瀬令奈と成田美寿々がやった「余興」がもはや余興の域を超えていると話題に! 仲良しの2人が“本気”で挑んだ余興の題目とは?(PHOTO/Tadashi Anezaki) ……