【ドバイデザートクラシック】マキロイ、過去の2勝の大会でまさかの自滅。3勝目を逃す
DPワールドツアー(欧州ツアー)の「ドバイデザートクラシック」でローリー・マキロイがまさかの自滅。後輩に勝ちを譲った。
09年と15年に優勝している相性の良い大会の最終日。2ホールを残して首位に並んだマキロイは、1オン可能な17番パー4、2オン可能な18番パー5のうち、どちらかでバーディを取れば優勝、という状況だった。
すでにホールアウトしていたV・ホブランは、17番イーグル、18番バーディでR・ブランドと並び、首位タイでホールアウト。マキロイ優位な展開だったにもかかわらず、17番でティーショットをミス。何とか右のラフからパーをセーブしたものの、不穏な空気が漂い始める。迎えた18番、3番ウッドで放ったティーショットはフェアウェイ。267ヤードの2打目地点で彼が手にしたのは、ティーショットと同じ3番ウッド。渾身の1打は泥がついたボールのいたずらか、左から右に大きく曲がり、途中で失速、グリーン手前の池に消え、ギャラリーから悲鳴が上がった。
それでもパーならプレーオフ進出という状況だったが、4打目は4.5メートルに寄せるのが精一杯。祈るように戦況を見つめるファンの前で、無情にもパーパットがカップに蹴られ、マキロイはがっくり肩を落とし目頭を押さえる仕草を見せた。
思えばおよそ2カ月前に、やはりドバイで行われたツアー最終戦「DPワールドツアー選手権」でもマキロイは上がり4ホールで3つのボギーを叩いて優勝を逃していた。現地メディアは「18番で2オンを狙ったのが間違い」とマキロイのマネジメントに疑問を呈す。
昨年のPGAツアー終盤戦からベスト20を外しておらず、優勝もしている。不調ではないとはいえ、こういう負け方はボディブローのように選手を痛めつける。
ちなみにプレーオフ1ホール目でバーディを奪ったV・ホブランが優勝。世界ランク3位に浮上した。
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より
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