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【新人インタビュー】植手桃子「メンタルの本を読みあさった」5度目の挑戦でプロテスト合格

毎年20人前後しか合格することができない女子プロテスト。そんな厳しい試練に挑み続けた植手桃子は5回目の挑戦で見事プロ資格を獲得。合格に至るまでの道のり、そしてプロとしての夢を聞いた。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/北六甲CC

植手桃子
うえてももこ。1997年9月10日生まれ。兵庫県出身。父に教えられ6歳からゴルフを始める。滝川第二高校ゴルフ部では2つ上に堀琴音がいた。高校卒業後、5回目のプロテストで合格。21年のステップアップツアー、京都レディースで自己最高の4位を獲得。156センチ・50キロ。扶和メタル所属

「堀琴音先輩のゴルフを見て
プロを目指そうって思いました」

JLPGAプロテストの合格率は3.3%(2019年度)。しかも開催は年に1度だけだ。そんな狭き門といえるプロテストに挑戦し続け、5回目で合格したのが植手桃子だ。

「諦めずに頑張ってよかったなと思います。高校卒業してすぐの1回目は1次で敗退。すごく甘かったなって今は思います。ろくに練習もしていませんでしたし当然です。でも、心のどこかでイケるかもって思っていたんです。3回目、4回目は自分のなかでは練習量を増やして、いいショットの手応えもあったんです。でも試合になると結果が出せない。思うようなゴルフができませんでした。そこで感じたのがメンタルの弱さです。緊張すると体の動きが微妙に変わってしまって、体が勝手に反応していたんです。そこで迎えた5回目のテストは、コロナ禍が重なり1年延期(実際のテストは21年6月実施)。それがよかったです。その間、メンタルの本を読んで勉強しまくりました。お世話になっている北六甲CCの社長にもいろいろな本を薦められて。本を読んではノートにポイントを書き出し、気持ちの整え方や試合に対する考え方を学びました。あとはアプローチとパットをひたすら練習。もともとショットが好きで学生時代はパーオン率もよかったので、グリーン周りのアプローチが苦手でした。そこでミスしてボギー、ダボが多かったんです。調子が悪くてもパーを拾えるようにアプローチを鍛えました。メンタルとショートゲームの練習、その2つが合格できた要因だと思います」

念願のプロとなった植手にゴルファーとしての夢を聞いてみた。

「滝川第二高校に入ったとき、2つ上の先輩に堀琴音さんがいたんです。当時から上手くて強い選手だった琴音さんとゴルフをしているうちに、私もプロを目指したいって思うようになったんです。まだまだ経験不足、技術不足ですけど、やっとプロになれたのでツアーで活躍できるように一生懸命頑張りたいです。プロテストに合格したご褒美はペット(犬)を飼うことと決めていました。今年のオフに愛犬に出会えるとうれしいですね。ゴルフってすごく楽しい。だからゴルフが大好きです。できるだけ長くゴルフを続けたいし、ギャラリーの前でプレーできることがうれしいんです。まずはステップアップツアーで初優勝を目指します!」

ドライバーの平均飛距離は240Y。得意なクラブはショートアイアンという植手。好きなものは焼肉、嫌いなものはきゅうり、苦手なものは地震とお化け。買い物が大好きで洋服やバッグ、化粧品、アクセサリーには目がないという

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月4日号より

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