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【加賀電子カップ】新人たちの戦いを制したのは18歳の桑木志帆。「将来はアメリカで。でも大学の授業にも出たい」

<JLPGA新人戦加賀電子カップ/グレートアイランドC(千葉)/6625Y・パー72/12月9日~10日>

「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」は、12月9日、10日の2日間、千葉県のグレートアイランドC(千葉県)で行われ、18歳の桑木志帆がプレーオフを制し優勝を飾った。

PHOTO/Shinji Osawa

新人戦チャンピオンの称号は、生涯一度のチャンス。今年も合格率3%余りのプロテストの超難関をくぐりぬけた22選手が参加すると、来季の激戦の予兆とばかりの大接戦に。最終日の上位は目まぐるしく入れ替わり、18番でバーディ奪取に成功した桑木志帆と内田ことこのプレーオフに。18番で行われたプレーオフ1ホール目で内田が痛恨の池ポチャ。桑木に軍配が上がった。

優勝した桑木は22年のJLPGAツアーの前半戦の出場権をQTでつかんでおり「前半戦で1勝したい」と目標を話す。2003年1月29日生まれの18歳でツアー最年少の桑木。QTのファイナルステージでは、パターを2本入れる“二刀流”セッティングで話題になった。父の正利さんは「会場に入れなかったので、隣のホテルのベランダから見守っていましたが、胃が痛くなるくらい緊張しました」と、娘の明るい様子とは対照的。

一方、一歩及ばなかった内田は池ポチャについて「狙った結果。仕方ありません」。応援してくれている地元北海道の人たちに「早く優勝の報告をしたい」と負けても下を向かずキリリ。

3%を突破した選手たちのエリートフィールドは12月でもアツかった!

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終成績>

優勝(プレーオフ)桑木志帆-4
2位内田ことこ-4
3位山田彩歩-2
4位小倉彩愛-1
5位T後藤未有0
5位T佐久間朱莉0

優勝直後の本人を直撃!

GD 優勝おめでとうございます!

桑木 勝ててうれしいんですけど、まだあんまり自覚がないんです。18番にリーダーズボードがなかったので自分がどの位置にいるのかわからなくて。関係者の方が「プレーオフだぞ」って言っているのが聞こえて「あ、私、プレーオフなんだ。マジかー」と思いました。でも、最終ホールでバーディをとっていたので、その勢いで「よし、やるぞ!」って気持ちを切り替えました。

GD 桑木プロの強みや弱点は?

桑木 自分の特徴は勝負強さ、ピンチから這い上がる力を持っていることだと思います。ドライバーは夏なら平均で260ヤードくらい。アプローチとパターが課題なので、シーズンが始まるまでにしっかり練習したいと思います。あと、好きなものは焼肉。嫌いなものは虫! ゴルフ場なら自分のゴルフだけでいっぱいいっぱいなので気にならないけど、部屋や道にいると「うえー」ってなっちゃいます。

GD 今後の目標は?

桑木 来年の目標は前半戦で1勝。将来的にはアメリカの試合にも出てみたいです。でも、いまは大学生(倉敷芸術科学大学)なので、授業にも出たいんです。実際にはあまり行けてなくて……。学校にはゴルフ部がないので自分で練習しています。岡山は出身地でもあるんですが、いいところです。なんといっても雨が少ない! 試合で関東によく来るようになって、雨が多いなあと思います。今日は天気がもってくれてありがたかった。これからLPGAアワードなどもあるので、このオフは忙しくなりそう。でもアワードに出席できるなんて名誉だし、うれしいです。

「肉が大好き」という桑木の祝勝会メニューは肉・肉・肉!(撮影:父・正利さん)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より