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3Wでフルショットも「まだツアーで戦えるレベルではない」タイガーが語った現状

タイガー・ウッズが2月の自動車事故以来、初めて公の場に登場。自身が主催する「ヒーローワールドチャレンジ」で会見に臨み、術後の経過や今後について熱く語った。

物々しい雰囲気のなか会見場に現れたタイガーは、ベンチプレスで鍛えてひと回り大きくなった上半身にナイキの迷彩柄シャツをまとい、マイクの前へ。

「3カ月間寝たきりの生活は言葉にできないくらい辛かった。でも子供たちは寝ている自分を見て、“いつものパパが帰ってきた”と思っただろう」と腰痛で寝たきりだったころを引き合いに出すブラックジョーク。

「ベッドから車いす、車いすから松葉杖、そして今は球も打てるようになった。最初に立ち上がったとき、自分の家がこんなに大きかったのか、と改めて実感した」とニヤリ。

3週間ほど前、SNSでアイアンのスリークオーターショットをアップし、世間を喜ばせたが、今回バハマでは大会前日の水曜日に練習場で3番ウッドをフルショットするタイガーの動画をPGAツアーの公式ツイッターがキャッチ。金曜日にはB・デシャンボーとニアピンコンテストに興じるタイガーの姿が目撃され、目撃者によると「少なくとも2回はタイガーが勝っていた」という。さらに最終日、再び練習場を訪れ、1時間半ほどドライバーを含むさまざまなクラブを打つ動画がSNSを賑わした。また表彰式ではV・ホブランにトロフィを贈呈と大忙しの一週間。

ドライバーを打てるまでに回復したことに関しては、「脚は決して元には戻らない。年齢的なこともあるし、試合に出るために準備をして戦って、次に向けて回復させるという作業を定期的に続けるのは無理。今はまだツアーで戦えるレベルではない」ときっぱりと語った。

出たいのは、来年に第150回記念大会がセントアンドリュースで行われる「全英オープン」だというが、今後の予定は神のみぞ知る。

“聖地”での大復活劇が見られるか?(写真は2019年全米オープン。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より

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  • ジョーダン・スピースに続き、リッキー・ファウラーがこの秋パパになった。 愛娘サミーちゃんの愛らしい小さな手がスピースの指を握る感動的な1枚がSNSで公開されたのが11月18日。スピースはその4日前に、高校時代から付き合っていたアニーさんとの間に第一子が誕生したことを報告していたばかりだった。普段プライベートなことはほとんど語らないスピースだが、妻の妊娠がわかったときには「喜びを隠しきれない」とテレビのインタビューで声を弾ませた。17年の全英オープン以来4年ぶりに地元テキサスで優勝し、復活をアピールしたスピースにとって、21年は忘れられない1年となったはずだ。そして今回SNSで喜びの発表を行ったのがファウラー。11月25日のサンクスギビングデーに更新したインスタグラムで「アリソンと僕は11月18日に誕生した新たな命ミア・ファウラーと出会えて感謝を超える気持ちを味わっています。胸がいっぱいです」というコメントとともに、水辺の芝生で小さなミアちゃんを愛おしそうに抱き上げる新米パパ&ママのほほ笑ましい3ショットをアップした。スピースは世界ランク100位内から陥落する寸前に調子を取り戻し、現在同ランク11位に返り咲いている。ファウラーもフォールシリーズの「CJカップ」で久々にトップ3入りするなど復調の兆し。まだ本調子ではないが、第一子誕生を機に、22年は完全復活といきたいところ。ツアー屈指の人気者2人に加え、メジャー2勝のM・カイマーも1月にパパになる予定であることを、メディアを通して報告。「3カ月は試合を休んで子育てに専念する」とベビー誕生を心待ちにしている。PGAツアーのベビーブーム、次なる報告は誰? 「ZOZO」でも人気者だったファウラー、ハッピーな報告でさらに調子を上げてほしい(PHOTO/Hiroaki Arihara) 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より
  • 欧州ツアーからアジアンツアーに移行した「サウジインターナショナル」(22年2月3日〜6日開催)に、多くのトッププレーヤーが参戦することが明らかになった。 サウジアラビアゴルフ協会によれば、ディフェンディングチャンピオンのD・ジョンソンを筆頭に、B・デシャンボー、B・ワトソン、J・ダフナー、P・ミケルソン、X・シャウフェレ、A・スコット、H・ステンソン、P・ケーシー、T・フリートウッド、I・ポールター、L・ウエストウッドなど、現時点で25名が発表されている。「アジアンツアーは、パートナーから競争相手になってしまった」と語るのは、DPワールドツアー(欧州ツアーの新名称)のデビッド・ウィリアムズ会長。この試合のことだけを指しているのではない。“サウジマネー”が投下されたG・ノーマンの新会社『リブゴルフ』が計画するアジアンツアーの10試合も念頭に置いてのことだろう。「サウジインターナショナル」は、その10試合には含まれないとされているものの、どれだけのプロが集まるかの試金石とも言われている。サウジアラビアが計画する新ツアー「スーパーゴルフリーグ」に関しては、PGAツアーもDPワールドツアーも、これに参加すればメンバー資格を剥奪するとしており、『リブゴルフ』の10試合も(アジアンツアーの試合であることから)資格は剥奪できないながらも強い警戒感を示している。加えて、サウジアラビアの人権問題などにより、これらの試合には参加しないほうが良いという世論もあるにもかかわらず、これだけの有名プレーヤーが集まったことに対して、驚きをもって受け止められている。PGAツアーもDPワールドツアーも同週に試合があるため、サウジインターナショナルの出場選手には罰金が科せられるものと見られているが、数万ドルの罰金よりアピアランスマネーのほうが魅力的なのかも。 ディフェンディングチャンピオンのD・ジョンソンも参戦 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より こちらもチェック!
  • グレッグ・ノーマンが新たな会社のトップになり、アジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を投資。今後10年間で10試合の新規大会を開催予定だという。 「ゴルフを世界的な規模での発展させるために、まだまだ未開発であるアジアの可能性を広げる」というのが、サウジアラビアがバックについた新会社『LIVゴルフインベストメンツ社』が発表した声明だ。これだけなら、アジアンツアーが盛り上がるグッドニュースだろう。しかしノーマンに言わせると「これは始まりにすぎない」ということで、まだまだ先がある話なのだ。ノーマンが30年前に企画した、少人数のスター選手による新ツアー構想が復活し、そのコミッショナーにノーマンが就任するという噂も流れている。実際、英ガーディアン紙は先のライダーカップに出場したアメリカチームのメンバーの1人が、3年契約の1億5000万ドル(約170億円)で新ツアーへの参戦の提示がなされたという話を伝えている。これに対して、スター選手を失いかねないPGAツアーは警戒感を強めている。昨今の賞金やボーナスの大盤振る舞いもさることながら、新ツアーに参戦すれば、PGAツアーのメンバー資格を剥奪する措置も辞さない構えだ。ただ、新しいサウジアラビアの試合がアジアンツアーの一環として開催されることになれば、簡単には批判ができなくなる可能性もある。加えて、ツアープロは個人事業者なので、PGAツアー側が選手の行動を縛ることについて、法的な問題もないことはない。一方、サウジアラビアを批判していたワシントンポスト紙の記者殺害を支持したと言われるサウジアラビアの王子が、くだんの新会社にも関与しているとされ、人権擁護団体がサウジアラビア主催の試合に出場しないよう呼びかけている。一体どうなるのか? 今後の展開が見逃ごせない。 いったい何をもくろんでいる……?(PHOTO/Kiyoshi Iwai) 週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より
  • ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第5回は、1996年、タイガー・ウッズの初優勝を振り返る。 取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアーのアジア担当ディレクター) 先日開催されたシュライナーズチルドレンズオープンは、タイガー・ウッズが初優勝を飾った試合として記憶している人も多いだろう。当時はラスベガス招待という名で行われていた大会で、弱冠20歳、プロ転向5戦目のタイガーが見事優勝を果たした。今から25年前、タイガーの初優勝を振り返ってみる。タイトルの言葉はプレーオフで敗れた、デービス・ラブⅢが記者会見で発したもの。タイガーがこれほどまでの選手になると確信していたかはわからないが、25年経った今、これを聞くと実に感慨深くなる。当時、ゴルフ界の新星登場に多くの人は歓迎ムードだったが、批判する人も少なからずいた。「なんでもタイガー、タイガー、タイガーで嫌になる」とか、「ほかにも選手がいることを忘れているみたいだ」などなど。全米アマで3連覇を達成し、さらに大学を中退してプロ入りをしたタイガーは、彼を好ましく思わない人たちにとっては恰好の餌食だったのだ。しかし、タイガー自身はそんな批判はどこ吹く風、コメントでも軽快にかわしていた。その姿もまた、批判に拍車がかかる原因になっていたのだが……。しかし、タイガーはそんな雑音を、自らの実力(優勝という形)で消してみせた。試合を振り返ってみたい。この試合は3つのコースを使い5ラウンド行われていた。初日は首位と8打差。3日目を終えた時点でもタイガーの上には7人もの選手がいた。しかし、4日目終了時、トップとの差は4打につまっていた。そして最終日、後におなじみとなる“タイガーチャージ”がさく裂する。1番でバーディを奪い3番ではイーグル、その勢いは止まることなく9、11、13、14番とバーディでトップに並ぶと、16番でもバーディを奪い、トップでホールアウト。クラブハウスリーダーとなった。追うのは、当時全盛期だったデービス・ラブⅢだったが、タイガーの勢いについていくことができなかった。 最終日は早々にバーディを奪い、幸先のいいスタートを切ると、そこからラッシュ。一気にトップに追いつき、プレーオフの末、初優勝を飾った タイガーは今までで「82」もの勝利を飾っており、すべてのトロフィは把握できていないというが、このときの29万7000ドルの小切手の巨大パネルは今もオフィスの壁に飾られている。タイガーにとって、もっとも大事な勝利のひとつであることを物語っている。それ以降、タイガーはずっと主役だったし、今でもそうだ。当時を振り返っていたら復活が待ち遠しくなった。 月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より こちらもチェック!
  • 欧州サッカーのスーパーリーグ構想は発表からわずか数日で頓挫したが、プレミアゴルフリーグ(以下PGL)は依然水面下で動きがあるようだ。 英紙によると、PGLはダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ、ブルックス・ケプカのエージェントに具体的な契約金の提示を行ったという。出場を確約するだけで2000万ドルから3000万ドル(22億円から33億円)を支払うというのがその内容。 サウジアラビアの潤沢な資金を背景に有名選手を取り込み既存のツアーとはまったく異なる大会の開催を目指すPGLは22年の始動を目指しているという。20年に構想が話題になったが当初は、ローリー・マキロイらトッププロが相次いで出場しないと明言。一時は立ち消えかと思われたが、同リーグの代表がたびたびPGAツアーの試合会場を訪れ関係者に接触。米ゴルフ誌に「この野心的なプロジェクトを死なせたくない」と訴えていた。PGAツアーのウェルズファーゴ選手権で今年初めてのプレーヤーズミーティングが行われたが、その席でジェイ・モナハンコミッショナーは「プレミアゴルフリーグに参加する選手はPGAツアーのメンバーシップを失う」ことを改めて強調した。PGAツアーは過去70年以上にわたり歴史と伝統を築き上げてきた。仮に同リーグに参加すればベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズらが積み上げたレガシーと数々の記録からの離脱を余儀なくされる。 すでに具体的なオファーを受けた選手も(PHOTO/Tadashi Anezaki) メジャーチャンピオンのウェブ・シンプソンは「私たちは世界最高の選手たちとの対戦を望んでいます。賞金だけで十分財政的に満たされているし、もしダスティン(ジョンソン)がツアーを離脱するならこれまで築き上げてきた20勝以上のキャリアを投げ出すことになってしまう。私はお金ではなく記録を追いかけたい」とコメント。PGLへの選手の流出を避けるため、ツアーはイメージアップや知名度アップに貢献した選手に総額43億円(上位10名)を支給する新プログラムを開始したが、果てして……。 関連記事はこちら https://my-golfdigest.jp/tournament/p19434/ 週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より