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契約金だけで30億円!? プレミアゴルフリーグの驚愕オファーにPGAツアー選手の反応は?

欧州サッカーのスーパーリーグ構想は発表からわずか数日で頓挫したが、プレミアゴルフリーグ(以下PGL)は依然水面下で動きがあるようだ。

英紙によると、PGLはダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ、ブルックス・ケプカのエージェントに具体的な契約金の提示を行ったという。出場を確約するだけで2000万ドルから3000万ドル(22億円から33億円)を支払うというのがその内容。

サウジアラビアの潤沢な資金を背景に有名選手を取り込み既存のツアーとはまったく異なる大会の開催を目指すPGLは22年の始動を目指しているという。

20年に構想が話題になったが当初は、ローリー・マキロイらトッププロが相次いで出場しないと明言。一時は立ち消えかと思われたが、同リーグの代表がたびたびPGAツアーの試合会場を訪れ関係者に接触。米ゴルフ誌に「この野心的なプロジェクトを死なせたくない」と訴えていた。PGAツアーのウェルズファーゴ選手権で今年初めてのプレーヤーズミーティングが行われたが、その席でジェイ・モナハンコミッショナーは「プレミアゴルフリーグに参加する選手はPGAツアーのメンバーシップを失う」ことを改めて強調した。

PGAツアーは過去70年以上にわたり歴史と伝統を築き上げてきた。仮に同リーグに参加すればベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズらが積み上げたレガシーと数々の記録からの離脱を余儀なくされる。

すでに具体的なオファーを受けた選手も(PHOTO/Tadashi Anezaki)

メジャーチャンピオンのウェブ・シンプソンは「私たちは世界最高の選手たちとの対戦を望んでいます。賞金だけで十分財政的に満たされているし、もしダスティン(ジョンソン)がツアーを離脱するならこれまで築き上げてきた20勝以上のキャリアを投げ出すことになってしまう。私はお金ではなく記録を追いかけたい」とコメント。

PGLへの選手の流出を避けるため、ツアーはイメージアップや知名度アップに貢献した選手に総額43億円(上位10名)を支給する新プログラムを開始したが、果てして……。

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週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より