【コーライグリーンの攻略法】<前編>「ベント感覚でストロークするとショートしてしまいます」
週刊ゴルフダイジェスト
夏になるとラウンド機会が増えるコーライグリーン。ベントに慣れた人は思いのほか手こずってしまう。ひと癖あるコーライの攻略法はあるのか? プロに聞いた。
PHOTO / Yasuo Masuda THANKS/葉山パブリックGC


解説/小林大介
日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。
湘南衣笠ゴルフ所属
>>後編はこちら
- 夏になるとラウンド機会が増えるコーライグリーン。ベントに慣れた人は思いのほか手こずってしまう。ひと癖あるコーライの攻略法はあるのか? 引き続きプロに話を聞いた。 解説/小林大介 日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。湘南衣笠ゴルフ所属 >>前編はこちら 「ジャストタッチは絶……
これからの暑い時期や河川敷でラウンドをする場合、コーライグリーンでプレーするケースがある。しかし、ほとんどのゴルファーが普段ベントグリーンを回り慣れているため、久々にコーライグリーンでラウンドすると、思いのほか苦戦したという人も多いだろう。
今回、小林大介プロにコーライグリーンについて教えてもらった。
「コーライグリーンはみなさんが日頃多くラウンドするベントグリーンに比べて、芝の葉が太くて硬く、ハリのある芝質です。また、芝の密度もベントはきめ細かく密度が詰まっているのに対して、コーライの場合は密度はやや粗く、当然ボールの転がり方や止まり方などが変わりますので、ベント感覚でプレーをすると影響が大きいです。
また、コーライ芝は耐久性が高いので、2グリーン制を取り入れているゴルフ場においては、片方に暑さに強いコーライグリーンを採用していることも多いので、これからの暑い時期になると、アマチュアゴルファーもコーライグリーンでプレーする機会が増えてくると思います」
では、具体的にコーライグリーンはどのような難しさがあるのか。
「グリーンを狙うショットやアプローチでグリーンにキャリーをしても、地面が軟らかくボールの落下の勢いを吸収するベントとは違い、コーライの場合はボールが落下した際のエネルギーが吸収されず、スリップするような着弾からランが多く出たり、勢いよく弾んでしまったりすることで、グリーンをとらえられない難しさがあります。アプローチにおいても、ベントであればスピンが利いてくれるような弾道でも、コーライの場合はスピンがほどけてしまい、想定より転がってしまうことも多いです。
『ゴルフは手前から』と言われますが、コーライグリーンの場合は、ショットやアプローチは手前から攻略していくのがより賢明な判断になります。
また、コーライで特に厄介なのが、グリーンに乗ってからのパッティングです。ベントのように滑らかにボールが転がらないので、芝の葉の抵抗を強く受けてしまい、いつもの感覚でストロークするとショートしてしまいます。一本一本の葉が強いので、芝目の影響も強く出ることが多く、距離感を合わせるようなストロークだとカップ際でことごとく芝目に沿って、カップから嫌われてしまいます。
また、コーライグリーンの場合、日本の限られた敷地の中に2グリーンを並べた背景から、グリーンが小さく、砲台グリーンになっていることが多いです。この小ささと砲台も相まって、さらに難易度が高くなります」
コーライグリーンが難しい理由
1 表面が硬いのでショットが止まらない
着弾してからのランが出やすく、止まりにくい。また、スピンがほどけやすいことによって、着弾時に球が滑ってしまい、日頃の距離感との感覚が狂いやすい
2 芝の抵抗が強いためストロークがショートしやすい
ハリがあり強い芝質のため、ボールの転がりに対して、強い抵抗を受ける。転がりにブレーキがかかるので、ベント感覚のストロークでは容赦なくショートする
3 芝目の影響が強いため、ラインが読みづらい
芝質が硬くて強いので、芝目の影響がベントよりも格段に強い。特に、ストロークではボールが減速した際に影響をもろに受け、ライン読みが難しい
コーライとベントは何が違うの?
コーライは葉が太くて硬い
西洋に多い寒冷地型のベント芝は細くて柔らかく、密度が高い芝質で温暖気候での維持が難しい。一方、暖地型のコーライ芝は暑さに強く、葉は太くて硬く、ハリのある芝質であるのが特徴。近年の猛暑から、夏の時期のゴルフでは需要が高くなっている
コーライはグリーンが小さく、砲台が多い傾向にある
2グリーン制のゴルフ場が多い日本では、ベントとコーライの組み合わせが多い。グリーンの面積は小さくなり、水はけの関係から砲台形状が多く、グリーン周りの難易度が高くなる
取手国際はベントからコーライに変更した

近年、記録的な猛暑日が続く夏の時期。ゴルフ場のグリーンのメンテナンスが年々難しさを増していき、各ゴルフ場が悲鳴を上げるなか、トーナメントの舞台にもなり、茨城県の人気コースの一つ取手国際GC西Cが、昨年の11月より従来のベントグリーンからコーライグリーンにリニューアルした。リニューアル後、以前のベントグリーンからグリーン面積はほぼ倍増。ここ数年ベントグリーンをバミューダに変更するコースは多いが、日本でも珍しい2種類のコーライ芝による2グリーンは、今後の日本の気候変動を見据えたモデルケースとなるだろう
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- 夏になるとラウンド機会が増えるコーライグリーン。ベントに慣れた人は思いのほか手こずってしまう。ひと癖あるコーライの攻略法はあるのか? 引き続きプロに話を聞いた。 解説/小林大介 日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。湘南衣笠ゴルフ所属 >>前編はこちら 「ジャストタッチは絶……
週刊ゴルフダイジェスト2026年7月14日号より


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