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【日本女子オープン】舞台は難コース・烏山城CC。攻略のカギを飯島茜が解説

女子ゴルファー日本一を決める第54回日本女子オープンが今週、栃木県の烏山城CCで開幕する。昨年はコロナ禍による無観客試合で行われたが、今年は1日上限5000人の有観客で開催され、熱い戦いが予想される。難コース攻略のカギを飯島茜が解説!

PHOTO/JGA(コース写真)、Shinji Osawa、Tadashi Anezaki

起伏に富む烏山城CCは体力勝負!

烏山城CCで開催された5年前の日本女子オープンに出場し、コースを熟知している飯島茜は勝負の行方を次のように予想する。

「メジャー特有の長いラフや速いグリーンのセッティングになると、アイアンでどれだけピンの近くに付けられるかが勝負のカギになるでしょう。そういった意味でもショット力のある稲見萌寧選手と小祝さくら選手が有利だと思います。ふたりは今いちばん脂がのっている選手。大きな大会でもプレッシャーをものともしないメンタルの強さも持ち合わせているので、普段通りプレーすれば間違いなく優勝争いにからんでくるはずです。起伏のある烏山城CCは、メジャーの厳しいセッティングになると、より一層タフになります。ただ、最近の若い選手は試合も休まないし、とにかく体が強くて体力がある。あとは大会に向けてどれだけ調子を上げられるかだと思います。我慢してパーを拾っていく展開になると思うので、いかに4日間集中力を保ち続けられるかがカギになるでしょう」

今季8勝、賞金女王争い独走中
稲見萌寧(22)

21年に入って7勝、今シーズン獲得賞金2億円突破など無双状態。「五輪に出場して疲れがあるはずなのに、調子が悪くても上位に入ってくる。勢い、自力、体力面でも頭ひとつ抜けている」(飯島・以下同)

21年4勝で賞金ランク2位
小祝さくら(23)

2018年の開幕戦から連続出場中。「ショットメーカーで攻めるゴルフが特徴。それよりも1試合も休まないのは相当体が強いんだと思います。タフな日本女子オープンを戦い抜くには体力がないと持ちません」

技術、体力、メンタル
総合力が求められる

烏山城CC 二の丸・三の丸コース
18H・6550Y・P72

27ホールあるが、日本女子オープンでは二の丸・三の丸コースが使用される。過去に日本プロ、日本女子プロなども開催

名匠・井上誠一が手掛けた烏山城CC。起伏に富んだレイアウトで、砲台グリーン、深いバンカーなど、技術、体力、メンタルの総合力が求められる難コースだ。さらに日本女子オープン用にタフなセッティングにしてくることが予想され、「100%の調子で挑まなければ勝てない」と飯島。

「たしかに若い選手は勢いがあり、体力も技術もある。でもベテラン選手には若手選手にはない経験があります。長いシーズンのなかで、自分のピークを大会に持ってくるのは意外と難しい。彼女たちは目標である日本女子オープンに合わせて最高の状態に調整してくると思うので、普段の大会よりも手ごわい存在になるはずです」

若手、ベテラン、アマチュア。実力者ひしめくなか、難コースを攻略してナショナルオープンを制するのは誰か。日本女子ゴルフ最高峰の戦いがいよいよ幕を開ける!

2番・380Y・PAR4

グリーン奥が開けた見晴らしのいいパー4
フェアウェイ左サイドのバンカーが効いていて狙いどころが狭い。グリーンは大きなバンカーに左右を囲まれ、かなり傾斜が強いので落としどころによっては3パットもあり得る。

15番・402Y・PAR4

右ドッグレッグの長いパー4
ティーショットは軽い打ち下ろし、セカンドは軽い打ち上げ。グリーンは奥から手前に傾斜している。16年大会は4日間を通して18個しかバーディが出ていない終盤の難ホール。

18番・363Y・PAR4

左は池、右はバンカー。最後まで気が抜けない
前回大会で4番目の難度を誇ったフィニッシングホール。真っすぐな打ち上げだが、セカンド地点の左は池、右にはバンカーが配置され、狙いどころが狭い。

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より

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