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「世界のトップを目の前で」 五輪ボランティアを務めたプロが明かす、うらやましすぎる“観戦”事情

無観客で開催された五輪ゴルフの放映で話題となった「ギャラリーのような人たち」は、実はそのほとんどがボランティア。その裏側を、男子競技でボランティアを務めたプロゴルファーの早川佳智さんが教えてくれた。

「ボランティアは自分の持ち場が終われば、あとは観戦してよいことになっていたので、画面に映っていた人の多くはそういった方だと思います。人数が多いのでは? という話題も出ましたが、たしかに本来いるはずのギャラリーがいないわけですから、ギャラリー整理にあたるホールマーシャルの人員は、実際そこまで必要なかったとは思います。そのあたりは無理して仕事を作ってくれていたように感じましたね」と早川さん。

無観客の影響で、ボランティアの人数は当初より抑えられたものの、そこは善意で手を挙げた人に対する配慮といったところか。

仕事に関しては、毎朝、各スタッフへ作業が振り分けられたそう。早川さんは木・金・土の3日間、ホールマーシャルの業務にあたり、木曜は12番ホール、金曜は11番ホール、土曜は17番ホールを担当したという。

「私は12番でヘルメットを渡され、ティーショットのランディング地点に待機していたのですが、そこへけっこう多くの選手が打ち込んでくるんです。目の前で世界のトップ選手たちのショットを見られたのは、もう役得以外のなにものでもありませんでしたね」

通常通りギャラリーを入れての開催であれば、かなり忙しかったはずだが、人員も多く、業務が終われば観戦も可能とあって、うらやましい限り。しかし、行動や感染対策に関しては厳重に管理されていたそう。

「私は名古屋からの参加だったので、宿泊は指定のホテルで、そこから会場までシャトルバスで移動していました。作業時間は5~6時間と担当によって違いましたが、バスは定期的に出ているので、業務が終わればホテルに戻れました」

特に会場に入場する際のセキュリティーチェックは、さながら空港のような雰囲気だったという。とはいえ、やはりうらやましい……。

通常であれば、ギャラリーの人垣で選手を見るのも一苦労。暑い中大変な業務ではあるが、ゴルファーにとっては至福の日々だったに違いない。でも「お静かに」は誰に向けたもの……?

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より

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