【マスターズ2025プレイバック】ローズ、デシャンボー、松山、ランガー……オーガスタを彩ったマスターたち

ローリー・マキロイの優勝で歓喜に包まれた今年のマスターズだったが、パトロンたちを魅了したのはマキロイだけではなかった。ジャスティン・ローズ、ブライソン・デシャンボー、松山英樹、そして今大会でマスターズを引退することを発表したベルンハルト・ランガーの4人をフィーチャー。
PHOTO/Yoshihiro Iwamoto

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- ローリー・マキロイが悲願のマスターズ制覇を達成。感動の渦に包まれたオーガスタナショナルGCだが、松山英樹をはじめ出場した選手それぞれ、優勝を目指して持てる力を発揮して戦った。長くて短い、マスターズの1週間を振り返っていく。 PHOTO/Yoshihiro Iwamoto 優勝が決まった瞬間マキロイはひざから崩れうずくまって嗚咽した >>後編はこちら ……
ジャスティン・ローズ

スタートダッシュに最後は怒涛の追い上げ
初日に7アンダーを記録して単独トップに立つと、2日目はしぶといゴルフでその座を守り切るが、3日目に3つスコアを落として失速。44歳の年齢から「体力的に限界か」と思われたが、最終日のバック9でバーディを連発して一時マキロイを逆転するなど、優勝まであと一歩に迫った。

プレーオフで敗れた直後、悔しいはずなのに笑顔でマキロイを称えた姿が印象的だった
ブライソン・デシャンボー

大きなアクションとファンサービスでパトロンを沸かせた
初日、2日目と松山英樹と同組でプレー。4日間変わらず大きな歓声を浴び、パトロンを大きなジェスチャーであおるなど、会場を常に沸かし続けた。最終日はマキロイとの一騎打ちかと思われ、2番を終了した時点で単独首位に立ったが、11番でダボを叩くなど失速。それでも、、そのプレーは心に残るものだった。
松山英樹

3日目に大失速も最終日「66」と意地を見せた
2日目終了時点で3アンダーの12位タイにつけていたが、3日目に5ボギー1ダブルボギーの「79」と大崩れ。マスターズで自身初となるバーディを1つも取れないラウンドとなり、スコアも自身ワースト記録。11番の2打目で木の根元から打つと、左手首を痛めた様子もあり心配されたが、最終日は打って変わったラウンド。とくに後半は笑顔を見せながらラウンドし、6つスコアを伸ばして21位タイまで順位を上げた。
ベルンハルト・ランガー

最高齢予選通過の記録達成ならず
1982年にドイツ人として初めてマスターズに出場したベルンハルト・ランガー。85年と93年の2度マスターズを制しているが、今回がマスターズラストランとなった。息子がキャディを務めて大会に挑むと、初日のティーオフからパトロンの大歓声と拍手に包まれ「その場で泣きそうになった」とランガー。初日から決勝進出圏でプレーを続けていたが、2日目の15番でダボを叩いて決勝進出に黄色信号。そして18番でボギーを叩いて、決勝進出に1打足らずに敗退。パトロンからの拍手と感謝の言葉を浴びながら、コースを後にした。
週刊ゴルフダイジェスト2025年5月6日号より