【インタビュー】中村心<後編>「オーガスタ女子アマに出て、米ツアーでプレーしたくなりました」

昨年、2回目の受験で見事にプロテストに合格した19歳の中村心。後編では、現状の課題や今後の目標について語ってくれた。
PHOTO/Osamu Hoshikawa

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- 昨年、2回目の受験で見事にプロテストに合格した19歳の中村心。ゴルフを始めたきっかけから、憧れの選手、将来の夢までじっくり聞いてみた――。 PHOTO/Osamu Hoshikawa 中村心 2005年10月25日生まれ、東京都出身。5歳でゴルフを始める。2023年日本ジュニア優勝、同年日本女子オープンでローアマ。昨年、2回目の受験でプロテストに合格。161cm、54kg ……
「オーガスタ女子アマで
たくさんの刺激をもらいました」
2024年、ナショナルチームに加入した中村は、韓国で行われたネイバーズトロフィー(日本、韓国、台湾の代表選手権)で個人3位の成績を収め、11月の最終プロテストを7位タイで突破。
「ナショナルチームの合宿はあまり参加できなかったのですが、プロテストのとき、ガレス(・ジョーンズ)さんに教えてもらいました。ナショナルチームの練ランは1日目は歩いて回るんです。ひたすらメモしまくりです。グリーンも入念にチェックし、みんなでゼロライン(ストレートライン)を探してそのデータを共有します。そして2日目はそのメモを見てプレー。とても勉強になりました」
中村の武器はドライバー。そのドローボールは平均飛距離240Y。
「ドライバーは好きですね。一番の武器は飛距離よりも安定感です。フェアウェイをあまり外さないので自信はあります。2023年から中嶋常幸プロのアカデミーで教えてもらっています。40人くらいアカデミー生がいて、みんなで練習するのが楽しいです。今オフはジムで筋トレも。もっともっと体を鍛えないとツアーでは戦えないと思っています」
中村は昨年、オーガスタ女子アマチュアゴルフ選手権にも出場している。
「オーガスタ女子アマは、すごくいい経験になりました。いろいろな選手と出会えましたし、飛距離やアイアンの打音に驚かされ、たくさんの刺激をもらいました。こんな環境でプレーしてみたい、そう思いましたね。米ツアーに行ってみたい、海外メジャーに出てみたい、そう思えるきっかけになった気がします」
中村の好きな言葉は“ケセラセラ”。「なるようになる」というスペイン語だが、初優勝への思いに迷いはなさそうだ。
週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日・3月4日合併号より