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【インタビュー】中村心<前編>憧れはティティクル「2年以内にレギュラーツアーで優勝したい」

昨年、2回目の受験で見事にプロテストに合格した19歳の中村心。ゴルフを始めたきっかけから、憧れの選手、将来の夢までじっくり聞いてみた――。

PHOTO/Osamu Hoshikawa

中村心 2005年10月25日生まれ、東京都出身。5歳でゴルフを始める。2023年日本ジュニア優勝、同年日本女子オープンでローアマ。昨年、2回目の受験でプロテストに合格。161cm、54kg

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「憧れのプロはタイのティティクル選手
攻めのプレーがカッコいいです!」

2023年、日本ジュニアを制覇し、翌年からナショナルチーム入り。将来有望な期待のルーキー、中村心が今年、ツアーデビューする。ゴルフを始めたきっかけは、何だったのか?

「ゴルフは5歳で始めました。3つ上の姉がすでにゴルフを始めていて、それを見た自分も新しいクラブとか道具を買ってもらいたいって思ったのがきっかけです。最初からゴルフ場に連れて行ってもらったので、コースが広くて緑がいっぱいで、楽しい思い出ばかりでした。

JLPGAのサイトでは山口県出身となっていますが、実は東京生まれなんです。6歳まで江戸川区にいてロッテ葛西ゴルフのレッスンプロに習っていました。その後、小学1年で千葉に引っ越しました。ゴルフ環境を整えるためだったのですが、父の転勤で山口に引っ越すことになり、それからはずっと山口です」

中村は保育園の卒業アルバムで将来の夢は「プロゴルファーになりたい」と書いている。プロになりたいという思いは、どこから生まれたのか?

「家でゴルフのトーナメント中継を見ていたからだと思います。憧れがあったんです。今の憧れは、タイの(ジーノ・)ティティクル選手です。TOTOジャパンクラシックで見たのですが、攻めのプレー、ビタビタに寄せてくるショットなど、カッコよすぎます」

ECC学園高(滋賀)の卒業生である中村に高校を選んだ理由を聞いてみた。

「中学はゴルフ部がなく、個人で活動してましたが、高校ではゴルフ部に入りたかったんです。中学のときにECC学園のパンフレットを見て、英語に力を入れていたり、(入学前年)新設のゴルフ部にはプロキャディやメンタルコーチなど、各分野の専門家がいて、行ってみたいと思ったんです。もともと通信制高校に通いたかったのでベストな選択でした。将来、海外でプレーすることも考えれば、英語は必要ですからね」

中村のQTランクは74位。ルーキーイヤーはステップ・アップ・ツアーがメインとなりそうだが、今季の目標は?

「ステップがメインですが、目標は初優勝です。レギュラーツアーも推薦で出られるかもしれませんし、優勝を目指して頑張りたいです。2年以内にレギュラーツアーで初優勝したいですね」

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週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日・3月4日合併号より