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練習器具をバッグに入れたままスタートしたらどうなる? 「用具の使用」に関する規則【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、用具の使用に関するルールの疑問をQ&A形式でご紹介!

練習場で使用していた「ゴルフクラブ型の練習器具」を、うっかりキャディバッグに入れたままラウンドをスタートしてしまった。

この練習器具を含めると、キャディバッグには15本入っている。1本は練習器具だから問題ない気もするが、果たしてルール的にはどうなのだろうか……?

実は、練習器具とはいえ、それがクラブヘッドとシャフトから構成されるものであれば「クラブ」とみなされ、規則4.1bで禁止されている「14本を超えるクラブを持ってスタートすること」に該当してしまう。一方、クラブの形をしていないもの(アライメント棒やドーナツ型のおもりなど)であれば、練習用の器具をラウンド中に持ち運ぶこと自体は禁止されていない。ただし、そうした器具で練習スウィングを行うと2罰打が科せられる(規則4.3a)。

仮にスタート直前に、ゴルフクラブ型の練習器具(=15本目のクラブ)がバッグに入っていることに気づいた場合、その器具をクラブとして使用しないことを同伴者に伝える、あるいはバッグに逆さまに入れるなどして使用しない意思を示すことで、ペナルティを免れることができる。

仮にそうした措置をとらずにスタートしてしまった場合は、それに気づいて上記の除外措置をとるまで、 違反が起きた各ホールに対し2罰打を受ける(1ラウンドでは最大4罰打まで)。

プライベートのラウンドでは問題ないが、競技に出る場合などは注意しよう。

これ以外にも、用具の使用について迷ってしまいがちなケースも多い。そこで今回は、用具の使用に関するルールの疑問を『2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集』から抜粋してご紹介!

Q. 距離計測機器で測れるものは?

A. 距離だけ。高低差や風力はNG(規則4.3)

計測できるのは2点間の距離だけ。例えば、球からグリーンエッジまでや、ある木からバンカーの先端までの距離。それ以外のプレーに影響する状況、例えば高低差、風向き、風力などを計測することはできない。

Q. 多機能の距離計測機器やスマートフォンは使える?

A. 距離以外を計測しなければ使用できる(規則4.3)

どのような機能がついていても、2点間の距離以外のプレーに影響する状況を計測する機能を使用しなければ違反とはならない。もし違反となる計測機能を使った場合は、最初の違反は2罰打、2回目の違反は失格となる。スマートフォンのアプリで風向きやグリーン面の傾斜を測るのはもちろんルール違反。

Q. 距離について他のプレーヤーに聞いてもいい?

A. 距離の情報は聞いても教えてもOK(規則4.3)

2点間の距離の情報を得ることは、規則10.2で禁止されている「アドバイス」には該当しない。

Q. ラウンド中に練習器具を使用できる?

A. 練習器具はラウンド中は使用できない(規則4.3)

ラウンド中に練習器具を使用することはできない。最初の違反は2罰打、2回目の違反は失格となる。ただし、ストレッチを行うための用具を使用することは認められる。

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