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【ゴルルとルール】パターで打ちたいけど、目の前にスプリンクラー! 救済できる? できない?

ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修/小山混
PHOTO/Yasufumi Sakagami THANKS/武蔵野GC

ゴルル会員番号48

渥美友里恵

ゴルル会員番号47

満石奈々葉

パー4の渥美のセカンドは惜しくもグリーンに届かず。3打目地点にやってくると……。

「もうちょっとでしたね」(満石)

「でもここからならパターでもいけそうね……あれ?」(渥美)

何かに気づいた渥美。

「あ、こんなところにスプリンクラー!」(渥美)

ちょうどピンの方向にスプリンクラーが。

「でもこれ、動かせない障害物だから……」(渥美)

「ボール動かしま~す」(渥美)

「ま、待ってくださいっ!」(満石)

「スタンスやストロークには影響がないので救済は受けられない」と指摘する満石に対し、渥美は「ライン上に障害物がある場合は救済できる」と主張。果たして正しいのは?

グリーン外からパターで打つ際、ライン上に障害物が。救済できる?

A. 救済できる
B. 救済できない

正解は……


B「救済できない」

(1)プレーヤーの球が異常なコース状態に触れている場合、(2)異常なコース状態がプレーヤーの意図するスタンス区域やスイング区域の物理的な障害となる場合、(3)パッティンググリーン上で、異常なコース状態がプレーの線に介在する場合、「異常なコース状態による障害」が生じているとみなされ、救済を受けることができる。一方、異常なコース状態がプレーヤーの気を散らすほど近くにあっても、これらの要件を満たさなければ、救済は受けられない(規則16.1a)。今回のケースも、ストローク自体は問題なく行えるため、救済は認められない。ただし委員会は、動かせない障害物が(a)プレーの線上にあり、(b)グリーンから2クラブ以内にあり、かつ(c)球から2クラブ以内にある場合、救済を受けられるというローカルルールを採用できるため、あらかじめコースや競技のローカルルールをチェックしておこう(ローカルルールひな型F-5)。

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より

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