ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修／JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子
PHOTO／Tsukasa Kobayashi　THANKS／武蔵野GC

渥美のティーショットは引っかけてしまい、左の林の方向へ。

「木の枝にタオルをかぶせることは『スタンス区域の改善』にあたるからNGなはずよ」と指摘する萩原に対し、渥美は「ケガしないようにタオルを置いているだけだから問題ないでしょ」と主張。果たして正しいのは?

木の枝が触れると痛いので、タオルを枝にかぶせてストロークしたらどうなる?

A. 罰なし
B. 2罰打

正解は……

B「2罰打」

プレーヤーは「ストロークに影響を及ぼす状態」を改善することは認められず、意図するスタンス区域を改善してはならない（規則8.1）。この「スタンス」には、自分の両足を据える場所だけでなく、ストロークの準備や、ストロークを行うときのプレーヤーの全身の位置も含まれる（オフィシャルガイド8.1a/5）。そのため今回のように、自分の体を保護するためにタオルを木の枝にかぶせた場合、意図するスタンス区域を改善したことになり、2罰打を受ける。ただし、ストロークを行う前にタオルを取り除いた場合は、罰を免れることができる。また、タオルを木の枝にかぶせるのではなく、自分の体に巻くことによって体を保護することは認められている（オフィシャルガイド10.2b(5)/2）。

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号より一部改

最新のルールをどこよりも分かりやすく解説!