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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.53「理想のインパクトは“ボール投げ”で探せ!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

野球でもゴルフでも、変則スウィングのプロが好きだ。

彼らを見ていると、大切なのは美しさだけじゃない、というのがよくわかる。とくに、海外選手は”変則の宝庫”なので試合観戦も楽しい。そこで感じるのは、外国と日本でのスウィングに対する考え方の違い。

日本人はとりあえずグリップやアドレスなど基本をガチッと固めておいて、そこから振ることを覚える。だから、整ったスウィングの人が多い。

対して、外国人はとりあえず振ることを覚え、そこからグリップやアドレスなどの形を微調整する。だから、個性的なスウィングが多い、というのがボクの意見。

語学で例えるなら、最初に文法をきっちり学習してから会話をするのが日本人。対して、とりあえず文法はおいといて、とにかく、しゃべっちゃえ! というのが外国人。どっちがいいかは性格にもよるけど、ボクは外国人スタイルのほうが好き。

ときどき変則を通り越してヘンテコなスウィングのアマチュアでも、めっちゃ飛ぶ人がいるけど、そういう人を見ると勝手にシンパシーを感じて嬉しくなる。でも、残念ながら見た目通りの結果の人もいる。つまり変則(ヘンテコ)スウィング、かつ当たらない人。

同じ変則でも、当たる人と当たらない人がいるのはなぜか。その差って何!? というと、インパクトの形だと思う。変則で当たらない人はインパクトの形も変則だけど、変則だけどうまい人は、インパクトの形だけは変則ではない。うまい人はみんな、一番力が入るところでインパクトしていて、”そこだけ”は力感があってカッコイイのだ。

ということで、みなさんも一度、自分の一番力が入るポイントをチェックしてみるといいと思う。

簡単な方法は「ボール投げ」。利き手でゴルフボールを持ってアドレスし、肩を回してトップをつくった後、ダウンスウィングの途中で、右腕をリリースしてボールを地面に向かって投げる。その瞬間が自分にとって一番力が入る瞬間。そして、その形がまさに理想のインパクトなのだ。メディシンボールを使ってもいい。

まず両手(できればグリップのように右手が下、左手が上になるように)で持ちアドレスする。そこからテークバックして、先ほどと同じように、ダウンスウィングの途中で両腕をリリースしてボールを地面に投げる(※注 思い切り投げて、中身の砂が出ないように)。

どうです? 思い描いていた理想のインパクトとちょっと違うのでは? ボールの落下地点もチェックしてみて。

理想は普段、ボールをセットする場所とメディシンボールが落下した位置が合致すること。でも、思っているよりも右だったり、左だったりしない? そこを修正するだけで飛距離が伸びると思うよ。

やっぱり人間もスウィングも見た目より中身、ってことでぜひ試してみて。

ボールを投げてみると、一番力が入る場所がわかり、理想のインパクトの形も覚えられる


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年12月19日号より