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【ベストスコアを出す方法】#2「100切り」「90切り」「80切り」レベル別! ベスト更新のポイント

前回は、ベストスコアを更新したゴルファーの話を参考に、ベストスコアが出やすい条件について考えた。ここからは、「100切り」「90切り」「80切り」とそれぞれのレベルに応じたベスト更新のポイントを北野正之プロに教えてもらった。

PHOTO/Yasuo Masuda、Shinji Osawa

解説/北野正之

女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う

>>ベストスコアが出やすい条件とは?

  • もう何年もベストスコアを更新していない……そんなゴルファーも多いはず。もちろんベストスコアを更新するのは簡単なことではないが、ベストを出しやすい条件はある程度存在する。実際に最近ベストを更新したというゴルファーの声を参考に、その条件を探っていこう。 ILLUST/Koki Hashimoto PHOTO/Yasuo Masuda、Shinji Osawa 解説/北野正之 女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う 最近、ベストスコア「87」を出した吉田寿恵さん(45歳・平均95) の話 「今までのベストは91でしたが、44、43が出ました。気分よく、今後にやる気が出ました。この前のラウンドで3日連続プレーしたのですが、気合いが空回りし、最終日は疲れてプレーが雑になっていた気がします。今回は集中してできました。初めてラウンドする方が2人いたのもいい緊張感になったのかもしれません。練習場から体が軽く、短くフラットなコースで、パー3とパー5でバーディが取れました。ドライバーはそもそもあまり曲がりませんが、セカンドがグリーン近くまで行き、アプローチ、バンカーはとりあえずグリーンには乗った。パットは最初からタッチが合っていました。最後までスコアを計算しなかったのも、よかったかもしれません」 最近ベストスコアを更新したという吉田寿恵さんの話を北野正之プロにぶつけると、いくつかのポイントを挙げてくれた。「まず前回、3日連続でラウンドしたという点。すぐに成果はでなくても連続でプレーすると上手くなる率は高い。昨日こうだったから今日はこうしてみようと、感覚が残っているうちに次のラウンドで試せると開眼につながる。最終ホールで何かひらめいても、次のラウンドが1カ月後なら忘れてしまいます」実際、北野プロも1泊2日のラウンドレッスンを勧めているそう。「とくに初心者のレベルはすぐに上がる。まあ、3日連続はさすがに疲れて思うように体が動かなくなるので、2日で気分よく当たるようになったところで終わるようにしていますね。できれば同じコースのほうがいいです」また、初めてラウンドする人が同組にいたのも自分のプレーに専念できる要素だったという。「人は無意識に『格付け』をしてしまう。普段周り慣れていると、この人にはかなわない、こいつには負けないなど勝手に決めつけて、その位置に収まってしまいがちです。今回は人に意識が向かず、コースと自分に集中することができたのだと思います。また、このコースは難しい、長いと先入観を持つと変に力んだりします。コースを冷静に判断できたのでしょう」パットのタッチが合っていたのも重要ポイントだ。「入る、入らないより、スピード感が合っているとOKパットで終われる。常に1~1.5mが残り、それを何とか入れるという集中力は18ホール続きません。ただ、バーディ2つは“ラッキー”かも(笑)。でもいいタイミングでくると、気分よくプレーできるので1打以上の効果があります」しかし、吉田さんが次回また80台で回れるかは疑問だと北野プロ。「平均90台半ばの方は、展開1つですごくスコアが変わる。たとえば、ことごとくバンカーなどペナルティにハマるとスコアは悪くなりますが、同じようにミスはしていてもバンカーではない側、OBではない側にミスをしていれば、スコアに結びつきやすい。80台との境目はそこにある。多くのアマチュアは、いいスウィングをしたらいいショットが出る、いいショットが出ればいいスコアが出る、と思っている。だから一生懸命ショットの練習をする。全然違います。声を大にして言いたいのは、いいショットなんて1回も打たなくてもいいスコアで回ってくることは可能だということです」吉田さんも気分よくモチベーションが高い今、「考える」ゴルフを追求すると次の扉が開くという。 >>100切り、90切り、80切り…レベル別ベスト更新のポイント 週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より

考え方を変えると技術も変わる

「考え方が変わると技術が変わってくる。たとえばアプローチもウェッジで上げようとせず転がす発想が出てきたり、ある位置からのショートする確率、オーバーする確率が見えてくると、ピンに寄せるための取り組みも出てくる。ベストを更新できない人は課題が的確ではないので、間違った取り組みをしている人が多いんです」

カギは「己を上手に知ること」だと北野正之プロ。

「最近はセルフプレーも多いですが、昔はキャディさんがいて、ゴルファーの実力を完璧に判断してくれていた。7Iで10回中2回しか乗らないとなれば、6Iをさりげなく持たせたり(笑)。本人は2回も乗ると思って打つけど乗らない。自分の実力をきちんと客観的に把握していると、スコアがまとまる方向に進むのですが、先に夢を描きすぎるんです」

ベストスコアの夢をかなえるために、現実を見よ、だ。

具体的な対策を聞いていこう。

「まず、100を切れない方はルールを無視してもいいと思います。たとえば全部ティーアップして回るとか、6インチプレースなど。方向がズレる人も多いので、ターゲットに向けたクラブを球の横に置いたまま打つのもいい。方向のミスが減ることでスコアがよくなります。インチキと考えず、まず“数字”に慣れていくこと。また、アプローチとパットが少しよくなるだけでスコアもよくなる。グリーン周りから行ったり来たり、3、4mからの3パットなど“もったいない”が減ると10打くらいすぐに縮みます」


100を切るためのポイント
●ルールを無視してみる
●“もったいない”を減らす
●アプローチ・パターの練習

「100切りにパーは不要。ダボでがっかりしない。周りの『何で狙わないの』『僕のほうが飛んでた』などという言葉は跳ねのける強さを!」

90を切れない人には、飛ばないことが原因と考えている人も多い。

「赤ティーから回ってみるといい。飛んでいる状態で本当にスコアを出せるのか。ここはスコアメイクに大事な部分です。パーオンする距離まで飛んでもベストを更新できないと認識したとき、もっとアプローチやパターを頑張ろう、方向性を磨こうと思える。真の課題が見えてきます。女性は逆に白ティーから回ると罠にはまらないのでスコアがよいことも。ティーショットでフェアウェイバンカーまで届かない、セカンドでガードバンカーまで届かない。割とポンポンと3オンしてボギーで上がれたり。余計な力みも抜けます」

クラブの本数を7本や10本に減らしたり、1本「これは」というクラブをつくるのもいい。

「日頃ミスばかり重ねているウッドを抜いて強制的に使えなくする。180Yで力んでチョロするより、届かない7Iで打つほうがミスが減る。たとえばPWに自信があるとその距離を残せる。100Yのフルショットならミスも前後20Yのズレですが、70Yだと前後40Yのズレが起こり得るんです」

これらの経験を重ねることで、選択肢が増え視野が広がることが重要だと北野プロ。また大叩きをなくすため、“そこそこのミス”を覚えることもポイント。

「行ってはいけない方向へのミスが出るのがよくない。絶対に左に行かない、絶対に右に行かないというボールを練習しておくとコースではすごく使えます。アライメントでもボールの位置でもいい、自分でつかんでおいて、左に池があるホールでは、このくらいなら右によけられると実行できる。ダフリとトップをわざと打ち分けられるようにするのも大切です」

90を切るためのポイント
●クラブの本数を減らして回る 
●違う攻め方をして経験値を増やす
●自信のある1本をつくる
●絶対右(左)に行かない球を練習

「考えが凝り固まり番手やミスがパターン化している人も多い。違う攻め方をしてみる。同じ場所から常に3通りは考え、実際試してみたい」

80を切れない人は、技術的には十分持っている、と北野プロ。

「いい感じでパーも取れるし、調子がよければバーディも取れるけど、どこかで崩れる。スコアを18ホールで考えないことです。3つ区切りでもいいし、自分とコースとのマッチプレーにして、ダボなら負け、ボギーなら引き分け、パー以上なら勝ちにし、引き分け以上を増やす考え方。気持ちがキレずにすみます。1ホール叩き『もう更新できない』と感じると後が雑になりがち。少しでも勝ちを増やし負けを減らすことを続けていくと、集中力も上がり粘り強さが出てきます。もし飛距離が原因だと思うなら、赤ティーなどから回ってみる。それで70台が出るなら、飛距離アップのためのトレーニングなどに取り組む。出ないなら、別の課題を見つけましょう」

80を切るためのポイント
●スコアを18ホールで考えない
●コースと自分とのマッチプレー
●ティーイングエリアを変えて回ってみる

「技術力にはある程度自信を持って。70台が出る人はやはり18ホールのペース配分がある。集中力の配分が上手くできる考え方にしましょう」

そして、どのレベルでも共通するスコアメイクの肝はパッティング。

「初心者はまず距離感を養う。グリーンに乗ったら2パットの計算が立つと安心できるのは大きい。中・上級者は、思うような入れ方ができるよう、こだわりを持った練習をするとバリエーションが増え、対応力がアップします」

パット練習のポイント1
距離感をよくする練習を!

「ボール3個で同じ距離を練習するのではなく、10mを狙ったら、次は5m、最後はまた10m、とすると距離感がよくなる。1球目の感覚を時間が経っても持っていられるかが大切です」

パット練習のポイント2
思うような入れ方で入れる

「1mを“入れる”練習ではなく、カップの右端・左端をかすめたり、最後のひと転がりや向こうの壁にぶつけて入れる練習を。入れ方を変えられると、ラインの読みとタッチの幅が広がる」

パット練習のポイント3
家では構えて素振りするだけでOK

「素振りだけでも、パッと構えたときにしっくりくる度合いが変わってくる。練習しないと真っすぐ向けているのか右か左かモジモジして、距離感に対してエネルギーを注げなくなります」

>>ベストスコアが出やすいコースはどこ?

  • 「どうしても100が切りたい」「そろそろベストを更新したい」そんな人は、フラットなコースやOBが出にくいコースで回るのがオススメ。そこで、実際に「ここでベストスコアを更新した!」というゴルファーの声を集めてみた。 PHOTO/Yasuo Masuda、Shinji Osawa 解説/北野正之 女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う >>ベストスコアが出る条件とは? ベストスコアを狙うためのコース選択はあるのか。「傾斜の少ない河川敷などはいいと思いますが、意外にグリーンが小さくて乗せるのが難しかったりもする。できるだけ平坦なコースや距離の短いコースはいいと思います。あとは、同じコースに通うこと。コースを覚えるのが大切です」と北野正之プロ。また、考え方を変えるのに、ラウンドレッスンもオススメだという。「スコアの出し方を教えてくれます。コースでは打ち方はあまり教えず、今持っている技術をどう生かしていくかを考えていく。そのとき戦略的なマネジメントと、自分をコントロールするメンタルが重要です。技術は習得するのに時間がかかるけど、考え方は一瞬で変えることができますから!」以下、アマチュアの方に、実際にベストスコアを出したコースを聞いたので、参考にどうぞ。 このコースでベストが出た! 関東編 ●益子カントリー倶楽部(栃木県)「コースがすり鉢状で少し曲げても戻ってくる」(96/43歳・平均104・男性)●新宇都宮カントリークラブ(栃木県)「コース、グリーンが全体的にフラット」(84/59歳・平均95・男性)●関東国際カントリークラブ(栃木県)「打ちやすかったのでボールが飛んだ」(107/34歳・平均128・女性)●おかだいらゴルフリンクス(茨城県)「曲がってもOBが少なく隣のコースからでも狙えた」(76/49歳・平均84・男性)●城里ゴルフ倶楽部(茨城県)「フラットで広々としている」(72/50歳・平均81・男性)●坂東ゴルフクラブ(茨城県)「フラットで短め。カート乗り入れ可!」(87/47歳・平均95・女性)●大麻生ゴルフ場(埼玉県)「フェアウェイがフラットでOBが少なかった」(79/38歳・平均84・男性)●ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場(埼玉県)「コースがフラットで短め」(93/43歳・平均100・男性)●大宮カントリークラブ(埼玉県)「電車で行ける。フラットでOBが少ない」(82/41歳・平均95・男性)●千葉桜の里ゴルフクラブ(千葉県)「なだらかなフェアウェイ、OBなし」(95/48歳・平均110・男性)●丸の内倶楽部(千葉県)「広くフラット、アクアラインを渡ってすぐ」(98/38歳・平均110・女性)●昭和の森ゴルフコース(東京都)「アップダウンが少なく適度な距離。バーディが4回!」(75/50歳・平均85・男性)●花咲カントリー倶楽部(山梨県)「フラットでハザードが少ない」(80/37歳・平均91・男性)●境川カントリー倶楽部(山梨県)「距離が短くて、2打目が上手くいった」(91/34歳・平均100・男性)●富士平原ゴルフクラブ(静岡県)「距離が短め、フラットでフェアウェイが広い」(87/33歳・平均95・男性) このコースでベストが出た! 中部・関西編 ●笹戸カントリークラブ(愛知県)「起伏が少ない、池が嫌らしい位置にない」(109/34歳・平均120・男性)●名阪チサンカントリークラブ(三重県)「フェアウェイが広く、気持ちよく振れた」(105/31歳・平均120・女性)●瀬田ゴルフコース(滋賀県)「ドッグレッグ少ない、直線コース」(78/39歳・平均88・男性)●小野グランドカントリークラブ(兵庫県)「比較的フェアウェイが広め」(86/46歳・平均96・男性)●ジャパンビレッジゴルフ倶楽部(兵庫県)「距離が短め、グリーン周りが比較的楽」(74/26歳・平均80・男性)●大和高原カントリークラブ(奈良県)「とにかくフェアウェイが広い。OBなし」(85/49歳・平均98・男性) 週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より