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【プロも実践! “力み”を取る10の方法】#2 宮里藍は「仮想のライン」。迷いが消える極上ルーティン

脱力が大事と分かっていても、いざボールを前にするとなかなか難しいもの。そこで今回は、プロも実践している「力み」を取る方法を早川佳智プロに教えてもらった。宮里藍が実践していた迷わず振り抜ける魔法のルーティンとは?

PHOTO/ARAKISHIN、Shinji Osawa ILLUST/TAIZO THANKS/東名古屋カントリークラブ、日進ゴルフ エトワス

解説/早川佳智

はやかわよしさと。1975年生まれ。愛知県出身。日々スウィング研究やギアを探求し続けるプロ。いまやそのオタク度が話題を呼び、数カ月先までレッスンが埋まるほどの大人気コーチ

●CONTENTS●
#1 力みは必ずしも悪いことではない!?
#2 迷いが消える魔法のルーティン
#3 脳の錯覚を利用したアイデア素振り
#4 体の重心を意識して手打ちを防ぐ

雑念が取れることで脱力につながる

GD では、脱力するための方法を教えてください!

早川 気持ちを落ち着けることが脱力につながるため、まずは“メンタル”というくくりで3つご紹介します。1つ目は、宮里藍プロが実践していた『54ビジョン』のなかにある、ディシジョンライン(決断の線)です。これは、自分で仮想のラインを作り、そのラインを越えた瞬間からターゲットだけに集中するという自己暗示をかけるものです。これにより、不安や邪念が取り払われ、ターゲットに飛ばすことだけに集中できるので脱力にもつながってきます。2つ目は「深呼吸」。これはプロだけでなく、アマチュアの方もやっていると思いますが、心を落ち着かせるために、鼻から吸って口から出すことを心掛けながらゆっくりやることで、自律神経が整い脱力につながります。

GD 慌てたり焦ったりすると忘れそうですからね。


早川 最後は倉本昌弘プロが実践している「素振りなしで3秒以内に打つ」です。余計なことを考えるヒマを自分に与えないことで力みが取れる。シンプルですが効果絶大ですので試してみてください。

【力みを取る方法1】
ターゲットに集中するための境界線を引く

【シンクボックス】

打つ準備と決断を行い、ボールを打つにあたり必要なことを準備しする

【プレーボックス】

シンクボックスで決断したことを実行するエリア。ここに入ったらターゲットに対して打つだけ。雑念がないため力みも自然と排除されている

【力みを取る方法2】
ショット前の深呼吸で自律神経を整える

鼻からゆっくりと吸って、その倍の時間をかけてゆっくりと口から吐き出すようにしよう

ショット前にタイガー・ウッズなども行っている深呼吸。これにより、自律神経が整い、副交感神経が優位になるので、リラックス状態を作ることができる。ボールやターゲットに集中できるため、ムダな力みが取れやすくなる

【力みを取る方法3】
素振りなしの「3秒ルール」

後方から狙いを定めたら、素振りもせずアドレスに入り、サッと上げて振り抜くだけ。素振りをしたり、アドレス時にあれこれ考えていると上体が力んでしまうため、雑念が入る前に素早く打つのが倉本昌弘流

>>#3 脳の錯覚を利用したアイデア素振り
>>#4 体の重心を意識して手打ちを防ぐ

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より