【ゴルフジム】「体が硬くなり飛距離が落ちてきた。どうしたらトップを大きくできますか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「落ちた飛距離を取り戻したい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オークラランドゴルフ練習場
教える人/服部公翼
はっとりこうすけ。83年生まれ。国際ゴルフビジネス学院を経て、オーストラリアにゴルフ留学。23歳からレッスン活動を始め、独自に作り上げた飛距離アップ法が話題に。現在、東京と沖縄の2拠点でレッスンを展開中
<今週のお悩み>
「トップをもっと大きくして
飛距離を伸ばしたいんです」
●大岩眞一さん(74歳/身長174cm/ゴルフ歴16年/ベストスコア80/HC18)
トップがコンパクトで、フィニッシュも小さめな左右対称のスウィング。加齢による柔軟性の低下で、トップが「小さくなった」と悩んでいる人は多いが、そういう人でもひざや腰、ひじの使い方を変えることで、大きなトップを確保できる
大岩 最近、飛距離が落ちてきてしまって……。気付かないうちに、トップがすごく小さくなっていたみたいで、それが原因じゃないかと思うんです。
服部 確かに、トップがちょっとコンパクトすぎるようです。右ひじの位置が低いので、思い切って右わきを開けて、ひじを高いところまで上げてください。
大岩 こんなにわきが開いていいんでしょうか。
右ひじを体にくっつけすぎています
服部 右ひじが背中のほうを向くのはよくないですが、地面のほうを向いていれば大丈夫です。ひじを高くしてトップの大きさを確保することは、インパクトまでの「助走距離」を長くするということでもありますので、飛距離を出すには大事な要素になります。
大岩 確かに、そうですね。
服部 それと、上半身だけでトップを大きくしようとすると大変ですが、もっと下半身から回してあげると、クラブが楽に高く上がります。右ひざをロックさせずに、ベルトのバックルを飛球線後方に向けるようなイメージで、大きく腰を回してみてください。
大岩 腰を回せば回すほど、手はただ上に上げる(体の正面で腕を持ち上げる)だけでよくなりますね。上体をねじらなくていいから、柔軟性はあまり関係がなくなる感じがします。これなら、大きなアークでダウンスウィングできますね。
服部 年のせいで「体が回らなくなった」という人は多いですが、そのほとんどが、実は体の使い方を間違えているだけなんです。
これで解決!
「右ひじを高く上げて
クラブの助走距離を確保しよう」
Point 1
トップで右ひじを高い位置に上げる
Point 2
ベルトのバックルを飛球線後方に向ける
Drill
クローズドスタンスでボールを打つ
右足を大きく引いて、クローズドスタンスにすると、テークバックで腰を回しやすくなる。腰がしっかり回ったトップから切り返すことで、クラブの助走距離の長さを認識できる
週刊ゴルフダイジェスト2022年1月25日号より
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