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【最注目スウィンガー! 植竹希望を徹底解剖 #2】開眼のきっかけは級友の一言とたった1つのドリル

群雄割拠の女子プロ界にあって、いま最も注目されているスウィンガー・植竹希望。プロテスト合格後、結果が出ずに悩んでいたという植竹を救った友人の一言と、スウィング改造のために実践した効果抜群の練習法とは?

PHOTO/Kazuo Iwamura、Hiroaki Arihara THANKS/船橋カントリークラブ

植竹希望

2017年にプロ入りした98年生まれの黄金世代。 「一人のコーチの考え方に縛られることなく、多くの人の意見を参考にしたい」と、専属コーチをつけず、独学でスウィングを研究する

●CONTENTS●
>>#1 独学で磨いた強力スウィング
>>#2 このドリルで開眼した!
>>#3 体を「3分割」して考える

3年前、同級生の一言で開眼した

「プロテストに合格してから、2年くらい、ずっと予選を突破できない時期があったんです。いくらがんばっても結果がついてきませんでした」

そんな植竹を変えたのが、日出高校時代の同級生で、現在チャレンジトーナメントを主戦場にする黒崎蓮プロ。

「スウィング全般が“緩い”と言われました。これじゃ曲がらないけどスピンをかけられないから、ハードなコースセッティングになると通用しないと。身長もあるし体格もしっかりしているんだから、男子プロの振りを目指したら? と。絶対できると言われて、全部直しましたね」


スウィングの“緩さ”とは、たとえばわきが開いて手をダラリと使うことだったり、下半身が左右に動き、回転時のパワーを逃がしてしまうこと。170センチ・59キロという恵まれた体格を持つのだから、もっと体幹を生かすべきという指摘を受け改造に踏み切った植竹。プロ入りしてからの大改造は、よほど大変だったと思いきや……。

「ずっと同じドリルをやっていたんですが、2週間くらいで“かなり良くなってきた”と実感できるレベルまで変わりました。以前は62%くらいだったパーオン率が70%を超えるようになり、飛距離も伸びました。さらにドローとフェードを打ち分けられるようになったんです」

2013-15
無心で振れたアマチュア時代

13年の「スタジオアリス女子オープン」では14歳ながら最終日に優勝争いに加わり、15年には2試合で20位以内。このときは気持ちよく振れていたそう

2017-19
結果が出ず伸び悩む。「スウィングが緩かった」

プロ入り後は、プレッシャーや試合のコースセッティングに翻弄され、思った結果が出なかった。「わきが開きやすく、手をダラリと使っていました」(植竹)

2020-21
ショットが上向き一気にブレーク

スウィング中、両ひじが体にピタッとつき、体の回転だけで球をつかまえられている

植竹を変えたドリル
「5番アイアンのハーフショットでドローを打つ」

両わきにティーを挟んで打つ

写真のようにティーを挟み、ハーフスウィング中、落とさないようにすることで、“スウィングの緩さ”を徹底的に除去した

このドリルにはスウィングの大事が凝縮!
【両わきにティー】
……スウィング軌道を安定
【ハーフスウィング】……ビジネスゾーンの軌道を意識
【ドローを打つ】……体の回転だけで球をつかまえる

>>ポイントは「体を3分割」。圧巻のスウィング動画も!

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月25日号より