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【最注目スウィンガー! 植竹希望を徹底解剖 #3】インパクトで目標を向いていいのはお腹だけ

群雄割拠の女子プロ界にあって、いま最も注目されているスウィンガー・植竹希望。そんな彼女がスウィングでとくに意識していることは「腕の力を使わないこと」。その打ち方とは?

PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/船橋カントリークラブ

植竹希望

2017年にプロ入りした98年生まれの黄金世代。 「一人のコーチの考え方に縛られることなく、多くの人の意見を参考にしたい」と、専属コーチをつけず、独学でスウィングを研究する

●CONTENTS●
>>#1 独学で磨いた強力スウィング
>>#2 このドリルで開眼した!
>>#3 体を「3分割」して考える

腕の力に頼らず体の回転を使う

「5番アイアンのハーフスウィングドリルで“ドローを打つ”と言いましたが、もともとロフトの少ない番手は球がつかまりにくく、手先のごまかしだけで安定したドローを打つことはできません。球をつかまえるためには上下の捻転差をつくることが大事ですが、私は体を3等分して捻転差を考えています」と植竹。体を胸・お腹・足の3つに分解し、インパクトで足と肩はスクエア、お腹だけ目標方向を向くのが理想という。


「手を使わないことが前提ですが、両肩のラインが打ち出し方向に向くことが重要です。その状態でお腹を目標に向けることで腹筋が使え、球を押せるようになります。私もそうでしたが、アマチュアの方は切り返しで上(肩)から下(足)の順番で動きがちですが、球をつかまえるためには、下から動かないとダメです」

そして、手を使わないために重要なのは“両わきを締める”こと。体に両ひじがピッタリつくことで、腕を使うことなく体の回転だけで球をつかまえ、飛ばすことができる。

「最初は難しいかもしれませんが、ハーフスウィングのドリル、ぜひアマチュアの方にもやっていただきたいです!」

Point 1
体を3等分して捻転差をつくる

胸の下、ひざ上に線を引き、胸・お腹・足で捻転差をつくる。「球はスタンスではなく肩のラインに打ち出されるので、肩のラインが大事です」(植竹)

Point 2
インパクトまでは右わき
フォローでは左わきに注意

テークバックからインパクトまでは、右わきが開きがち。そしてインパクト以降は左わきが開きがちで、どちらも注意。「上腕を手でおさえた状態で片手打ちするのも良いです」(植竹)

切り返し以降、右わきが開くとカット軌道になりやすく、逆にダウンスウィング以降で左わきが開くと振り遅れやすい

胸とボールの距離感を保つ

「私はスウィング中、鎖骨の下あたりを常に意識していて、こことボールの距離感が変わらないようにしています。ミスショットが出ないようにするためには、ここを支点に回ることが大切です。インパクトで上体が浮く方は多いですが、これ、かなり良いですよ!」

左右の鎖骨の中心直下あたりを支点に、ボールとの距離を崩さないように回ることが大事。常にボールとの距離を意識しながら振ってみよう

植竹希望の神スウィングを動画でチェック!

【ドライバー正面】

【ドライバー後方】

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月25日号より