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薄芝、強風、体が回らない…冬ゴルフの悩みはこれで解決! ラウンド前に読みたいおすすめ記事8選

今冬も厳しい寒さが予想されるが、それでもゴルフはやっぱりしたい! 冬はラフが短いぶんやさしい面もあるが、硬い地面に強い風、寒くて体が回らないなど、難しい要素もたくさん。しかし、ちょっとしたコツさえ押さえておけば、冬でもいいスコアで回ることができる。そこで今回は、冬ゴルフで役に立つオススメ記事をピックアップ。ラウンド前にチェックしておこう!

冬ゴルフの必須テクニック

  • 冬のゴルフが難しいのは、寒さやライだけでなく重く冷たい強風が吹くから。低弾道のアイアンショットを身につけて、冬の強風を返り討ちにしよう! TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/麻倉GC 解説/大田和桂介 1989年生まれ。鹿島学園から日大を経て2010年にプロ入り。2020年にAbemaTVツアーの「TIチャレンジ」で初優勝。麻倉GC所属 アゲもフォローも基本は同じ!「球を上げない」のが鉄則 冬の強風下でのアイアンショットは、風の影響をどのくらい受けるかわかりにくく、何番手調整すればいいのか、風に逆らうべきか、乗せるべきかなど実に悩ましく、結果もよくないことが多い。大田和桂介プロにそんな悩みをぶつけたところ、「風が強い日には風の影響を受けにくい球を打つことが大前提」だと教えてくれた。「普段のショットで風に乗せたり逆らったりとあれこれ考えても、風の強さは刻々と変わるし風向きも正確に読めるものではないので、距離や方向がどうしてもズレてしまいます。だから風が強い日は、風向きにかかわらず風の影響が小さいショット、つまり低い球で攻めるのがセオリーなんです」「球の高さを普段の半分にすれば、風の影響は半分以下に抑えられるので、強いアゲンストでも2番手上げれば対応できますし、多少フォローでも番手を下げずに打てる。だからタテの距離がズレにくく、大きなミスにならないんです」 <ノーマルショットのアドレス> 普段の8番アイアンのフルショットは、ヘッドがスタンスの真ん中くらいで、ボールは真ん中よりも少しだけ左に置いている。構えは、手元がボールよりも先にあるぶん若干ハンドファーストになっている <強風ショットのアドレス> 強いアゲンストなら2番手上げてボール位置を普段よりもボール1~1個半右寄りにする。これでロフトが合計10度くらい立つうえ、スウィングを抑えて打つので弾道は普段の高さの半分以下になる。構えは、体のポジションは変えずにボール位置と番手を変えるだけでロフトはかなり立つ 番手選び7割ショットが届く番手で打つ 肩から肩の振り幅の、フルショットの7割くらいの力感のスウィングで狙った距離に届かせるためには、番手を替えればいい。風の強さ、向きを考慮して番手を調節。2番手くらいは思い切って替えてOK 握り方グリップは短く持ち強めに握る コンパクトに振るためにグリップは短く持つ。このとき、グリップを強くしっかり握るとヘッドが走るのを抑えられ、低く強いライナー性の球を打ちやすくなる では、打ち方のポイントは?>>後編へつづく 月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より こちらもチェック!
  • この時期、寒さとともにゴルファーを苦しめるのが、薄くなった芝だ。夏場は気持ちよく打てたアイアンも、ダフリが怖くて打てなくなってくる……そんなあなたのためにダフリ防止のドリルをプロに聞いてみた PHOTO/Shinji Osawa THANKS/松原ゴルフガーデン 解説/武田登行プロ 豊富なアマチュアの指導経験を持ち、理論的なレッスンには定評があるスウィング研究家。松原ゴルフアカデミーのヘッドプロ クリーンにボールを打とうとすると余計にダフります 夏場は青々としていたフェアウェイの芝が、寒くなると薄茶に変わる。冬の薄芝を苦手とするゴルファーは多い。とくにダフり癖のあるアマチュアにとっては、アイアンで打つこと自体に恐怖心が生まれる季節だ。このアマチュアの天敵ともいえる冬の薄芝を攻略するには、どうすればいいのだろうか。ツアー経験に裏打ちされた論理的な指導に定評がある武田登行プロに聞いてみた。「まずはダフる原因から考えてみましょう。主な原因は3つあります。1つ目は、インパクトで体重が右足に残ってしまうこと。これがいちばん多いと思います」ダフるのが怖いから、ボールをクリーンに打とうとして、ついついすくい打ちのようになってしまうのだ。 「薄芝でクリーンに打とうとすると体重が右足に残りがちになるので、余計にダフるんです」 【原因1】体重が右足に残ってしまう ダフる原因のひとつめは、体重が右足に残ったままインパクトを迎えてしまうこと。体が右に傾き、ヘッド軌道の最下点がボールの手前になるので、ダフってしまうのだ ほかにはどんな原因が? どうすれば直る? 続いて、2つ目の原因を聞いてみた。「アドレスで作った前傾角度がスウィング中に崩れてしまうことです。ダフリに悩むアマチュアの方の多くは、トップで上体が起きてしまう。上体が起きると、ダウンスウィングでシャフトが寝てしまうので、ヘッドがインサイドから入りすぎてしまう。これもダフリの大きな原因になります」 【原因2】前傾角度が崩れてしまう 2つ目の原因は、スウィング中にアドレスで作った前傾角度が崩れること。トップで上体が起きるとダウンスウィングでシャフトが寝て下りてくるので、ダフリの大きな原因になる 3つ目の原因は、「大振り」することだ。「普段から必要以上に大振りするゴルファーも多いですが、冬場は気温が低く、体も動きづらいのでプロでも夏場よりは飛距離が落ちます。そこを理解していないと、いつもよりも飛んでいないからとついつい大振りになってしまうことがあります。大振りすれば体がブレてしまうので、精度の高いインパクトは望めません。これもダフリの大きな原因になります。トップで右サイドにズレればスウェイになりますし、左サイドにズレると、いわゆるギッタンバッコンのスウィングになります」 【原因3】大振りして体がブレてしまう 気温が低くくなるとボールは飛ばなくなり、また厚着をすることで体が動きづらくなり飛距離が夏場より落ちる。それを取り戻そうと大振りすることで体がブレてダフリの原因に まずはこの3つの原因を理解することがダフリ防止の第一歩になるのだ。「原因を理解したうえで、ダフらないためにはどうすればいいのか。答えは明確で、大振りせずに前傾角度を維持しながら、しっかりと体重を左サイドにかけて、ボールを上からとらえること。つまりダウンブローでボールを打つことになるわけです。冬の薄芝でダウンブローに打つことに恐怖心があるという方もいると思いますが、次頁で紹介するドリルに取り組めば、ダウンブローは身につきます。あとは、薄芝でもしっかりボールを上からとらえる、ほんの少しの勇気があれば大丈夫です」 どうすれば上から入れられる?ダフリを防ぐ魔法のドリル ダフリ防止には、ボールを上からとらえることが必要という武田プロに、アマチュアにおすすめのドリルを聞いてみた。「まずはインパクトの形をあらかじめ作ってから打つ練習法ですが、このドリルをやる前に、ボールを上からとらえるためのインパクトの作り方を覚えましょう」 魔法のドリル1インパクト“予行演習”打ち 通常のアドレスの構えから、まずインパクトの形を作り、そこからテークバックしてボールを打つ。打つ前に理想とするインパクトの形を覚えさせるのだ。できるだけゆっくり振るほうがいい インパクトの形を作る3ステップ 【STEP 1】左ひざを伸ばし腰を左サイドへ ダウンブローのインパクトの最初のステップは左ひざを伸ばしながら腰を左へスライドさせること。左足に体重が乗ることを意識しよう 【STEP 2】左かかとを上げるイメージで腰を回す 左サイドに腰をスライドさせたら左足は小指に、右足は母趾球に体重がかかるように腰を回転させる。左足かかとが少し浮くイメージだ 【STEP 3】右ひじを内側に絞り右手首を外側に絞る 最後のステップは、ボールを投げるときと同じように、右ひじを内側に絞り、右手首は逆に外側に絞る。この3つのステップで完成だ もう1つは、ガムテープを使ったドリル。「ガムテープを5センチぐらいの長さに切り、練習場マットのボールの先(飛球線側)に貼ります。ボールとガムテープとの間隔は、親指1本ぐらい。この状態で、ボールを上からとらえることを意識して打ってみましょう。ヘッドのソールにガムテープが付けば、しっかりと上からとらえられている証拠です」 魔法のドリル2ガムテープ貼りショット 練習場マットのボールの先に、5センチくらいの長さに切ったガムテープを張り付けて、ボールを打つ。手前をダフるとガムテープはそのままだが、ターフを取るようにダウンブローに打てるとガムテープはショット後にヘッドに付く 打った後にガムテープがソールに付けばOK! ダフらずにボールを上からとらえられれば、写真のようにガムテープはヘッドのソールに付く。結果がすぐにわかるので試してみよう 家にあるガムテープを練習場に持って行けば、すぐにできるこのドリル。特別な器具も必要としないし、効果も高いのでやらない手はない。「応用編として、ボールの手前にもガムテープを貼ってみましょう。指2本ぶんくらいが目安。こちらは間隔が狭くなるほど難度が増します。これをやるとダフっているかどうかがすぐにわかりますよ」武田プロが教えてくれたダフリ防止のための2つのドリル。薄芝の恐怖を克服したいなら、ぜひ試してほしい。 週刊ゴルフダイジェスト2022年1月4日号
  • 夏は上手く打てているアイアンが、冬になると途端にダフり出す。そんな経験はないだろうか。その原因は「夏と同じイメージで振っているから」と谷口拓也プロは言う。冬アイアンの極意について詳しく聞いてみた! TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroyuki Tanaka THANKS/カメリアヒルズCC 解説/谷口拓也1979年生まれ。東北福祉大出身で02年にプロ転向し、ツアー 2勝を挙げる。谷原秀人のキャディも務める。レオマ高原GC所属 夏と同じイメージで振るからミスになる 冬になるとアイアンのダフリが急増するのはなぜなのか。この問題には実は2つの側面があると谷口拓也プロは言う。「1つはスウィング自体がそもそもダフり気味で、夏のいいライではごまかされていたミスが冬になると途端に目立ち始めるケース。こういう人は、普段からスウィング軌道の最下点の手前でボールをとらえられていないんです」この問題は、スウィング自体を見直す必要があると谷口プロ。しかしアマチュアにはもう1つ大きな問題がある。「それは冬なのに夏と同じようにスウィングしてミスしているパターンです。僕らプロは、冬場は夏の3分の2以下、6割くらいの力感でスウィングしています。当然弾道も低くなるし距離も落ちる。冬は体も動かないしシャフトも硬くなるのに、夏と同じように振って同じような球が出るわけがありません。冬はショットのイメージ自体を変えなきゃいけないんです」こういう人は大振りになってフィニッシュも崩れている。まずはフィニッシュの形、そしてインパクトの力感を見直してみる必要がありそうだ。 Point.1フィニッシュは最後まで振り切らない 体は最後まで回していくが、クラブは振り切らず、シャフトが立つイメージ。目線は低くをキープし、左足でバランスよく立てるフィニッシュを作る。 Point.2目指すは力感“6割”のインパクト 無理に夏場と同じように振ろうとせず、力感を抑えてコンパクトに、バランスを崩さないようにスウィングすることが大事。 ここもポイントキャリーは減るが、ランは増える 冬のコンディションに合わせて力感を抑えてスウィングすると、弾道は夏場のフルショットの3分の2の高さになりキャリーが1割減。その反面、球は止まりにくく、ランは夏場よりも増える。これを踏まえたマネジメントが重要だ。 谷口プロの冬用アイアンショット 無理に夏場と同じように振ろうとせず、力感を抑えてコンパクトに、バランスを崩さないようにスウィングすることが大事。 それでもダフる人はバックスウィングに問題あり? ダフりやすい人は右へのスウェイを疑おう 力感だけでなくスウィング自体に問題がある人は、さらに巻き戻してトップのポジションを見直してみる必要があると谷口プロ。「ダフリの根源的な要因は、スウィングの最下点がボールの右にあること。これは体の重心がボールより右にあるからです。この状態では、手首をほどいてアーリーリリースにしないとヘッドがボールに届きませんし、地面にあるボールを打つのにこれだとダフりやすいんです」谷口プロは、これはトップに問題がある場合がほとんどだと指摘する。バックスウィングで右にスウェイしてしまうと、インパクトまでに重心を戻すのは難しいのだ。「トップで体の重心がボールの真上にある状態を作ってください。もともとスウェイしがちな人にとっては、逆体重になるようなイメージでOK。あとは“下ろすだけ”でダフることはなくなりますよ」 Point.1バックスウィングは右サイドを“引く”イメージ 重心をセンターに保ったままバックスウィングするには、右腰や右肩など体の右半身を後ろに「引く」イメージを持とう。右ひざが伸びてもいいので、右腰の右に空間ができる感じだ。 Point.2ダウンでも体重移動は意識しなくてOK スウェイのないトップさえ作れれば、体重移動を意識しなくても体を左に回していくだけで重心は自然とボールよりも先にくる。 Point.3インパクトで右半身を押し込む 突っ込みを怖れすぎるとダウンスウィングで体の回転が不足する。思い切って右腰、右肩をボールの先まで押し込んでいこう 打ち込む意識は不要ボールを右に置くだけでOK ダフらないためには体の重心を右に動かさないことが大事だと言う谷口プロ。しかし突き詰めればアドレスの段階でちゃんと正しい位置に重心がセットされているかどうかが大事だと話す。「芝が薄かったりライが悪いときなどは『打ち込もう』という意識で左体重がキツくなる人が多いですが、それはやりすぎでスウィングを乱します。体重配分は左右5対5でいいんです。5対5なら重心は真ん中にあるので、ボールを真ん中よりも右に置けば、自然と最下点より手前でヒットできるんです」冬ならば、マージンを取ってボール位置は7番アイアンで右足の内側。球は低くなるがダフリのリスクは減る。「ボール位置が右だと違和感がある人は、普段から無意識に球を上げようとしている人です。そういう人は、極端にボールを右に置いて打つ練習をしてください。これができるようになると、冬のゴルフも全然怖くなくなりますよ」 これならダフらない! 冬専用アドレス ●体重配分は5対5 ●目線を低く ●ボールは右寄り 左右5対5の体重配分で構えれば、体の重心はセンターにある。ボール位置をこれより右にすれば、スウィングで余計なことをしなくても自然と最下点の手前でヒットできる。 Drill右足前に置いたボールを打ってみよう ボールを右寄りに置いて打つことに違和感がある人は、ボール位置を極端に右にして練習してみよう。フェースをかぶせて構え、インパクトでハンドファーストにしながらスクエアに戻して打つのがポイント <Point.1>かぶせたフェースをスクエアにして当てる アドレスインパクトアドレスは極端にフェースをかぶせてセット。手元を押し込んでスクエアにしてインパクト <Point.2>フェースは返さず押し込むイメージ フェースを返すのではなく、スクエアに戻った状態のままヘッドを低く真っすぐ押し込んでボールをとらえるイメージ 月刊ゴルフダイジェスト2021年3月号より
  • 簡単なはずの花道も、冬の枯芝ではザックリ・トップ連発の危険地帯。でも「コツさえつかめば簡単です」と小木曽プロ。果たしてどうすれば攻略できるのか――。 PHOTO/Shinji Osawa、ARAKISHIN THANKS/富士カントリー可児クラブー可児ゴルフ場 解説/小木曽喬おぎそたかし。1997年生まれ、愛知県出身。高3のときに日本アマで優勝し世界アマにも出場。高校卒業後プロ入りし、現在はレギュラーツアーとAbemaTVツアーに参戦。小技の上手さはツアー仲間からも一目を置かれている 入射角がカギ!上から入れてボールをすくい打つ GD 枯芝からのアプローチは球を右足寄りに置いて上からガツンと打ちたくりますが、ザックリすることが多いんです。小木曽 ヘッドを鋭角に入れるのは正解ですけど、地面にガツンと入れるのは間違い。それがザックリする原因です。僕は強く入れるのではなく、ボールだけを拾う感じで打っています。GD それって難しいですよね?小木曽 そう思うでしょ! でも夏芝と違って枯芝はサラサラで抵抗がないから意外とソールが滑りやすいんです。ヘッドの動かし方だけ注意すれば、ボールだけを簡単に拾えますよ。GD ヘッドの動かし方とは?小木曽 まずテークバックでフェースは開かない。むしろ閉じ気味に上げて、インパクト直後に開く。こうするとボールの下にリーディングエッジが潜り込みボールを拾いやすくなる。最後にフォローはフェースを返さずにさらに開くイメージで動かすと、ボールだけ拾い上げる感覚でフェースに乗せられます。 インパクト直後にスッと開いて持ち上げるイメージ <ポイント1>ダウンでもフェースは閉じ気味フェース面を閉じ気味に下ろすことでボールを上げようとする動きが入りにくくなる。ヘッドが下から入ると地面にソールが弾かれる原因になる <ポイント2>ヘッドを上から入れるイメージはロフトどおりの角度でボールにコンタクト。ヘッドを上から入れることでボールの下にリーディングエッジを潜り込ませることができる <ポイント3>フェースを開いてボールをすくうインパクト後はフェースを空に向けるイメージで開く。フェース面の向きが一瞬で入れ替わることで、ボールを拾い上げることができる テークバックフェースをボールに向けながら上げる フェースを開きながら上げると入射角が鈍角になりやすいので、閉じ気味に上げる。インサイドではなくターゲットラインの真後ろに上げていくイメージ フォローフェース面が空を向く フォローでフェースを返すと出球が強くなりすぎてグリーンで止められない。フェースは空に向けるようにさらに開いていくのがポイント <Tips1>枯芝はボールが沈みやすい夏芝はボールが浮きやすいので、多少手前からヘッドが入ってもクリーンにコンタクトしやすいが、枯芝は芝が弱くボールが沈みがちなので、きれいにコンタクトするにはやや上からヘッドを入れていく必要がある。 <Tips2>枯芝は意外とヘッドが刺さらない枯芝は、水分がなくサラサラで粘りっ気がないので、ボールの下にヘッドを入れることさえできれば、あとはソールが勝手に滑ってくれる。そのため、かえって夏芝よりもフワッとした球は打ちやすいという。 右手・右側・右体重! 3つの“右”を使う GD 具体的な注意点を教えてください。小木曽 体重はやや右足体重にして、右手を積極的に使います。GD 右足体重ですか? アプローチは左足体重というイメージがありますが……。小木曽 左足体重にすると、ヘッドの入射角が鋭角になりすぎるのでザックリしやすいんです。やや右足体重のままでヘッドを上から入れるのがポイント。また、器用な右手を積極的に使うほうがフェース面の管理はやりやすくなります。GD でも、ボールへコンタクトするのが難しく感じますが?小木曽 それも、右足体重のまま振れば意外と簡単にできるんですよ。体の右側で振るイメージで、極端にいえばハンドレートでインパクトします。右足の前で打つ感じですね。GD ハンドファーストではダメなんですか?小木曽 インパクトで手元が目標方向に出るハンドファーストのイメージを持つと、ヘッドが地面に刺さりやすくなってしまいます。それから、手首を固めないことも大事。特に右手首を柔らかく使うことで、ボールを拾い上げやすくなります。GD 通常言われていることと真逆のような気がしますが。小木曽 たしかにアプローチは、左足体重にしてハンドファーストにしろとよく言いますよね。でも、それだと上手くコンタクトできたとしても出球が強くなりすぎて距離感を出すことが難しいんです。距離感を出して寄せるコツは、“右”を上手に使うことなんです。 逆転の発想1.アドレスは右足体重 枯芝ではヘッドを上から入れるのが鉄則だが、上から入れようとすると、つい左足体重で構えてしまう。すると、鋭角に入りすぎてザックリのミスが生じやすくなる。右足体重で構えつつ、ヘッドを上から入れる意識を持つことで、適度な入射角でコンタクトしていくことができる <逆転の発想2>体の右サイドでクラブをクルッ 体の右サイドで、クラブで円を描くように振る。右手首を柔らかく使って、手元を支点にヘッドを自分から見て時計回りにクルっと回転させるイメージだ。この動きができれば、球を上手く拾うことができる <逆転の発想3>右手で上げて、右手でリリース 右手でクラブを上げて、右手でヘッドをリリースさせる。体の右サイドでスウィングする意識を持つことで、ザックリやトップのミスを防止することができる。少しでも体の左サイドが主体になるとザックリしやすくなる 緩んだら負け!手元を止めてヘッドを走らせる GD 枯芝はソールが滑りやすいと話していましたが、あえて手前から滑らせるように動かすわけではないんですね?小木曽 そう。ここが最も大事なポイントです。ソールを滑らせるのはボールに当たった直後。このとき、インパクトで緩むと芝が薄いぶん、地面に弾かれやすくなります。だから、ヘッドを意図的に加速させる必要があるんです。GD そうするとフェースが返りやすくなりませんか?小木曽 そうならないように、右手のひらをインパクトで離すくらいの感覚を持つんです。GD え! 右手主体で振ってきたのに?小木曽 右手を離す意識を持つのは、ヘッドの動きにブレーキをかけないためです。そこで重要になるのが支点となる“グリップエンド”。インパクトでグリップエンドがおへその少し右側を指すようにヘッドを動かします。GD 手元をヘッドが追い越していく感じですね。小木曽 そうです。多くの人がここで手元を目標方向に出そうとするので、支点がズレてヘッドが加速してくれません。支点を動かなければ、ヘッドは勝手に加速してくれます。こうすれば、ヘッドが地面に弾かれることなくスーっとソールが滑って行ってくれるんです。 <緩まないコツ1>インパクト直後に右手を離すイメージ インパクトしたあとは右手を離すくらいのイメージでOK。ヘッドだけが加速してソールが地面を滑り、フェースにボールが乗りやすくなる <緩まないコツ2>支点はおへその少し右 支点となるグリップエンドの位置が極力動かないようにすることで、ヘッドが加速しインパクトが緩みにくくなる。支点は、おへそよりもやや右。体の右サイドで円を描くイメージで振れば、球をきれい拾いやすくなる お家でできる! 枯芝対策ボールをウェッジで拾ってみよう! 右手1本でクラブを持って、地面のボールを拾い上げる動きがまさにインパクトの動きになる。このとき、グリップエンドをヘッドと逆側に動かすようにすると、ボールを拾いやすくなる。この感覚を身につけよう 週刊ゴルフダイジェスト2021年1月26日号より

ラウンド術&ギアの工夫

  • ILLUST/Kochi Hajime 東京下町でゴルフ工房を営む店主がギアに関する悩みに答える連載「頑固オヤジのクラブ工房」。今回のお悩みは「冬のシャフト交換」について。 Q.“寒い日専用”の飛ばせるチューンはある? 冬場のラウンドで少しでも飛距離を稼げるようにと、カチャカチャで軟らかいシャフトに交換しようかと思っています。普段は60g台のSですが、50g台のRとかで大丈夫でしょうか? (57歳・HC14・会社員) シャフト交換は上級者向け ここんとこ、ヘンに暖かかったり、急に寒くなったりで、体調がおかしくなりそうだったけど、まあボチボチやれてるかな。常連さんたちも、緊急事態宣言もあってラウンドを控えたのか、グリップ交換とかクラブのオーバーホールの依頼が結構来てるよ。「オヤジさん、読者からの質問です。冬場にシャフトを軟らかくするとしたら、どのぐらいの重さとフレックスがいいのか、と」担当さん、新年のあいさつもそこそこに、早速仕事だよ(笑)。「ウーン、その人のハンディは……14か。じゃあ、シャフトチェンジは考えないほうがいいな」「え? でも冬場は体が動きにくいぶん、シャフトの軟らかさで振りやすくするのは理にかなっているんじゃないですか?」「それは、シャフトのスペックを変えても、上手く合わせて振れる腕がある上級者だけさ。この質問者ぐらいだと、逆に当たらなくなって悲惨なことになると思うよ」冬場は体が動かないだけじゃなく、気温やら湿度やら、物理的に飛距離が落ちるのは当たり前、と考えるのが正しい。それなのに軟らかいシャフトで下手に振り回したら、ミート率が落ちるだけ。「だからヘッドスピードを上げるとか飛ばす工夫よりも、ミート率を上げる、方向性を整えるほうがスコアは良くなるとオイラは思うんだけどね、冬場は」「この間、話していたカチャカチャでフックフェースにする、とかですか?」「そう。動きにくい体で、無理せず振ってもしっかりつかまる、ってチューンのほうが、結果的には飛距離もそこそこ稼げるんじゃねえのかな」 短く持ってトウ寄りに鉛を貼ればOK 「ミート率アップですか……。短く持つ、とかも良さそうですけど、どうも上手くいかないんですよね、トップしたり引っかけたりで」「冬場だと寒いから、つい打ち急ぎやすくなるんだろうな。で、短く持つとそれが助長される」「じゃ、長く持つままがいい?」「いや、ちょっとヘッドに鉛を貼って、ヘッドの居場所やフェースの向きを感じやすくなれば、短く持っても大丈夫だろう」ここで勘違いしたらいけないのは、短く持つぶんのバランスを出そうと、鉛をベタベタ貼りつけて重くしすぎること。「ヘッドがキュッと返らない程度、まあトウ寄りに1~2gも貼れば十分。少しだけフェースが返りにくいぐらいで、ヘッドの重さ感とかフェースの向きは感じられるはずだよ」ドライバーで、ウェートを移動させられるタイプのヘッドだったら、そいつを少しトウ寄りにセットするだけでいいと思う。「じゃ、アイアンはトウに鉛を1~2g貼って、ドライバーはカチャカチャでフックフェースにしてウェイトをトウ寄りに移動、と」「アイアンは6番より短いなら、鉛は要らないよ。そのままでヘッドは十分重いし、つかまりやすいはず。UTとかFWも、短く持つだけでいいんじゃないかな。要は飛ばそうとして振り回さなけりゃ、問題ないと思うよ」「いじるのはドライバーだけでいいんですか?」「月イチゴルファーなら、振り回したいドライバーだけ少し慎重になれる準備ができていればいいんだよ。カチャカチャでいじったことが頭にあれば、落ち着いて振れるだろ? それだけでいいのさ、当たるようになれば」冬場だから打ち方を変える、なんて芸当は一般アマには無理。少しおとなしく振って、つかまるオマジナイをかけたクラブを信じるぐらいがちょうどいい。「本当のチューンは、シーズン中の調子のいい時に行うのがベスト。冬場はアレンジのみがいいよ」 月刊ゴルフダイジェスト2021年4月号より
  • 凍ったグリーンでボールが跳ね、硬い地面にクラブが弾かれ、気づけばミスのオンパレード……。そんな心が折れがちな冬のラウンドで、スコアを崩すことなく楽しくプレーするためのコツを教えてもらった。 解説/井上星一郎20年以上、新潟県のジュニア育成に携わり、若林舞衣子、高橋彩華など数多くのプロを育てる。最新機器を使った理論的なレッスンにも定評がある。タイのゴルフ界との交流も深い 地面が硬いか軟らかいかの見極めが重要 話を聞いたのは、雪国・新潟で30年近く、トップジュニアから一般アマチュアまで指導しているプロコーチの井上星一郎氏。凍ったグリーン、薄い芝、霜のラフ、日陰の芝、ベアグラウンド……さまざまな状況がある冬のコース。個々の対応は、上級者でも難しいという。「細かい状況の対応策を考えるときりがない。イングランド出身のコーチが、『スコットランドの冬のコースはとにかく硬く、いろいろなことが起こり得るが、あまり難しく考えない』と言っていました。ただ、硬いか、湿って軟らかいかは判断するそうです。冬は夏場に比べて『芝が薄く硬い場所』と『霜などでぬかるんで軟らかい場所』の違いがはっきりしますから、この見極めが大事です」 芝が薄く地面が硬いケースと、芝がぬかるんで地面が軟らかいケースの2つのパターンがある ライの見極めができれば、午前と午後の変化にも対応できる。「まず、グリーンが凍っているときは直接グリーンに落とさないのが鉄則。手前から転がすイメージが大事。解けて軟らかくなっていたら直接グリーンを狙っても大丈夫です。ボールがあるライについても、『硬い』か『軟らかい』かが大事です。アプローチは転がしが基本ですが、ライによっては上げて止めることも有効。また、冬はヘッドスピードが出にくかったり、硬い地面にヘッドが弾かれたりすることで、スピン量が減りやすい傾向にあります。それを頭に入れた上で、狙いを定めるようにしましょう」 状況別! 冬ゴルフ攻略法へ続く ティーショットの注意点スピンが減りやすい。ロフト多めが吉 「寒さでヘッドスピードは低下することに加え、シャフトがしなりにくくなることでロフトが立って当たりやすい。するとスピン量が減ってキャリーが出にくくなり、球筋も安定しにくい。夏場よりドライバーのロフトを0.75~1.5度寝かせる調整が効果的です」 セカンドの注意点ロフトを立ててクリーンに打つ 「地面が硬い場合、バウンスが弾かれトップするリスクが高まる。アイアンは普段より1番手落とし、ハンドファーストに構えて打つ。ロフトが立つぶん事実上バウンスが小さくなり、地面に弾かれるミスが出にくくなる。地面が軟らかい場合は、芝を噛むと水分の影響でスピンが減ってしまうことも。極力ボールをクリーンに打つよう心掛ける。ショートウッドやUTのように、アイアンに比べてロフトが立ったクラブは、ボールをクリーンに打ちやすいので非常に有効。スピンが減るのでランを計算して手前から攻めるイメージで」 アプローチの注意点転がしが基本だが、軟らかいときはフェースを開く 「地面が硬いときは転がすアプローチを基本に。ロフト20~30 度のUTはボールをクリーンに打ちやすいのでライを問わず武器になる。地面が軟らかい場合は、ふんわりと飛んでボールの自重で止まるロブショットが有効。フェースを少し開くだけでも、バウンスが増えるのでザックリのリスクは減少する」 パットの注意点アッパー気味に打って転がりをよくする 「凍ったグリーンでも、解けて軟らかくなったグリーンでも、共通しているのは『転がりが不規則になる』ということ。ボールを普段より少しだけ左に置いて、アッパー気味に打つと、ボールが滑らずに転がりの良い球になる」 冬ゴルフはクラブ選びで見違える1Wとパターはロフト多めで 「雪国で車を運転する場合、冬場は必ずスタッドレスタイヤを装着します。ゴルフも同じように考えて、ドライバーとパターは冬仕様にするといい。この2本は、ロフトを多くしたものを使用するのが冬対策として非常に効果的で、私は新潟のゴルファーに推奨しているんですよ」打ち方を変えるよりクラブを替えたほうが、確かにラクだ。「ドライバーはアイアンのように、インパクト時の技術でロフト差をつけづらい。だからこそ、クラブ自体で調整しておくんです。スピンが減ると飛距離が出やすいメリットもありますが、ブレが大きくなり、大きなミスにつながります。また、グリーンは凍っていてもそんなにスピードは上がりませんし、解けるとより重くなりますが、どちらの状態でも、ボールが跳ねたりして綺麗に転がってくれません。ですからパットは、強く良い転がりを目指したい。そのためには、ボールを左に置いたり、ややアッパーに打つことで、インパクト直後にボールが“飛ぶ”距離を長くすることが有効。ボール位置や打ち方を変えるのが気持ち悪ければ、ロフトの多いパターを使うのも手。自然とボールが浮いてくれます」 井上コーチの夏仕様セッティング ロフト9.75度ロフト3度「調整機能つきのヘッドなら、簡単にロフトが変えられるので便利です。僕の夏用ヘッドは重心深度が浅めで低スピンを狙う仕様。シャフトは手元側が硬めで、やや先調子にしています」 井上コーチの冬仕様セッティング ロフト10.75度ロフト4.5度「ドライバーはヘッドの後ろに鉛を2g貼る程度でも、重心が深くなって球が上がりやすくなります。パターはロフト多めの4.5度。日本の冬だけでなく、芝目の強いタイのグリーンでも効果を発揮します」 冬ゴルフの最大の武器はUT もう1つ、冬ゴルフの武器となるのがUTだ。通常のショットだけでなく、アプローチでも大活躍する。「“転がす”というのは、もともとスピンがかからないようにするということ。そこで冬は、クリーンに打ちやすいUTをフルに活用します。たとえば25度のUTで、本来160Y打つところを、キャリーを120Yに抑えてランを出す練習をしておけば、冬のラウンドではかなり使えますし、夏のゴルフでも役に立つはずです。ロブショットやUTのアプローチをこの機会に練習しておくのも、寄せの引き出しが増えることにつながります。また普段の練習から、番手ごとのスピン量、スピンの効き具合を確認しておくのも大事です」 いろいろな「冬対策」を考えることで、結果的に上達のための知識や技術が増えることになる。また冬は、夏以上にしっかりと準備をすることが大切だと井上氏。 「ストレッチやスタート前の練習など、冬はとくに体と技術のコンディショニングをしっかりやって臨みたいですね。朝は最も気温が低いので、どうしてもパフォーマンスは下がりがちですから。冬は体が温まるのに時間がかかるので、ストレッチなどの準備運動はスタートの2時間以上前にやることが大切です。準備をしたことでラウンドが上手くいくとまたやりたくなる。モチベーションにもなるし、夏場の技にもつながります。備えあれば、心なんて折れませんよ(笑)」 週刊ゴルフダイジェスト2021年2月9日号より

ストレッチ&ウォームアップ

  • 渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、猫背を解消し正しい姿勢でスウィングできるようになるエクササイズを教えてもらった。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tadashi Anezaki MODEL/Rino Kurokawa(GOLULU) https://my-golfdigest.jp/training/p49584/ 前回のメニューはこちら メニューNo.92 「バックベンド&スクワット」で背中周りを刺激 冬は寒さで体温が下がりすぎないように体を縮こませる機能が働きますから猫背になりやすくなります。背中周りの筋肉に意識的に刺激を与えないと、正しい姿勢を維持することができません。これがスウィングに悪影響を及ぼします。そこで今回は背中周りを重点的に刺激するメニューを2種類紹介します。エクササイズ1は片ひざ立ちの姿勢で肩甲骨を寄せて胸を開き、上半身を後ろに反らせる動きです。体の硬さは人それぞれですから、自分なりに限界まで反らせればOK。そこで5秒間キープした後、最初の姿勢に戻ります。左右5回ずつ計10回行うと背中にほどよい刺激が入ります。 続きを読む エクササイズ2は肩甲骨を寄せた状態のままスクワットを行います。腰や背中が丸まらないように踏ん張ることで、背中にかなり強い刺激が入ります。こちらはトレーニングとしての効果が高いので、2日に1回くらいのペースで行ってください。 Exercise 1胸を大きく開いたままバックベンドで体を反る 片ひざをついて手のひらを向かい合わせた姿勢でスタート。そこから胸を開き(肩甲骨を寄せる)、息を吐きながらゆっくりと体を反らせます。限界まで体を反らせたら、そのポジションで5秒キープ。5回行ったら左右の足を入れ替え、同じく5回繰り返します Exercise 2肩甲骨を寄せ胸を開いた状態でバックスクワット 足を大きく広げ、上腕を肩の高さに上げ、ひじを90度に曲げた姿勢でスタート。そこから上半身の姿勢をキープした状態でひざが90度になるくらいまでお尻を下げます。限界までお尻を下げたら、そのポジションで2秒キープします。2日に1回程度のペースがおすすめ ●ここに効く!エクササイズ1は肩甲骨を寄せて胸を開くので、背筋に刺激が入ると同時に胸から後ろ脚の前側まで体の前面が伸びます。エクササイズ2は肩甲骨を寄せた状態をキープするので背筋に大きな刺激が与えられます●どんな効果が?アドレスで安定した前傾姿勢が作れるようになり、その姿勢をインパクトまでキープできるようになります。スウィング軸がブレることなく、スムーズに回転できますから、ショットの再現性も格段にアップします 解説/斎藤大介 柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より 「らくトレ」バックナンバーはこちら
  • ただでさえ体が回りにくい冬ゴルフ。朝の練習場でいきなりフルスウィングはケガのもと。しっかりと体を温め、スタートホールから最高のパフォーマンスを発揮するためのウォーミングアップ法を、渋野日向子のトレーナーを務める斎藤大介氏に聞いた。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato、Shinji Osawa THNAKS/ムーンレイクGC鶴舞C MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU) 解説/斎藤大介柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動。週刊ゴルフダイジェストで「らくトレゆるスト」を連載中 朝イチショットの成功率が格段によくなる! 冬は寒くて体が動かないから、体を温めるために練習しているゴルファーの姿をよく見かける。あるいは寒いから練習をスキップし、そのままティーイングエリアへ向かうゴルファーも。だが、それでは本来のスウィングはできないし、好スコアも見込めない。渋野日向子の専属トレーナーを務める斎藤大介氏によると、練習前かスタート前に5分だけでいいからウォームアップを行ってほしいとアマチュアに提案する。「渋野選手は朝起きてからホテルで10分間ストレッチを行い、コースに着いてから練習前に10分間ウォームアップを行います。アマチュアの方はスタート前の準備にそこまで時間をかけるのは難しいでしょうから、せめてショットを打つ前に5分でいいからウォームアップを行ってほしいですね」ウォームアップを推奨する一番の理由はケガの防止だ。「体が温まっていない状態でボールを打つと、寝ている間に固まった筋肉をいきなり動かすことになるのでケガの原因になります」また、体が温まっていないのにボールを打つと、本来使うべき部位が適切に使えなくなり、練習と本番で体の動きが微妙に変わってしまうと忠告する。「スタート前に練習するのはラウンドでいいショットを打つためですよね。それであれば、練習前にラウンドと同じ体の状態を作る必要があります」これはショットに限らずアプローチやパターも同じだという。「小さい動きだからといってウォームアップをしなくていいわけではありません。むしろ小さい動きこそ、体がしっかり温まっていないと使うべき場所が使えず数センチのズレで思わぬミスが出やすくなります」斎藤トレーナーによると、ゴルフのウォームアップで大事なのは使いたい部位を少し大げさに動かして刺激を与えることだという。使いたい部分とは、股関節と肩周りだ。渋野本人も練習前のウォームアップを取り入れたことで「練習の1球目からクラブが振り切れるようになった」と語っている。「渋野選手のメニューは少しハードな内容も含まれていますから、アマチュア向けに5分で終わるウォームアップメニューを考案しました。次のラウンドからぜひ取り入れてみてください」 【ウォームアップの目的】筋肉を温めることでケガを防止練習やラウンドの前にウォームアップをしたほうがいい一番の理由はケガの防止。とくに冬場は体が冷え切っているので、いきなり動かすとケガの原因になる。筋肉を温めると1球目から体が動く 【ウォームアップの方法】スクワットやツイストなど動的ストレッチが有効渋野選手の場合、朝起きてからホテルで静的ストレッチ(反動を使わない)を行い、コースに着いてから練習前のウォームアップで体をダイナミックに動かす(動的ストレッチ)。真冬でも10分やるだけで体がじんわり温まる 【温めるべき部位】股関節と肩周りを重点的にゴルフのウォームアップでポイントとなるのが股関節と肩周りをしっかりと動かし刺激を与えることだ。筋肉を伸ばすだけでなく、どんどん使っていくようなイメージで行おう。前屈や側屈、スクワットなどが効果的だという 渋野日向子はチューブの負荷でさらに筋温を上げている 渋野は練習前のウォームアップの仕上げにゴムチューブを使う。ゴムチューブを使うことで体の奥まで温めることができるので、小さい動きでも使うべき筋肉をしっかりと使えるようになるという 斎藤トレーナーおすすめウォームアップメニュー10 ウォームアップを行うタイミングについて、斎藤トレーナーは次のように指摘する。「スタート前の練習でボールを打ち始める直前が理想ですが、練習する時間がない場合は朝イチショットの待ち時間でも構いません。とにかく1球目のショットを打つ前に体に刺激を入れて筋肉を温めることがケガの防止とスムーズなスウィングにつながります」メニューは1から10まで番号をつけているものの、順番が前後してもとくに問題はない。「大事なのは股関節と肩周りに刺激を入れ筋肉をしっかりと温め、1球目のショットから体が動く状態に持っていくことです。写真と同じポーズを作れない場合は、似たポーズで構いません。少し大げさな動きで刺激を入れてあげると、使いたい筋肉の動きがよりスムーズになるはずです」1つのメニューは30秒以内でOK。テンポよく繰り返すうちにすべてのメニューを自然と覚えるはず。さっそく試してみよう。 Menu 1【股関節】股関節から体を折るように前屈(3回) 渋野もやっているウォームアップメニューがこちら アイアンを両手で持って肩に乗せ、股関節から体を折り曲げるように前屈する。股関節はちょうつがいのような形状をしているので、ひざを曲げたり、背中を丸めたりせず、股関節だけをしっかり折り曲げるのがポイント Menu 2【股関節】重量挙げのイメージでバックスクワット(3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げ、重量挙げのイメージでスクワットを行う。深くかがみ込むことよりも、股関節から体を折り曲げることのほうが大事だ。ひざがつま先よりも前に出ないのが理想 Menu 3【肩周り】水平ツイストで肩甲骨の筋肉を刺激(左右各3回) アイアンを体の正面で水平に持って片足を前に出し、足を出した方向にクラブを90度回す。クラブが斜めに傾かないように水平をキープしながら回すと、肩甲骨周辺の筋肉に適度な刺激が入る Menu 4【体幹】逆C字ポーズで体を反り腹筋を伸ばす(3回) アイアンを体の正面で持って片足を前に出し、クラブを背中側に回すようにしながら逆C字ポーズで体を反るように伸ばしていく。股関節と肩周りだけでなく、腹筋や背筋など体幹にも刺激が入る Menu 5【肩周り】体をねじって肩の柔軟性を高める(左右各3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げ、上半身を前に倒しながら横にねじり、クラブがタテ向きになるようにツイストする。クラブが垂直になるのが理想だが、キツイ人は可能な範囲で体をねじる Menu 6【体幹】側屈はクラブが垂直になるのが理想(左右各3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げた姿勢から、上半身を真横に倒す(側屈)。写真の場合、右わき腹が思いきり縮んで左わき腹が伸びる。クラブが垂直になるまで倒すのが理想だが、キツイ人は可能な範囲で体を倒せばOKだ Menu 7【股関節】股割り&肩入れで股関節の可動域を広げる(5秒キープ) 股割りの姿勢からひざに手をつき、まずは左肩を入れて5秒キープ。その後、左右の肩を入れ替えて同じく5秒キープ。股関節の可動域を広げながら肩甲骨周りの筋肉にもしっかりと刺激が入れば理想的だ Menu 8【股関節】片足蹴り上げで股関節の動きを滑らかに(前後3回・左右3回) 直立してアイアンを杖のようについた姿勢からスタート。まずはクラブを持っているほうの足を勢いよく前後に3回蹴り上げる。その後、クラブを体の正面に置き替えて同じ足を左右に3回蹴り上げる。逆の足を行うときはクラブを逆の手に持ち替える Menu 9【股関節と肩周り】6時から12時で前屈ツイスト(左右各3回) 足を肩幅に広げ、前屈した姿勢からスタート。片手を床についたまま、もう片方の手を真上に上げ、時計の6時のポーズで上下に伸ばすイメージで肩周りに刺激を入れる。3回行ったら上下の手を入れ替え、同じく3回行う。腕の向きは多少斜めでもOK Menu 10【仕上げ】9時から3時で仮想スウィング(3回) 右手を上に伸ばしながら左手を後方に伸ばし、時計の9時のポーズを作った後、左手を上に伸ばしながら右手を前方に伸ばし、時計の3時のポーズを作る。仕上げはテークバックとフォローの動きを繰り返すイメージ。これで1球目からナイスショット! 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より こちらもチェック!