【今平周吾のコントロールショット】#1「右手首の角度は絶対キープ」
18年、19年と2年連続で賞金王に輝いた今平周吾。今回は、抜群のショット力を誇る今平の、スコアメイクの要ともいえるPWでのコントロールショットについて掘り下げていく。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara
今平周吾
92年生まれ、埼玉県出身。18年、19年と2年連続で賞金王を獲得。今シーズンは「フジサンケイクラシック」で優勝し、ツアー通算5勝目。ショットの正確さはツアーでも一目置かれる存在
コントロールショットの
決め手は右手首の角度
ウェッジのコントロールショットで「いちばん大事なこと」を今平に聞くと、「手先を使わないこと」との答え。
「ドライバーとか、長いアイアンでのショットとは『別モノ』と思ってもらうほうがいいくらい、腕にはまったく力を入れません。通常のショットは、切り返しで少し沈み込んで、地面反力を使う意識がありますけど、コントロールショットの場合は、その感覚もなくします。できるだけ上下動は抑えて、体の幅からクラブが外れないようにして打つ。両腕をロープで縛られた状態で打つ感覚に近いですね」。
また、インパクトまでは「右手首の角度を変えないように下ろしてくることが大事」と今平。右手首がインパクト前に伸びる(リリースされる)のは、手先で打っている証拠。右手首の角度を意識すると、それだけで、手と体の一体感が高まるのがわかるはずだ。
Point 1
カラダの幅からクラブが外れないように
Point 2
腕に力が入ると角度がほどける
トップからヘッドを先に振り下ろしてしまう、いわゆる「キャスティング」動作は、コントロールショットの大敵。手首を力ませず、ヘッドの重さを感じて振ると、角度を保持できる
手先の力でコントロールしない
手の力を使った時点で、飛距離を安定させることは難しくなる。アプローチと同様に、手、腕の力を極力抜いて、体の回転でクラブをコントロールするイメージが大事
今平周吾のPWコントロールショット
飛ばすショットでは、沈み込みと伸び上がりを使ってヘッド速度をアップさせるが、コントロールショットでそれは必要ない。上下動を抑え、上体の前傾角をキープして打つ
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週刊ゴルフダイジェスト2021年11月9日号より
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