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【ウェッジゲームの達人になる!】#3 女子No.1のアプローチ名手・申ジエ「大事なのは目と手です」

寄せの達人たちにアプローチの極意を教えてもらう本特集。最後は、女子プロNo.1のアプローチ名手、申ジエプロ。まずはアプローチで大切にしていることを教えてもらった。

PHOTO/Takanori Miki THANKS/太平洋クラブ八千代コース

申ジエ
1988年生まれ。韓国出身。元世界ランクナンバー1のレジェンド。日本だけで26勝、海外での勝利も合わせるとなんと50勝以上。かつて週刊ゴルフダイジェストの企画「女子プロが選ぶこのプロがスゴイ」のアプローチ部門で1位に輝いたことも

失敗を重ねないと覚えない

――プロ仲間からも一目置かれる存在の申ジエプロですが、プロ自身がもっとも大事にしていることは何ですか?

申 アプローチはリカバリーショット。だからこそ、次のパットをどこから打つかが重要で、どこから打つとベストか、そのことを考えています。 

――ベストな結果を生むために、どのような考えでショットに臨んでいますか?

「視線のイメージ」と「手の感覚」を大事にしています。視線で球筋を明確にイメージし、そのイメージをもとに、インパクトの強さをイメージする。このふたつがマッチしたとき、ベストな結果を生むことができるんです。

――ジエプロはたくさんの技の引き出しがあるように見えるのですが、それは経験によって培われたものですか?

申 経験は経験ですが、“失敗”の経験ですかね。

――失敗?

申 今の若い子は練習ではいろんな種類のアプローチを練習しています。でも、試合になると自信がないからか、安全なことしかやらない。もちろん、その気持ちもわかります。でも私は、失敗を重ねないと本当の技術は身につかないと思っています。失敗し、そこで反省して次に生かす方法を考え、また挑む。この繰り返しのおかげで今があると確信しています。レベルの差はあるかもしれませんが、これはアマチュアの方も同じですよ。

――なるほど。確かにラウンドではついつい安全に考えてしまいます……。手の感覚についてはいかがですか?

申 ボールはフェースの当たり方で飛び方が決まります。そして、ボールが当たったとき、最初に感覚が伝わるのは手。つまり、手の感覚が鋭ければ、いいショットのときの感覚を覚えていられるわけです。目隠ししても、当たったときの感触で弾道がわかっていないとダメだと思っています。そうしないと、いつまで経っても、イメージとのギャップは埋められません。“手の感覚”を大切にすることで、きっと違いが出てくるはずです。

常に手に意識を集中

「手先の感覚が大事なので、食事をするときや何か物をつかむときなども、手に意識を集中させるようにしています」

フェース面=右手のひら

「フェース面と右手のひらは同じだと考えています。フェースを手のように使えれば、自分が思った球を打つことができます」

では、実際にどう打っている?
>>後編へ続く

  • アプローチで大事なのは「視線のイメージ」と「手の感覚」と語った申ジエプロ。では実際にどのようなことに注意して打っているのか。左足下がりや砂混じりのライなど、難しい6つの状況での打ち方のポイントを聞いた。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/太平洋クラブ八千代コース 申ジエ 1988年生まれ。韓国出身。元世界ランクナンバー1のレ……

月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より

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