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【ウェッジゲームの達人になる!】#2 ザックリ解消!「バウンスを“当てる”からソールが滑るんだ」

アプローチでは「バウンスを使うことが大事」とよく言われるが、そもそもバウンスを使うってどういうこと? どうすれば使えるの? そこで女子プロを指導する井上忠久プロに、ウェッジ上手になるためのバウンスの正しい使い方を教えてもらった

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki THANKS/春日台CC

解説/井上忠久プロ

いのうえただひさ。1976年生まれ。ツアープロとして活動していたが、現在はレッスンを中心に活動中。濱田茉優、安田彩乃らを指導している

バウンスの役割を理解しよう

フェース面上のボールの動きがイメージができると、よく言われる『バウンスを使う』ことも理解できてくる。井上忠久プロによると

「シャフトを垂直にすると、地面がコンクリートならリーディングエッジが浮き上がるはずですが、この状態がウェッジの基本の構え方です。ゴルフ場は地面が芝なので、例えば上からクラブを押しつけたら下に入っていく。刃から押しつけると刺さりますが、バウンスが地面に触れるからこそ、ソールが滑ってロフト通りに当たるんです」

ボールが「フェース面をどう転がるか」を考えると、ソールがどう地面を滑るかも自然にイメージできるはず。元々備わった機能を使わないのはもったいないぞ!


「バウンス」が、ほどよく
芝を押さえつけてくれる

バウンス(ソールの出っ張り)がないと、リーディングエッジが先に接地し、地面に刺さりやすくなる。バウンスを地面に「当てる」イメージを持つことで、バウンスが芝を押さえつける役割を果たすとともに、地面に刺さらずソールが滑ってボールを拾いやすくなる

コンクリートの地面ではリーディングエッジが浮く

芝生のような柔らかい地面ではバウンス部分が沈むが、コンクリートのような硬い地面では、普通に構えるとリーディングエッジが浮いた状態に

地面に「落とす」のではなく「当てる」

上からドスンとヘッドを「落とす」イメージだと、エッジが刺さりやすい。バウンスをずっと地面に「当てたまま」振るイメージのほうがうまくいく

「右手首の角度」だけはキープしてください

ダウンスウィングで右手首の角度が変わると、ヘッドがボールの手前に落ちたり、刃が刺さったりする原因になる

【Point 1】
グリップエンドをお腹につけて振る感覚

クラブを極端に短く持ち、グリップエンドを腹につけた状態で振ると手首は「何もしない」。本番のアプローチもこの感覚で振る

【Point 2】
体の横回転を使う

フェースをシャットに使うと、体が縦回転になりすぎてインパクトが詰まる。フェースの開閉を意識せず、自然な横回転で打つ

>>女子プロNo.1のアプローチ名手
申ジエが大事にしていることとは?

月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より