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【ショートアイアンは9割乗せる!】フェースローテーションを抑えるコツ

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/船橋CC

ショートアイアンで左へのミスを防ぐうえで重要なのが、フェースローテーションを抑えること。女子ツアーきってのショットメーカー・植竹希望プロに、フェースローテーションを抑えるコツを聞いた。

植竹希望
うえたけのぞみ。1998年生まれ。初優勝が期待されるひとり。トータルドライビング1位(8月12日現在)

>>【導入編】ショートアイアンの“左”を防ぐ3つのキーワード
>>【POINT 1】ハンドファーストに当てるコツ
>>【POINT 2】自然なダウンブローを身につける
>>【POINT 3】フェースローテーションを抑える

ローテーションは意地でも使わない

包帯で手首ぐるぐる巻き
のイメージです

パーオン率3位につけるショット名手の植竹希望プロに、ショートアイアンの打ち方のコツを聞くと、「フェースローテーションを使わないこと」と即答。

「ショートアイアンは、クラブ自体がフェースが返りやすい構造なので、意識して返さないようにする必要があります」(植竹)

では、どうやってローテーションを抑えるのか。

「一番敏感な手先や手首を使わないことですね。私は、包帯で手首をぐるぐる巻きにされているイメージでスウィングしています。手首や手先が使えなくなると、お腹や背中の“大きな筋肉”を使い出すので、フェース向きがブレにくいだけでなく、スウィング全体の体の動きもよくなるんですよ」

「調子が悪くなると手を使い出す」と植竹プロ。フェースが返りやすいショートアイアンこそ、手首を固定するくらいの意識を持つことが大事だという

【POINT 1】
小指側3本で握る

小指、薬指、中指の3本で握ることで、体の内側に力が入りやすく、“締まった状態”が作りやすい。手首がロックされている感覚が出てくると同時に、余計な動作が入りにくいことで軌道も安定する

【POINT 2】
肩と足はスクェア。腰だけを回す

インパクトでは、肩のラインをスクエアに保ちつつ、腰だけを回していく意識を持つ。肩と足のラインが揃っていれば、狙った方向に打ち出すことができる

【POINT 3】
始動の20cmだけスクエアを意識

スウィング中、フェース面を意識することはないが、始動の20cmだけはフェース面を真っすぐに保ったまま動かす意識を持つことで、スクエアに戻りやすくなるという

ゆるまないための重要ポイント

ショートアイアンは
インパクトがフィニッシュ!

「もうひとつだけ、意識してほしいことがあります」と植竹プロ。

「ショートアイアンのフィニッシュは“インパクト”と考えることです。クラブが長いドライバーなら、多少押し込んでいくイメージがあるんですが、クラブが短いので押し込むイメージを持ってもあまり意味がないと思うんです。それよりも、力を抑えようとしてゆるむほうが怖い。インパクトでゆるんでしまわないためにも、ここをフィニッシュだと思うようにしてください」

距離をコントロールしたいからといって、合わせにいかず、しっかりとインパクトする。これがショートアイアン成功の秘訣だ。

狙うクラブであるショートアイアンでフルスウィングは必要ないが、加減しようとすると「ゆるみ」が生じやすい。インパクトで終わりのイメージなら、ゆるまずしっかりと球をとらえられる

【もうワンポイント】
力を入れるのは太ももだけ!

ゆるみは禁物だが、全身の力を抜いてしまうとスウィングがブレやすくなる。植竹プロの場合は太ももにグッと力を入れることで、土台を安定させつつ、上半身の力みを防いでいる

植竹希望のお手本スウィング

月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より