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【教えて! なっち先生】Vol.72 ラフからの大ミスを防ぐアドレスのフェース向きとは?

まだまだ手強い、粘り気たっぷりのラフからのショット。このショットでカギを握るのが、芝の抵抗への対処法だ。ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう!

ラフからの大ミスを防ぐためには、フェースの向きが大切だ

>>前回のお話はこちら

  • ドライバーショットでボールが上がらず、さらに左右に曲がってしまう……。そんなゴルファーは「一生懸命、ボールを見過ぎかもしれません」と言うのは、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代。ボールを見過ぎとはどういうことか、イラストを交えて詳しく解説してもらおう! ドライバーでボールが上がらず左右に曲がるゴルファーは、体全体がボールに向かったままスウィングしているかも ……


Lesson 72
ラフでのミスショットの原因と対処方法


ラフからのショットが苦手な方は、フェアウェイと同じ感覚で打たれているので、思いもよらないミスショットになってしまうことが多いようです。

ラフからミスをして「スウィングが悪かったのかな?」と考え込んでいる姿をお見かけしますが、ラフに入ってしまうとボールの状況は大違いです。この場合、スウィングのミスではなく、ラフへの対応にほんの少し気を配るだけで、大きなミスにはならないケースがたくさんあります。

今回は、ラフの対策について、ゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

ラフでは、フェアウェイよりも芝の抵抗があるため、打ち出し方向が不安定になってしまいます。その理由は、クラブのネックが芝に絡んで、フェース面の向きが変わりやすくなってしまうためです。

ヘッドスピードがある方の場合は、ネックが芝に絡んでフェースが返ってしまい、左に打ち出しやすくなりますし、ヘッドスピードが遅めの方は、芝の抵抗にヘッドが負けてしまい、フェース面が右を向いた(開いた)状態でインパクトを迎えるため、ロフトが寝て、ボールが飛ばなかったり、フェースが開いた影響で右に打ち出しやすくなってしまいます。

ヘッドスピードによって、芝の抵抗で起こるフェース面への影響は変わる

左に飛び出すなら
フェースを開いて構える

それぞれの対処方法は構えにあります! 左に打ち出してしまう人は、フェースが返ることを前提に、あらかじめフェースを開いて構えておくことが効果的です。

開く度合いは、時計の針で表現すると2~3分程度。15度くらいまでを目安に開いて構えましょう。いつもより開いている程度の認識でOKです。こうすることで、インパクト時に芝の抵抗でヘッドが返っても、相殺されてボールは真っすぐに飛んでいきやすくなります。

普通にグリップしてから手首を右にひねってフェースを開くと、スウィング中に手首が元に戻ったときに結局、フェースが閉じてしまいます。必ずフェースを開いてからグリップして、アドレスを完成させるようにしましょう!

ラフで左に打ち出しやすいゴルファーは、フェースを15度くらい開いた状態でグリップを作ってから構えよう

左に飛びがちな方とは反対に、右に打ち出したり、距離が出ない方は、フェースを閉じて構えておくことが効果的です。こちらも同様に15度を目安に閉じてから構えるようにしましょう。ボールを少し右に置いて構えて、ハンドファーストでボールをとらえるようなイメージでスウィングします。

構えたときにフェースを閉じることで、インパクトのときに自然にハンドファーストの形でボールをとらえることができるので、結果的にロフトが少し立って、ボールをヒットする力が強くなります。ボールは高くは上がらないけれど、推進力が増すので、ラフに負けず強く飛んでいきます。

こういったラフからの対策ができれば、ゲーム運びが変わり、ゴルフの楽しみがグッとアップしますよ! ぜひ参考にしてみてください。

ラフで右に打ち出しやすいゴルファーは、フェースを15度くらい閉じた状態でグリップし、ボールを少し右に置いてハンドファーストで打とう

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月15日号より