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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.158「真っすぐ引けば“開く”のは当たり前!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、なんだか落ち着かない日々を過ごしている。というわけで、今回は家でも練習できるパッティングのお話を。

よく、ストロークはフェース面を変えずに打つ“ストレート軌道”がいいのか? それとも、ヘッドが円弧を描く“イントゥイン”軌道がいいのか? といった質問をいただく。

ボクの答えは後者だ。ただし、ストローク中、意図的にフェースを開いて閉じるわけではない。

ご存じの通り、パターには他のクラブと同様、ライ角がありボールから離れてアドレスをすることから、普通にストロークするとフェース面は開いて閉じるのが自然。これはもう、太陽が東から上り、西に沈むのと一緒で「そういうもん」と理解するのがいいと思う。

だとすれば、フェースを無理矢理、真っすぐしようとするのはナンセンスだ。自然に逆らうのは、ややこしくなるだけだからね。

でも、テークバックしたときヘッドをチラ見すると、確かにフェース面って開いて見えるんだよね。自分ではかなり意識して真っすぐ引いているのに「なんでなん?」となり、フェースを被せてしまう。気持ちは理解できるが、これがアカン。諸悪の根源である。

せっかく合っているのに、意図的に変えるなんて、オーマイゴッドである。それって、テストでちゃんと正解を導きだしたのに、見直したら迷いが生じ、最後の最後に、書き換えたら間違えた……みたいな。めっちゃ、もったいない。

勉強はあまり得意ではないので、下手なことは言えないが、とりあえず、パッティングに限っては途中でフェース面をいじるのは、ぐっと堪えたい。

確かに、自分から見るとフェースは開いて見える。でも、見た目に騙されないで。実は、正面から見ると、自分が感じているほど開いてないので、ご安心を。

因みに、どんなパターでも同じ。L字でも、ピン型でも、マレットでも、普通にストロークすれば、フェース面は開いて閉じる。これは不変だ。

だったら、よく言う、「真っすぐ引いて、真っすぐ出す」ってなんなの? フェースじゃないなら、どこをさしているわけ? って話になるが、ボクが意識している場所はシャフト(意識しにくければグリップでもOK)。とにかくここを、真っすぐ引いて、真っすぐ出すようにしている。

そうすると、勝手にイントゥイン軌道になり、フェース面が正しく開いて閉じる。手の動きとか、体の動きとかは、気にしなくていい。いろいろ気にすると、動きがぎこちなくなってしまうからね。なので、ここは一点集中!

シャフト(またはグリップ)の動きだけ、とにかく真っすぐを心掛けてみて。そうすれば、おのずとスクェアに当たり、球の転がりも方向性も距離感も向上するはずだから。打ち方に悩んでいる人はやってみて!

上から見たとき、真っすぐ引くとフェース面が開いて見えるが、それは“見えるだけ”なため、自ら調整する必要はない。わざとフェースを閉じて真っすぐ引くのはミスのもと


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年6月16日号より