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【飛ばしは右足】#7 木村太一の場合「右足が上手く使えるといいことだらけです!」

最後は「右足」を意識しているという木村太一プロ。右足を上手く使うことで、スウィングのあらゆる面でメリットがあるという。いったいどいうことか。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos THANKS/ぎふ美濃GC、東野ジャンボゴルフレンジ、千葉セントラルGC

解説/木村太一

きむらたいち。1998年生まれ愛知県出身。今年のABEMAツアー「エリートグリップチャレンジ」でプロ初優勝を挙げる。桂川有人や清水大成とは日大時代の同期

●CONTENTS●
#1 右足を上手く使うってどういうこと?
#2 重要なのはテークバックでの体重のかけ方
#3 右かかとに乗れれば強いインパクトに
#4 右足は“目標と反対”に蹴る
#5 ラウンド中にできる簡単素振りドリル
#6 「ベタ足」もしっかり右足を使っていた!
#7 右足が使えればスウィングが劇的に良くなる

理想的な
下半身リードが手に入る

右足が上手く使えるといろんなメリットがあると話す木村太一プロ。

「まず、右足を蹴ってダウンスウィングに入ると、自然と下半身から動いてくれるようになります。いわゆる“下半身リード”です。上手く蹴れなければ、腰がターンできず上半身が突っ込み、手打ちになってしまうんです。

また、腰が水平に動くのもメリットのひとつです。右腰が下がらず高い位置をキープした状態で回せるので、上下のブレがなくなりインパクトでの打点も安定してきます。右足を蹴ることで体重やパワーを左に伝えていけるので、飛距離アップにもつながりますね」

メリット 1
下半身がしっかり動く

切り返しのタイミングで、右足で地面を蹴れると、無理に意識しなくても自然に下半身から動けるようになる。多くの人が苦労する“下から動く”は右足の使い方で解決できる


メリット 2
右腰を高い位置でキープできる

腰の高さが高い位置をキープして回せるのもメリットのひとつ。切り返しで骨盤を左右に傾かせたくないという木村プロ。右足が蹴れると、腰を平行の高さに保って振っていけるが、蹴りが弱いと右腰が下がり体が浮いた状態にもなりやすい

メリット 3
左サイドにパワーを伝えられる

右足を蹴っていくことで、しっかりと左側に体重を乗せられるので、ボールにパワーを伝えられる。このとき、かかとは浮いてOK。体重は「右かかと→右つま先→左つま先」の順番で移動していく

右足を蹴る工夫 1
切り返しで右内ももを絞る

右太ももを内側にねじっていくイメージがあると、体重移動がスムーズに行える。右ひざが折れると、右腰が下がりひざが前に出て蹴る力が弱くなる。この太ももの動きが使えると蹴る動きだけでなく、腰の回転も自然と身に付く

右足を蹴る工夫 2
母趾球で地面を押す感覚

右足を蹴る場所は、足の裏全体ではなく母趾球。ピンポイントに意識することで蹴るイメージをしやすくなる。母趾球で蹴ることで、切り返し以降で自然と正しい体重移動ができる

月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号より