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【飛ばしは右足】#1 右足を正しく使えば飛距離はもっと伸びる!

飛距離を伸ばそうと思うと、クラブを速く振ることを考えがちだが、実は「右足」の使い方が重要だと今をときめくプロコーチたちは口を揃える。ではなぜ右足が重要なのか、右足をどのように使えばいいのか、詳しく話を聞いてみた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos THANKS/ぎふ美濃GC、東野ジャンボゴルフレンジ、千葉セントラルGC

青木 翔 あおきしょう。1983年生まれ。19年の全英女子オープンではコーチ兼キャディとして渋野の優勝を支えた。プロアマ問わず指導を行う
野澤真央 のざわまお。1997年生まれ愛知県出身。21年に初シード権を獲得。2023年はメルセデス・ランク31位で来季のシードを獲得

●CONTENTS●
#1 右足を上手く使うってどういうこと?
#2 重要なのはテークバックでの体重のかけ方
#3 右かかとに乗れれば強いインパクトに
#4 右足は“目標と反対”に蹴る
#5 ラウンド中にできる簡単素振りドリル
#6 「ベタ足」もしっかり右足を使っていた!
#7 右足が使えればスウィングが劇的に良くなる

ポイントは上半身と下半身を
別々に動かすこと

よく「下半身で打つ」というけれど、これがアマチュアには難しい。とくに右足は、変なタイミングで蹴ってしまうか、まったく粘れずにひざが前に出てしまうかのどちらかになりやすい。野澤真央プロを指導する青木翔コーチも、

「アマチュアは上半身と下半身を別々に動かすのが苦手ですが、これができない限りいくら右足を使おうとしてもうまくいかないと思います」と言う。ダウンスウィングでは体が突っ込まないようにブレーキをかけ、インパクト以降で「最後のひと押し」というのが右足の役割。その感覚を理解するには、野澤プロもやっているこのドリルが役立つ。

「胸にクラブを押し当てて、頭の位置を動かさずに、上半身を左右に大きく回します。そうすると、下半身の粘り方がわかる。一度、感覚として理解すると、スウィング中もできるようになります」

トップでかかと側に体重が乗り、そこから足を内側に倒すようにして蹴っていくのが右足の使い方。頭を動かさずに上体を大きく回すと、この右足の粘りが自然に出てくる

なぜ右足を上手く使えない?
プロコーチ4人の見解は…

「右足首の外旋がスムーズにできない」(石井雄二)

「ダウンスウィングでは本来、右ひざが左ひざに寄って、右足首が外旋(小指側に回転)しながら内側に倒れますが、足首が硬いとこれができず、右ひざで「逃がす」のでうまく蹴れません」

「トップで右つま先に体重が乗ってしまう」(辻村明志)

「トップで体重が右つま先方向に乗っていると右足は上手く使えません。お尻や太もも(後方側)に重心を乗せられると、切り返しで右足を踏みやすくなりパワーをしっかり伝えられます」

「上半身から切り返すと右ひざが前に出やすい」(横田英治)

「右足の役割的に、切り返しで上半身から動いてしまうと、右ひざを前に出してバランスを取るのはむしろ自然な動き。下半身から切り返すことで、右足は自然に粘る使い方になります」

「横移動が強いと右足が流れやすい」(大西翔太)

「縦に踏む力(それに伴う反力)と、横の回転をバランスよく使わないと右足をうまく蹴れません。アマチュアは回転じゃなく横移動が強すぎて、右足が流れたり、浮くことが多いです」

>>では、どうすれば
右足を上手く使える?

月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号より