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【芯を食うボール位置】#6 知らないうちにズレてくるボール位置を修正する練習法とは?

プロでも知らず知らずのうちにズレてきてしまうというボール位置。そこで、数々のトッププロを指導する辻村明志コーチに、ボール位置のズレを修正する練習法を教えてもらった。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos THANKS/朝霧ジャンボリーGC、志度CC、丸山ゴルフセンター

解説/辻村明志

つじむらはるゆき。上田桃子や吉田優利を教えるプロコーチ。近著に「チーム辻村最強ドリルVOL.2」

●CONTENTS●
#1 ミスの原因は「ボール位置」
#2 「ニュートラルな構え」を身につけよう
#3 「最下点」を見つける簡単チェック法
#4 アドレスの体重配分は右6:左4
#5 日々のボール位置チェックが優勝につながった
#6 ボール位置のズレを矯正するドリル
#7 毎回同じ位置で構えらえるルーティン

知らず知らずのうちにズレている

適正ボール位置が「わかった」としても、そこに「構えられている」かどうかは別問題。

「練習場で、後方から目標を見直すことなく、何球も続けてボールを打つアマチュアが多いですが、それだと100%ボール位置がズレていってしまいます」と、上田桃子プロらを指導する、辻村明志コーチは指摘する。

「チーム辻村」のプロたちでも、定期的なボール位置のチェックは欠かせない。なぜならば、「試合を毎週続けていくと、最初にズレるのがボール位置だから。まずそれを元に戻さないと、練習の効果が上がらないし、新しいことも試せないんです」


チェック法 1
“すぐそこ”に目標を作る

練習場では1球ごとにボールの後ろから目標を確認し、確実にスクエアに立つことが大事。その際、50センチくらいのごく近い目標を設定すると、スクエアに立ちやすくボール位置もズレない。

目標に対して常に体は直角

どの方向を狙ったとしても、50センチ先の目標とボールを結ぶラインに対して、同じアドレスの形でスクエアに立つ練習をする。

真っすぐだけでなく左右も狙う

練習場マットに対して「真っすぐ」に立つのは比較的簡単なので、マットに対して左右方向を狙って打つ練習が大切。

チェック法 2
マット押しで力の入るボール位置を確認

マットの端などにヘッドをかけて、体全体で強く押す。いちばん力の入るポジションがボールを置くべき場所。まず、マットの端でポジションを探し、そのあと同じイメージでボールを置いて打つと、練習効果が高まる。

お腹全体で押せる位置がベスト

マットを押すときは手だけではなく、腹筋に力を入れて体全体の力で押す。左腕を伸ばした状態で体に密着させ、下半身からの力を全部ボールに伝達するようなイメージを持つといい。一番ボールに圧力を与えられている感覚がある場所が、ベストなボール位置になる

家でも柱などを使えばチェックできる

家の中でも、柱や壁に向かって逆さに持ったクラブを押し当てるようにすると、力の入るポジションを探すことができる

チェック法 3
かかとの後ろにクラブをセット

背筋を伸ばした状態から、骨盤を前傾させ、肩の真下に手をセットして構えたら、両かかとを結ぶラインにクラブを置く。置いたクラブとボールまでの距離が、いつでも一定になるように反復練習する。練習の合間に、逐一セルフチェックをしよう。

猫背もボール位置がズレる原因に

アドレスしてから手の位置を前後させて、ボールに合わせないこと。背筋を伸ばした状態で前傾したところに、ちょうどボールがあるように足元とボールの距離を調節する。猫背もボールとの距離が変わる原因

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より