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【ロングドライブ選手権2021】驚異の380Y超え! 三隅直人が強風を制しドラコン日本一に

PHOTO/Tadashi Anezaki

ドラコン競技の世界は、これまでゴルフダイジェスト「ドラコン日本選手権」とLDJ主催の「ジャパンロングドライブ選手権」という2つの公式大会があった。今年度から、共催の「LDJ×GD日本ロングドライブ選手権」となり、まさに真の日本一の飛ばし屋を決める第1回決勝大会(8月7日〜9日)が東名CCで行われた。

大会最終日は、台風通過直後というあいにくの天候。打ち出しから着弾まで10 秒近い滞空時間のあるショットにとって、風は一番の大敵。

そんな状況下、準決勝で388ヤード、決勝で381ヤードを叩き出し優勝したのは、三隅(みすみ)直人選手。

「台風の余波で天気が荒れていて、右からの強烈なサイドウィンドでした。左のエリア外へ流されて記録を伸ばせない選手が多くいました。1回の打席で6球を打つのですが、測定エリアに残すことを最優先に、右のエリア外の林の真上を狙って打ったのが成功しました」

ドラコンでは、運を味方につけること、そして、マネジメントも重要な要素だと三隅選手は言う。

「東名CCの会場は打ち下ろしの斜面になっていて、着弾後のランが伸びるかどうかも、ある意味、運が左右します。そういった意味でも6球のうち3〜4球は測定エリアに入れておかないと、運を味方につけることができません。ドラコンは、パワーとスピードの競技に見えて、実は技術とマネジメントがとても重要です。今回は風とフィールドマネジメントの勝利だと思います。統一戦となった最初の記念大会で勝てたことはドラコン選手としてとても誇らしいです」

これだけ振っても前傾が崩れない!

力まずにスーッと大きく上げて、切り返しから強い踏み込みを活かした地面反力で回転。だから前傾がまったく崩れない!

三隅選手は、普段は地元の山口県で石油精製工場のオペレーター会社員として働いている33歳。

「子供の頃から、野球・水泳・卓球テニス・バレーボールなどをやりましたが、器用貧乏というか、どれも長続きしませんでした。18歳から趣味で始めたゴルフを通じて出会ったドラコンは8年目で、最も長く続いている競技です」と三隅選手。ドラコンの奥深さへの探求はまだまだ続きそうだ。

ハンチング帽とニッカボッカーズスタイルが三隅選手の勝負ウェア

優勝ドライバーは東京のクラフトブランド、JビームのXY8(ロフト8度)。47.5インチ仕様のシャフトはJビームSAMURAI(R)。「しっかりしならせて、そのしなり戻りを利用するので、軟らかなRフレックスです。操作性もいいんです」

<LDJ×GDロングドライブ選手権2021 部門別優勝者>
●エクストリームディビジョン
三隅直人 381Y
●ウイメンズディビジョン
長谷川円香 324Y
●マスターズディビジョン
岡田直也 352Y
●シニアディビジョン
遠藤正義 363Y
●スーパーシニアディビジョン
菅島誠一 364Y
●グランドシニアディビジョン
風間芳広 297Y

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月14日号より